日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

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マーチャンダイジングの発想

ミステリー作家の内田康夫さんは、広告制作会社の経営者だったという。ピアノ、絵画、将棋やマージャン、囲碁と多趣味でもあった。ミステリー小説を43歳で初めて書いた。それが最後の趣味となる予定だったらしい。 江戸川乱歩賞に応募するも落選。しからば・…

紙で読んでいた本と新聞たち

「春隣」という語は、俳句で冬の季語になるとのこと。大寒を過ぎ、立春を迎える直前のころらしい。ちょうど今の時期を指すようだ。「夜明け前がいちばん暗く、春の手前がいちばん寒い」と。なにかで読んだ記憶がある。 <ほんとうに字引きを読む人は、字そのもの…

どのくらい使いどんな気分が

電話のない家ではご近所の電話番号を親類や知人に教えて、かかってくるたびに「電話ですよ」と取り次いでもらう。昭和の中頃、今では考えられないようなのどかで温かい電話の取り持つ人づき合いがあった。 各家庭に固定電話が定着後、重さ3キロの肩掛け式の携…

AIやゲームの立てる聞き耳

団塊世代は2025年、すべて75歳以上の高齢者になるという。認知症患者も増えていくとの予想だ。それでも、社会との交流で知的な刺激を受けることが予防になるそうだ。 ロボットなど人工知能(AI)を使い、予防の実現を目指す人もいる。たしかに、AIス…

キャッシュレスの裏には何が

自宅や街中でも、人々は“テレスクリーン”という双方向の映像装置で監視されている。その背景は一党独裁の社会である。党及び、そのトップ「ビッグ・ブラザー」に背く言動が発見されると、思想警察に捕らえられて監禁、拷問される。 英国の作家ジョージ・オーウ…

「電気圧力鍋」と「自動製氷機」

FD(フロッピーディスク)が活躍したのは1990年代だったか。データの保存や受け渡しには欠かせなかった。2000年以降は、コンピュータの性能向上と小型化。扱うデータ容量も大きくなり、PCそのものに光ディスクドライブが標準搭載された。 2009年春…

おもてなしの裏には何がある

中国の「一人っ子政策」という厳格な人口削減策は、1979年から2015年まで導入された。<叔父や叔母がいない社会は人類の歴史に類例がなかったから…>と、『2061年宇宙の旅』(アーサー・クラーク)では、中国の「一人っ子政策」に触れた一節がある。 …

レア物も革新の波に洗われる

昨秋、インターネットのオークションで、有名人のサインを偽造販売していた男女の4人組が、詐欺の疑いで逮捕された。 人気女優の写真やカリスマグループの色紙に偽のサインを作成。インターネットオークションで3人の顧客へ販売し、計1万2300円を騙し取っ…

読書は紙とデジタルのどちら

<わたしは“本や”に本を探しにゆくのではない。なんとなく本の顔をみにゆく>のだから。詩人・長田弘さんは書いた。本の数は少ないけれどかまわない。大きな書店ではない“本や”という雰囲気を持った小さな店が好き・・・だと。 夜に、静かな店でまだ知らない…

断られた時から始まるはずが

1964年に初版の『販売は断られた時から始まる』(E.G.レターマンさん)という書籍は、営業マンのバイブルといわれベスト&ロングセラーになった。私も熟読している。 飛び込み営業の経験がある。何度も何度も声をかけても断られる。その度に話しかけるタイ…

「雑談なし」と「見よう見まね」

私の近所では回転寿司の受付を、ペッパーくんがやっている。今やロボットと接するのが珍しいことではない。 昨年6月には、店員の振る舞いを自動的に学び、見よう見まねで仕事をする接客ロボットが開発された。高さ1.1メートルの人型ロボットだ。店員の動…

なぜ人が熱狂するかといえば

この方の筆力はすばらしい。井上ひさしさんである。 「蛇の前の蛙」、「フライパンに置かれたひと塊りのバター」。そこへ続けて「作新学院の江川投手の快速球を待つ非力な打者」・・・と。 短編『われら中年万引団』の中で、<圧倒的な強者の比喩として>妻の前に…

ただでは起きないお一人さま

サザエさんの父は波平さん。この方は某学会の発表資料に登場したことがあるらしい。今では70歳くらいのイメージだが、実は54歳という設定なのだという。 漫画連載の始まった昭和20年代の54歳は、あのような雰囲気だったのだろうか。一昔前までの定年…

一年てのは「光陰矢のごとし」

名人・古今亭志ん朝さんが噺(はなし)の枕に用いたらしい。 <一年てのは早いです。昔っから“光陰矢の如し”なんて言葉がありますが、これはどういう意味かと言うと…。光陰というのは、ああ、矢のごとしだなあ、という意味なんだそうです>。 中原中也さんの(…

「はやりもの」は「すたりもの」

ワープロやパソコンが普及する前、「かなタイプライター」を買って使っていた。“ひらがな”と“アルファベット”しか印刷できなかったが、キーを打つ感覚がとてもうれしかった。 大正琴。日本で発明されたこの楽器はタイプライターがヒントで生まれた。右手のピッ…

