日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

アテにできない「三方良し」

鳩にやる餌を買おうとする子どもの2ペンスを、銀行員の父親は預金させようとする。しかたなく銀行に来た子どもは、どうしても未練が残る。 “返して、返さない”と、(2ペンスで)もめているのを見た客は、<2ペンスも支払えない銀行か>と不安になる。そして…

偉大なスモール・ベースボール

あれからもう10年。2006年3月15日、野球の国・地域別対抗戦と銘打つWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の2次リーグ・日本―韓国戦が行われ、1―2で日本は競り負けた。韓国は1次リーグから唯一の6戦全勝で4強入りした。 この結果、日本…

古今いろいろ ほめ方と信じ方

平安時代初期の貴族・歌人である在原業平(ありわらのなりひら)が詠んだ歌である。<世(の)中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし>。 「この世に桜がまったくなければ、春も穏やかな気持ちでいられるのに」とのことらしい。今か今かと咲くのを待つが…

まめにチンして微妙にホウる

今さらではないが、「チンする」、「サボる」などと擬音や名詞などに、“る”や“する”を付けて動詞化した言葉が浸透している。電子レンジで加熱する意味の「チンする」を使う人は90%以上になるらしい。次いで「サボる」は86%。どちらも私は使っているが、いつか…

屁理屈と違うモノの考えよう

ドイツ語の単位を落とし、3年生になれなかったノーベル化学賞の田中耕一さんは、それから後輩に交じり猛勉強したそうだ。 夏目漱石さんは落第が薬になったと『落第』に記している。<ごまかしてばかり通って来たら、今頃はどんな者になっていたか知れない>…

知っているようで知らない話

“鎌倉の大仏さまはハンサム”と褒めたのは、歌人の与謝野晶子さんだという。<かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな>。 ところが、鎌倉の大仏は晶子さんの実感した釈迦ではなく阿弥陀仏で、彼女も後年自分の誤りに気づいたそうだ。でも…

人の持ち時間と回らぬおカネ

生まれてすぐの赤ちゃんは、人の顔や表情を認識できるそうである。50年前に、新生児は目が見えていない、と考えられたが、舌を出したり唇を突き出したりと、顔まねもできるという。 新生児の記憶にはまだ謎が多い。この世に生まれてすぐ、出会った笑顔が刻…

笑点が人気の秘訣は何だろう

チャンチャカチャカラカ チャンチャン~~♪日曜夕方、お馴染みのテーマ音。1966年5月に始まり、もうすぐ放送51年目に突入するのが『笑点』である。 その名付け親は(7代目)立川談志さん。当時流行の三浦 綾子さんの小説『氷点』からのもじりだという…

過ちが去ることで過去になる

イラストレーター和田誠さんの父親で、音響演出家・和田精さんは“効果音の父”と呼ばれた。放送局で採用面接を担当した際、<君、へんとう腺を切っていますね>と問えば、「切りました」。 <履歴書には本籍・現住所とも大阪とありますが、ご両親のどちらかは東…

地球という名の池に春が来る

1年を4等分して“春夏秋冬”を当てはめる方式を定めるのは、気象庁の「気象観測統計指針」なのだという。天気予報で“春の気温”という場合、日本中のどこでも3~5月をさすそうだ。 便宜上の季節区分ではあるが、(気分的に)2月から3月への変わり目は安らぐ。…