日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

日常生活に感じるものは何か

 

かつて流行ったテレビドラマ『ビーチボーイズ』で、民宿の娘を演じた広末涼子さんが言った。<夏のある国に生まれて、私は幸せだと思う>。夏には夏だけの時間の進み方があるような気がするから・・・と。太陽のもと、日常を離れた自由な時だ。

今は日暮れも早く感じ、秋も目前。私はこの時期が好きである。休日の昼など、涼しい風を感じてウトウトするのもいい。

<わずか20分でも、すべての精力を一新するのに十分>。この日課は、何ものにも代えがたかった。この言葉は第二次世界大戦で英国を勝利に導いたチャーチルだ。チャーチルにとって、(午後早くの昼寝は)日々の仕事の能率を非常に高め、1日半の仕事を1日に縮めることができた。

勤務時間内の昼寝は日本でもIT業界を中心に取り入れる企業が増え、グーグルなどの米企業で推奨されているらしい。

 

 

白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫が「三種の神器」といわれたのは、高度成長期の1960年代前半だろうか。生活が不安定だったその時代は、手が届かないモノばかりであるが、夢は大きかった。

今は家電がすべてそろう豊かな時代である。内閣府の調査(昨年)で、現在の生活に満足と答えた人の割合は74.7%もあった。それは調査開始の1963年以降で過去最高。

また、同じ調査で日常生活に「悩みや不安を感じている」人は63%だったらしい。生活の満足度と幸せは別物なのか。豊かかもしれないが、明日はどうなるかとの不安が過去最高への違和感になる。

私の休日の昼寝前には、軽く一杯がうれしい。日本のアルコール消費量がピークを迎えたのは平成8年で、企業の中間管理職の多くを団塊の世代が占め、そのジュニア世代が社会人として働き始めた頃だ。

バブル経済は崩壊していたが、先輩や上司につれられた“ノミニケーション”の文化は色濃く残っていた。

 

 

平成8年から20年後、酒類全体の販売(消費)数量は、966万キロリットルから841万キロリットルと13%減少した。8年当時の男性全体の飲酒率が52.5%から33%に低下したのも大きな要因か。

今は、日常的にお酒をたしなむ40歳以上の女性の割合が増えているという。厚生労働省の調査で酒を「飲む・飲める」と回答した女性は約30年間で20%程度上昇し、72.9%も飲酒ができるとの結果。

飲酒習慣率(週3日以上、1合以上の酒を飲む割合)では、40代女性が20年間で5.7ポイント上昇し、15.6%と大幅に伸びた。20代男性の飲酒率は10.9%。男性全体でも飲酒率は下がる傾向である。

<男性は健康志向で飲酒量が減り、女性は社会進出が進み、お酒を飲む機会が増えた>。そして、女性が好む商品をメーカーが作り、お酒の種類が充実。女性の入りやすいバーなどの飲食店も増えている。

なるほど。酒場で呑みまくる女性たちを想像する反面、テレビの国会中継でだらしなく居眠りをする男性議員が脳裏に浮かぶ。

 

 

今週のお題「残暑を乗り切る」