カセットという響きのブーム

ブームにも大小があるのだろう。アナログレコード・ブーム、といわれても、私の周りでレコードを聴いている人は知らない。「カセットテープ・ブーム再び」との記事も読んだが、こちらのブームはいかがなものか。 CDなどの普及で、1990年代に音楽の記録媒…

“半世紀余り”のそれぞれは

ハッピーマンデーが導入されて17年になる。その前まで、“体育の日”は10月10日と決まっていた。それは、前回(1964年)の東京五輪の開会日にちなむ日であり、昭和を生きた日本人には忘れられない日である。 あの五輪は、招致決定の翌年(1960年)の…

「縁の下の力持ち」は好奇心

舞台の裏手で、楽屋のある場所や大道具置き場を「舞台裏」という。一般人にはわからない裏事情との意味にもこの言葉は使われる。 舞台裏でがんばる「縁の下の力持ち」は、元々「縁の下の舞」といわれ、甲斐のない“無駄な努力”の喩えだった、という説もある。 哲学…

ビッグデータは利益を極大化?

目と民から成る文字は「眠」である。吉野弘さんの詩『「目」の見方』にある。<民の目は眠くて/罠の中>と。目が眠りこけて横たわれば「罠」に変わるらしい。 手作りの零戦に対し、米国の戦闘機は大量生産品だった。 終戦の四半世紀後、大阪万博で<日本は規格大…

何気ない見出しでわかること

知ったつもりで読むと、思い込みとの相違を感じることがある。『“メリットわからない”4割…電力自由化』。本日の新聞記事にあった。 4月に始まった、「家庭向けの電力小売りの自由化」についてのアンケート結果が、取引監視等委員会により公表された。 電力の…

置き菓子と自販機コンビニ

「置き菓子」のオフィスグリコという会社の業績がいいと訊いた。 場所だけ貸り、お金の回収や商品の補充はすべてグリコが担う。お金の回収の不備や責任も、オフィス側には負わせない。 設置費は無料で、“リフレッシュボックス”という箱をオフィスに配置する。…

自分の人生最後の日を想定

美食家で知られたフランスの法律家ブリア・サバランさんは、有名な言葉を残している。<どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人であるか言い当ててみせよう>。 その妹のジョゼフトさんもなかなかの人だったようだ。98歳の時、食事を終えよ…

過ちが去ることで過去になる

イラストレーター和田誠さんの父親で、音響演出家・和田精さんは“効果音の父”と呼ばれた。放送局で採用面接を担当した際、<君、へんとう腺を切っていますね>と問えば、「切りました」。 <履歴書には本籍・現住所とも大阪とありますが、ご両親のどちらかは東…

暑いからこそ凌ぐコツと知恵

毎年繰り返す猛暑には、冷たいビールや氷で冷えた酒類が定番だった。しかし、この夏はアルコール以外の飲料水がおいしく感じる。体内で水分を要求するからなのであろう。 熱中症で搬送される方が続出している。亡くなられた方も多いようだ。今のところではあ…

コーラの歴史は神秘的で美味

飲食物の摂取量により、からだへの良し悪しが言われることはよくある。しかし長年そう思わされていたことが、新たな調査データで、突如逆転するケースもある。 最近では、コーヒーや緑茶を日常的によく飲む人が、そうでない人に比べて病気などで死亡するリス…

網目のようについた溝の深さ

気温25度を上回る日が続いている。しかし、真夏の25度の暑さとはなにかちがう。湿度のちがいなのか蒸し暑さはなく、夜も更けると気温よりもひんやり感がある。 もうすぐ梅雨であるが、この4月が梅雨以上に雨が多かったため、どうもピントこない。 日本…

便利機器にはロボット機能を

『ウルトラマン』がテレビ放映されて来年で半世紀になる。本放送の平均視聴率が36.8%、最高視聴率は42.8%なのだ。登場した「ガヴァドン」という怪獣は今でも憶えている。 塀に落書きした子どもの絵が、宇宙線の異常で3次元に変化して誕生した怪獣であ…

朝のたわごと

学生時代は部活も一応やっていたが、基本的に帰宅部で、アルバイトや映画、スケートによく通っていた。映画館もスケートリンクも学校の近くにあったからなのであるが、休みの日にしか行けないのではなく、毎日行けるということに意義があった。アルバイトで…

2012年に買って良かったもの

今回の件名は今週のお題となっている。 思い起こせば、今年もいろいろ買った。 どれもこれも、愛着のあるものばかりで、決して無駄遣いではなかったと(自分に言い聞かせて)納得をしている。そして、その中でもっともお気に入りのものは? と問われれば、迷っ…

小さいことはいいことだ〜!

かつて、好景気の時代に♪♪大きいことはいいことだ〜〜♪♪というフレーズのCMが流行った。そして今は、時代の反映なのかどうか、私の中のブームでは♪♪小さいことはいいことだ〜〜♪♪なのである。数か月前から使い始めたマジックブレットというハンディタイプ…