日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ブログのエッセンスを顧みて

ブログを始めて今年で9年。ずっと暗中模索である。その前は、(インターネット創生期の産物であった)メーリングリスト(ML)の書き込みを18年。オーナーとして16年弱続けてきた。多くの人と出会い、ネット以外にも飲んで遊んだ。 そこでは返信(レス)モー…

長い花見の時代もあったとか

明治33年(1900年)、ソメイヨシノが(学術的に)桜の新種として認められたらしい。 それまでの花見ではどのように桜を鑑賞していたのだろうか。作家・藤井青銅さんによれば、昔の桜の名所は、“群桜(むれざくら)”だったという。 エドヒガン、ヤマザクラ、…

ウソの裏にある大胆な大雑把

<さまざまの事おもひ出す桜かな>。松尾芭蕉の句である。人が桜に惹かれるのは、眺める度にうれしかったり悲しかったりする。そして、共に刻んだ記憶がよみがえるから・・・と。 3分咲きや5分咲きと、桜の開花を数値化するのは、本来 無理な話らしい。木…

春なのに気になるのは脳の話

明治時代に来日した米国の女性旅行家エライザ・ルアマー シッドモアさんの著書『日本・人力車旅情』は今なお読み継がれているらしい。 <桜のつぼみが顔を出し、膨らみ、徐々に花開く、これは一般大衆の主要な関心事である。だから地元紙は、開花予想など桜の…

人の意識と思い込みについて

『刑事コロンボ』の主役として知られる米国の名優ピーター・フォークさんが、亡くなる前にアルツハイマー症候群が進行し、自身がコロンボを演じたことも忘れてしまっていたという。 人間の意識や思い込みについて、考えることがよくある。思い込みについては…

マーチャンダイジングの発想

ミステリー作家の内田康夫さんは、広告制作会社の経営者だったという。ピアノ、絵画、将棋やマージャン、囲碁と多趣味でもあった。ミステリー小説を43歳で初めて書いた。それが最後の趣味となる予定だったらしい。 江戸川乱歩賞に応募するも落選。しからば・…

伝説の魔球は無意識的な記憶

ふだん気にしないような味覚、嗅覚、聴覚から、埋もれていた過去が、奇跡のように立ち上がることがある。フランスの小説家マルセル・プルーストは、『失われた時を求めて』にてそれを「無意志的な記憶」と名づけた。 “サザエさん”では、磯野家にトースターがき…

ことばの表現はわかりやすく

<世の中は三日見ぬ間に桜かな>(大島蓼太)。江戸中期の一句である。3日ほど見ていなかったその間、桜の花が咲いていた・・との情景。そろそろ、この時期である。 転勤、引っ越し、卒業の時期でもある。門出を祝い贈る品物やお金、言葉などに使われる“はな…

私の部屋がカラオケボックス

若い頃から飲み歩きが好きだった。ただ、ひとりで飲むことはまれである。酒の席で話し相手がいないと間が持たないからだ。 最近は用事で外出した際、昼間に時間があくとお気に入りの場所でワインをひとり楽しむ。行きつけのイタリアンレストランの名は“サイ…

静かなるビートルの音楽活動

今、ジョージ・ハリスンのベスト・アルバム『レット・イット・ロール ソングス』を聴いている。“ビートルズ”というおごりもなく、新人歌手のようなやさしい歌声。丁寧な楽曲作りである。 こころの中にスーッと入ってきてくれる。そうそう、これがビートルズ…

野心が大事と言っていた役者

ずっと好きな俳優である。原田芳雄さん。映画やドラマでたくさん楽しませてもらい、異色といわれる役者さんとの交流関係も多彩でおもしろかった。 面倒見の良さは有名で、無名の新人も原田さんから教わることが多かった。デビューした松田優作さんも、原田さ…

気になる映画で思わぬ拾い物

小説や映画の作品を一度読んだり視聴すると、わかった気持ちになるが、見落としているところは多い。それも、けっこう大事な部分を・・・だ。 <やがて、自分が写真に撮っていたのは物ではなく光だったことに、彼は気づいた。被写体は単に光を反射する媒体に…

ワンチャンの裏に弛まぬ努力

“若者言葉”は昔からあるが、最近はSNS発の言葉が多く登場しているという。入力が面倒とのことで、“いみふ”、“りょ”、“ワンチャン”・・・等の極端な省略が目立つ。そして、登場のサイクルも早くなっているそうな。 “ワンチャン”を検索してみると、ワンチャ…

叙情的な記録映画とテーマ曲

<青年よ、大志を抱け(ボーイズ・ビー・アンビシャス)>。語り継がれるこの言葉を残し、北海道の農学校を去ったクラーク博士。その晩年は苦労の連続だったらしい。 アメリカに帰国後、大学を作ろうとして失敗。次は鉱山に手を出し借金を膨らませ、貧窮の中で…

痛勤にて座るための生存競争

通勤や通学で往復の満員電車は、だれにとっても“苦痛の種”であろう。全国の通勤・通学の平均時間は1日あたり1時間19分だという。(2016年・総務省実施の「社会生活基本調査」より)。最長は神奈川県で、全国平均より26分長い1時間45分。次いで千葉県…