日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

もうはまだなり まだはもうか

 

脇役がいるから、主役が力を発揮できる。映画や舞台の脇役は引き立て役に徹するが、主役を超える存在感を発揮することもあり、作品におもしろさが加味される。

料理でも脇役の薬味が、主役である具材のおいしさを際立たせてくれる。例えばウナギのかば焼きには、さんしょう・・などと、相性抜群の組み合わせを楽しむことができる。

俳優・井浦新さんは、主演作もあるが名脇役として映画、テレビのドラマで活躍中だ。昨春、この井浦さんが演技とは別に大きく注目されたことがあった。

<保身のために都合良く法律も政治もねじ曲げないで下さい。この国を壊さないで下さい>と井浦さんがツイッターへ書き込んだことで、賛意の「いいね」は10万を超えた。

検察庁法改正案に抗議します」とハッシュタグを付けた投稿も急拡大して、一時 その投稿数は480万件を超えたという。

 

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俳優の浅野忠信さんや秋元才加さんらの投稿も相次ぎ、作家・村山由佳さん、女優・小泉今日子さんら著名人も次々反対の声を上げた。

<国民に自粛を強いながらまるで火事場泥棒>、<コロナで大変なこの時に自分の疑惑隠しの法律とは>・・・との(当時の首相であった)安倍氏への批判は続いた。

立法、司法、行政の「三権分立」、その根幹を揺るがす検察庁法の改正案ともいえる。

定年延長は世の流れ・・といえども、内閣の判断で都合のいい人物を3年間延長できるという特例を設けたこと。そして、「森友・加計・桜・広島の選挙違反」において検事の矜持も問われて当然だろう。

問題の検事長(当時)黒川弘務氏は、定年の63歳になる誕生日前日の2020年2月7日に退官する予定だったが、2020年1月31日の閣議で定年後も半年間勤務延長されることが決定された。

それも、知人との賭け麻雀報道で2020年5月22日に東京高等検察庁検事長を呆気なく辞任することになった。

安倍氏にしても、コロナの後手後手の対応と悪事がバレる心労? だったのか、仮病を理由に2020年8月に内閣総理大臣の職を辞する意向を固めた。

 

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それにしても。今のテレビや新聞によるマスコミ報道は軟弱に感じてたまらない。

井浦新さんは明確なメッセージで気持ちを伝えた。それさえも、マスコミは対応できないようだ。安倍氏は今、政府の裏で何事もなかったように動き回っている。マスコミはそれを疑問に感じたり、正義感を持つ・・などという気持ちを持てないのだろうか。こちらにはまったく伝わらない。

<もうはまだなり、まだはもうなり>。呪文のようなこの言葉は株式投資の心得の一つだという。もう十分に株価は下がったので買い時だ、と思っても実はまだ。まだ上がるので売るのは待った方がいい、と思っても値はもう天井に達している。

さて、新型コロナウイルス対策の社会活動自粛。もう終わらせてもいいのか、まだなのか。オミクロン株という新型株も各国で登場している。季節性要因ということでは、前年の例で冬場から感染者が拡大した。

政府お抱えの医系技官たちの見解も甚だあいまいである。果たして日本の第6波の感染は来るのか来ないのか。マスコミからの情報もアテにならない。そうなると、SNSが一番まともな情報を得られるメディアのでは? なぜか、そんな気になってきた。