日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

対等に話せるためにはAIを

 

わずか20年ほどで、ITは私たちの生活を大きく変えている。その快適さからもう後戻りはできそうにない。世界中のパソコンやスマホの膨大なデータは、プラットフォーマーと呼ばれるIT(情報技術)大手が吸い寄せ、それをまた新たなビジネスへつなげていくから肥大化するばかり。

当然、ネット社会の落とし穴もある。スマホにしても、あの小さな端末内の個人データも相当なもの。さまざまな検索履歴、交友関係、音楽の趣味も、写真だって数千枚。紛失したらとても厄介なことになる。あなたのすべてが知られてしまうから。

さて、安倍首相主催の「桜を見る会」で、紛失? したデータは復元できないと。招待者文書も電光石火のごとくシュレッダーで破棄された。なぜ都合よくそういうものがなくなるのか。今の時代、毎年開催されるもののデータを残さないということは考えられない。個人レベル以下である。

 

 

今、よく話題になるのは、米国生まれのグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン(略して「GAFA」)の膨大なデータについてである。自分に関するあれこれを見えない力に握られて悪用されたり、国家権力と結びつけばさらにたちが悪い。それ以前に、この国の政府では、オープンすべきデータを削除することに必死のようである。実に情けない。

情けないといえば、部下と心が通わぬ上司も増えているのだろうか。<飲み会に 部下を誘って 10連敗>。サラリーマン川柳の入選作にあった。

私は上司とよく飲んだが、会社関係の飲み会というと「若い人に敬遠されがち」、「仕事の話ばかりでつまらない」などとネガティブなイメージのようだ。

この場面でもAI(人工知能)が活躍してくれるという。その名も「先輩風壱号」で、長野県のビール会社が開発した扇風機なのだという。職場の飲み会を嫌がる人が多い現状を変えようと、AIが会話に聞き耳をたて、上司が先輩風を吹かせばビューと吹き付けるとのこと。

 

 

“甘い"、“バブル"、“近頃の若者は"、“俺の若い頃は"・・・といった約2000のキーワードにAIが反応するという。AIスピーカーにもそういうスキルができるといい。扇風機ではないから、代わりにブザーが鳴るとか。

「先輩風壱号」は昨年の開発というから、今は世間に出回っているのだろうか。この扇風機をそばに置けるなら、上司がわざとダメなキーワードを連発したり、若者が引き出させたりで、ギャグとして楽しめるかもしれない。

<相談は 上司先輩 よりネット>や<ブログ見て 部下の本音を 家で知る>の時代でも、ある調査で意外な結果が出た。

「上司と部下の飲み会実態調査」(800人対象)にて、飲み会では上司が部下の1.7倍も話しているとか、部下の6割以上が上司の武勇伝を聞かされた、などネガティブに感じたが、「上司と“対等に話せる"飲み会は楽しい」と思っている部下が71.0%もいたという。

さて、いよいよ忘年会の時期である。