日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

生活・娯楽

語呂合わせの中にも隔たりが

大衆性を押さえた小説作品に与えられる直木賞は創設87年になるという。その文学賞に名を残す作家・直木三十五さんはもちろん筆名で、31歳の時には直木三十一を名乗り、年ごとに変えたとか。 三十五で打ち止めにしたのは、文壇での地歩を固めたのが35歳…

今だからこそ響くもの

毎年、暮れになると頭に浮かぶことがある。地球が誕生して46億年。その時間を1年に凝縮すると、1月1日午前0時に生まれた地球に人類が姿を現すのは、大みそか(12月31日)の午後11時59分だという。思えば人の一生もホンの瞬間だ。 「瞬く間」という…

テレワークの普及は餌食なり

東京と熱海(静岡)の間に電話回線が設けられのは、約130年前らしい。一般加入者の募集のために、政府は財界人及び著名人を800人ほど招待して実体験を行ったそうな。 その効果は抜群で、離れた場所からの声がはっきりと聞こえる。その宣伝は大成功かと思…

ユーモアやシャレの妙味とは

作家井上ひさしさんの小説『青葉繁れる』は1974年(昭和49年)の作品だという。当時の私は本を読み漁っていた時代である。ただ、この作品は映画で観たのが先で、本をそのあとに読んで夢中になった。それ以来、井上ひさしさんに興味を強く持った。 後で知…

イライラでも気楽な生き方を

毎日、うなぎ屋の店先で匂いをかぎながら通り過ぎる男がいたという。その店の主人は、大みそかに男を呼び止めて言い渡した。「毎日の匂い代、締めて6百文になります」と。 男は懐から代金の銭を放り出し、店主に言い返した。「音だけで十分だろう」。江戸時代の…

モノだけでなくヒトづくりへ

作家・池波正太郎さんの時代小説には、あくの強い登場人物の魅力とともに、いかにもおいしそうな料理や酒が出てきて楽しめる。坂や水路が多かったという江戸の町並みも細かく描かれている。 また、映画にもなった“南極料理人”で元越冬隊員の西村淳さんは、極…

ややこしさが付きまとう光景

雨がよく降る。わが地域では8月を除き雨の日がとても多い。 その昔に気象庁は面白い調査をやっていたそうな。1960年代は、人々がいつ夏服冬服に着替えて、やめるのはいつなのか。 また、こたつの使い始めと終わりはいつなのかを各地で調べた。当時は蚊…

師匠を選ぶのも芸のうちとか

アメリカの人気スポーツはフットボール、野球、バスケットボール等の印象だが、世論調査ではアメフットが約4割の人気を保つという。そして、かつてトップだった野球は1割未満だとか。 人気急上昇なのはサッカーで、国民の半数が楽しみにするまでに成長している…

魅力のある著名人たちの逸話

「食べ物の恨みは怖い」という。それは、人の記憶に強く残るものだからなのか。美しく盛りつけられた日本の弁当は、海外でも注目されている。 かつて、脚本家・向田邦子さんは(小学生だった)戦前の“弁当の時間”について、エッセイに記した。向田さんが書いたド…

最後最後を連発したあの春は

戦国武将や歌人も温泉を好んだそうな。武田信玄が湯村温泉に、藤原定家は有馬温泉、徳川家康も熱海温泉へと湯治に訪れた記録があるという。 この3月も忙しく、やっととれた連休で熱海に一泊して温泉を楽しんできた。このご時世でさぞかし閑散かと思いきや、…

叱らないでつながるやさしさ

春夏秋冬の順なのか、一年の計は元旦というより春4月のイメージが強い。春の田植えで実るのは秋。春から秋へのリレーも楽しみだ。 稲穂と水、穴の周囲には歯車。それぞれ農業と水産業、工業のシンボルなのらしい。 5円玉に描かれたデザインである。“ご縁”…

世間とは学ぶことが多き場所

<数字はうそをつかないが、うそつきが数字を使う>。アメリカの経済学者・ランズバーグの言葉らしい。100歳になったら、もう大丈夫。全人口の中で100歳を超えて死ぬ人はごくわずかしかいない・・・から。← こんなジョークもあった。 統計数字を権力者…

この時期のクリスマスと正月

人生の先輩たちのお話はおもしろい。 <そうだろう、梅原くん。縄文時代から僕をまねるやつがいたんだよ>。梅原猛さんは「太陽の塔」が縄文時代の土偶に似ていると思った。影響を受けたかどうか、岡本太郎さんに聞いた。やはり、そうだった。 岡本さんの“無邪…

ともかくもあなた任せの・・

地球を直径10センチのりんごに喩えてみる。そして、人が(地球上で)到達できる範囲で、最も高い所をエベレストとすれば0~9千メートルであろうか。それをりんごの皮の厚さに換算してみれば、0.07ミリメートルだという。皮をむけないくらいの薄さである。…

クリスマスに はしゃげた時代

まだ昭和の頃だったか、クリスマスの日に仕事で車移動していた。カーラジオのFEN(極東放送網)からクリスマスソングが延々と流れて、聴いているうちにウキウキしてきたのを今もよく憶えている。 クリスマスはイエス・キリストの誕生日ではなく、降誕(誕生)…

その判断基準はどこにある?

