日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

歌にまつわるいくつもの想い

かつて、永六輔さんが用事で京都を訪ね、タクシーは三千院の前を通った。「昔はいい所でしたがね」と、運転手さんがつぶやいた。続けて「くだらない歌のせいで混雑して困ったものです」とも。 <♪ 京都大原三千院 恋に疲れた女がひとり・・・>。『女ひとり』の…

選ばれても出られない映画祭

<ゆとりでしょ? そう言うあなたは バブルでしょ?>(なおまる御前さん)。第一生命恒例の「サラリーマン川柳コンクール」にて、昨年1位に輝いた作品である。 今年で31回目となるこのコンテストで大賞を獲得したのは、<スポーツジム 車で行って チャリをこ…

なぜ人が熱狂するかといえば

この方の筆力はすばらしい。井上ひさしさんである。 「蛇の前の蛙」、「フライパンに置かれたひと塊りのバター」。そこへ続けて「作新学院の江川投手の快速球を待つ非力な打者」・・・と。 短編『われら中年万引団』の中で、<圧倒的な強者の比喩として>妻の前に…

大風呂敷を広げて見えるモノ

蚊のなかにも知恵の回るのがいる。新聞のコラム記事にあった。能の囃子方の取材から得た情報らしい。その知恵とは、鼓を持つ手ではなく、打つほうの手にとまる。それなら叩かれる心配がないからだ。 ドイツの思想家・ゲオルク・リヒテンベルクは著書『雑記帳…

宮崎駿監督から学ぶ ある流儀

釣り人には短気が多いらしい。以前、釣り好きの人からその理由をお聞きしたことがある。釣りという作業は、やることがあまりにも多いとのこと。釣り糸を垂らしてウキを、注視し続けるときも、気長にかまえていることはないらしい。私みたいな呑気者には向か…

行きと帰りで遠いのはどちら

<♪ 帰り道は遠かった 来た時よりも遠かった・・・>。昔、流行った歌の歌詞にある一節である。はたしてそうであろうか。疑問を持つのはおもしろい。 フランスの心理学者がパリの街並みを写真に撮り、人に見てもらう実験を行ったという。写真を見る時間はま…

喫煙シーンにはイカした音楽

昔の映画は喫煙のシーンが多かった。邦画では、石原裕次郎さんの“くわえ煙草”がカッコいいと、当時の若者にウケたという。年代差はあるが、女性でカッコよく吸うとの評判は、桃井かおりさんだったろうか。 1966年制作のフランス映画『男と女』で、主人公…

友人との酔談からの抜粋では

<今は「ためになる」とか「役に立つ」以外のものは存在しちゃいけないような風潮があるけれど、わたしはそれがどうにも不快なんです>。中野翠さんのコラムにあった。 自分に合わなくて、やりたくない仕事も、生活のためにやらなければならない。こういう枷はお…

知っていたつもりの理論付け

靴ひもはなぜ、歩いていると突然ほどけるのか。それは長年の謎だったらしい。昨年、米大学がその謎を解明したとのこと。ビデオで、ひものほどける場面を高速撮影して、仕組みが紐解けたようだ。 歩くときに地面を繰り返し踏むときの衝撃が、靴ひもの結び目を…

連休明けAIは憂鬱になる?

日曜日の終わりが近づくと、翌日のことを考えて憂鬱になる。学生や勤め人の誰もが覚えのある心の動きだろう。“ブルーマンデー”や“サザエさん症候群”なる言葉もあったが、今はどう表現されているのか。 昨日の日曜日も大型連休の最終日と重なった。高速道路で…

容器変われど旅の供はこれ?

俳句の世界で、5月は初夏らしい。旧暦の5月が新暦で6月から7月に当たるとのこと。五月雨(さみだれ)とは、梅雨の別名なのである。 まだまだゴールデンウィーク。今も旅の道中を満喫されている方は多かろう。 その昔、松尾芭蕉の紀行文『おくのほそ道』に…

お茶目な名人の居眠りに客は

夏のような春が続く。この時期も愛飲される方は多かろう。ペットボトル入りのお茶だ。ラベルには「品名・緑茶(清涼飲料水)」とある。寒い時期に温めて飲むが“清涼”とはこれいかに。食品衛生法のくくりでこういう表示になるらしいが。 発酵させずに飲む日本茶に…