日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

自分の思考や言葉にツッコミ

 

“楽しむことに忙しそうな人”がいる。うちの奥さんは「暇が大嫌い」と言いながらよくお出かけをしている。

引き寄せ術の達人は、<すべての出来事が一番いい事のために起こる>との認識のようだ。意味のない平行線の会話でも、「幸福とは実はこういう時間の中に隠れている」と言った知人もいる。

“思い立つが吉日”というが、思い立たないときも吉日はあるだろう。そのためには、“案ずるよりも動くが易し”で“吉報は練って待つ”方がいい。

USJを崖っぷちから再生したマーケターの森岡 毅さんは、客の心をつかむ科学者といわれる。その方針はぶんぶんバットを振る。それでいつかヒットやホームランが生まれる。積み重ねの量こそがヒットにつながるからだ。

 

 

水は「熱の銀行」と書いたのは、気象エッセイストの倉嶋厚さんである。各国の中央銀行がお札を集めたりして、景気の過熱を防ぐのに似ているとのこと。

その原理も説明している。水が水蒸気になるには、1グラムにつき約600カロリーの熱を周囲から奪って大気中に浮かぶ。それは「潜熱」と呼ばれ、気温が上がると蒸発が盛んになり、潜熱が進むことで地表の暑さは和らぐ。

この数年はとくに、未曽有の豪雨がきたかと思えば、そのあと異常な熱の“インフレ”が列島各地に居座ってしまうことが多い。

雨の多い梅雨時はPCの前に座り込む時間が増える。そのため古いスクラップ記事に読み入ることもある。

約10年前の記事だから今はどうかわからぬが、特許庁のロビーに「10大発明家」のレリーフが飾られている、とあった。

 

 

日本の「10大発明家」として、以下の人たちの名があった。

豊田佐吉さん(木製人力織機)、御木本幸吉さん(養殖真珠)、高峰譲吉さん(アドレナリン)、鈴木梅太郎さん(ビタミンB1)、杉本京太さん(邦文タイプライター)、本多光太郎さん(KS鋼)、八木秀次さん(八木アンテナ)、丹羽保次郎さん(写真電送方式)、三島徳七さん(MK磁石鋼)。これで9人。

もう一人は池田菊苗さんで、功績はグルタミン酸ナトリウム。これは「旨味(うまみ)調味料」と呼ぶ方がわかりやすい。今や「AJINOMOTO」は世界中で通用する。その製造法の特許を得たのが、1908年7月末のことだったという。

いずれも産業の草創期に貢献した方ばかりである。偉大な発明も認められるまでにはいくつもの批判があったはず。

「批判」には、相手の主張をやっつけることだけでなく、もう一つの大切な意味があるらしい。科学哲学の戸田山和久さんによれば、自分の振る舞いが適切であるかどうかを省みることや、自分の知性や理性を見極める作業のことも、批判と呼ぶらしい。

そして、自分で自分の思考や言葉にツッコミを入れる批判精神こそが、「教養」なのである・・・とのことだ。