日本は異常に海岸線の長い国らしい。その長さのランクは世界で6位。とはいえ、国土面積が日本の25倍近くもある米国の(海岸線の)1.5倍。26倍近くもある中国の2倍以上にもなる。 四方を海に囲まれているだけではなく、海岸線の多くが凹凸に富んでいる…

対等に話せるためにはAIを

わずか20年ほどで、ITは私たちの生活を大きく変えている。その快適さからもう後戻りはできそうにない。世界中のパソコンやスマホの膨大なデータは、プラットフォーマーと呼ばれるIT(情報技術)大手が吸い寄せ、それをまた新たなビジネスへつなげていくから…

本来と異なる用途に商機あり

今秋に始まったテレビの連続ドラマはけっこう楽しい。大好きな『結婚できない男』が13年ぶりに復活、『時効警察』も12年ぶりの復活である。 あと、女優・波留さん主演のドラマ『G線上のあなたと私』は、見慣れた地元周辺のロケシーンがとても多いので、…

おカネの重量感はどう変わる

茨木のり子さんの詩『笑う能力』のこのフレーズは、何度読んでも楽しめる。教授の元に教え子から便りが届いたそうな。 <先生 お元気ですか 我が家の姉もそろそろ色づいてまいりました>。 艶っぽい話のようだがそうでもない。<手紙を受けとった教授は 柿の…

ふつうに暮らせる世間とは?

次の連休に、また大きな台風が来る予報である。雨量(1時間あたり)が20~30ミリでは“どしゃ降り”、30~50ミリだと“バケツをひっくり返したように降る”との表現。雨量がどれくらいだと人はどう感じるかを、気象庁が説明している。 ちなみに50~80…

秋の夜も悪くないと想う時期

<迎えの拍手はきのうまでの人気、降りる時の拍手は今の人気>。五代目 古今亭今輔さんの名言だという。人の一生に置き換えても当てはまりそうである。 芸道と同じく、人生にも良いことと悪いことがある。また、人には食分(じきぶん)と命分(みょうぶん)があ…

あこがれは人生の先輩なのか

ワープロやパソコンが一般化する前、ひらがなタイプライターを使ったことがある。今のパソコンキーボードと配列は同じく、アルファベットとひらがなを併用したものだ。打ち込みが新鮮で、ひとり悦に入った。 そのうちワープロが流行り、日本語入力は「ローマ…

なにごとにも理由はあるはず

発声の達人は息をすべて声に変え、ロウソクの前で歌っても炎は微動もしないという。息をしっかり声にする能力に長けているためで、とてもわかりやすい表現である。 その昔、小さな演芸場で出演者の芸に客席が退屈しているとき、係員はある細工をしたらしい。…

1年のうちにある「ないまぜ」

すでに立秋は過ぎても、子どもの頃の習性か。淋しさと明日への緊張が、ないまぜになる一日がある。たとえば12月31日、3月31日、8月31日・・・と。 うちの近くの小学校は8月26日で夏休みも終わったが、私にとって8月31日と9月1日のちがいは…

日常生活に感じるものは何か

かつて流行ったテレビドラマ『ビーチボーイズ』で、民宿の娘を演じた広末涼子さんが言った。<夏のある国に生まれて、私は幸せだと思う>。夏には夏だけの時間の進み方があるような気がするから・・・と。太陽のもと、日常を離れた自由な時だ。 今は日暮れも早…

付加価値が主役に躍り出る

ヒネリや機知に富んだ話が好きである。“失敗は成功の元”とは、、こうすれば失敗するということを学ぶことであり、まちがってもすぐに訂正できる方法を知ることは大事。 失敗の許容範囲を知るのと知らないのではその差が大きい。また、若いときの心配はたいて…

よきライバルと粋で付き合う

<本当にベストだったと思うためには、自分のみならず相手のベストも必要だ>。現役だったイチローさんが雑誌のインタビューに答えたときの言葉だと記憶する。 <はたちの日 よきライバルを 君に得て 自ら当てし 鞭いたかりき>。こちらは西条八十さんの葬儀…

思い浮かぶ夏の風景と風物詩

白い雨脚から涼しげな名がついたらしい。夕立の別名に「白雨(はくう)」がある。急な雨で遊びが中断され、走る子どもたちの“はしゃぎ声”が聞こえてきそうだ。 そういえば、井上陽水さんの曲の中にも『夕立』があった。青空がかき曇り、水煙を立てて降り注ぐ雨。…

自分の思考や言葉にツッコミ

“楽しむことに忙しそうな人”がいる。うちの奥さんは「暇が大嫌い」と言いながらよくお出かけをしている。 引き寄せ術の達人は、<すべての出来事が一番いい事のために起こる>との認識のようだ。意味のない平行線の会話でも、「幸福とは実はこういう時間の中に…

たんたんとすぎる毎日がいい

この梅雨は例年になく雨が続く。たった一年前のことも記憶から遠ざかるが、昨年の今頃に東京あたりでは早々に梅雨明けをしていて、盛夏のような天気が続いていたようだ。 海の誕生は3月1日だという。地球の歴史(46億年)を1年のカレンダーに換算した場合…