日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

スポーツ

メモを始めたきっかけは明快

もう何年も(高校野球のテレビ観戦はしているが)プロ野球をまったく見ていない。ところが、“YouTube”ではプロ野球の面白さにドップリと浸かっている。 長嶋さんや王さんが現役もしくは監督時代にプレイした若手(だった)選手たちが、すばらしいエピソー…

型のある人こそが破る表現術

<常識って? 凡人が仲良く生きるためのルールのことさ>。アップルのスティーブ・ジョブズさんは生前に語った。十八代目中村勘三郎さんいわく<型がある人が破るから、『型破り』。型がないのに破れば『かたなし』>とも。 <地球の裏側にはベースボールに…

五輪と五感の大切な意味とは

インターネットは便利である。その検索のつけ刃で恐縮だが、五輪マークの意味を調べた。「青・黄・黒・緑・赤」の五輪マークは、オリンピック創始者、ピエール・ド・クーベルダン男爵が考案した。 世界の五大陸「ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニア」…

反則技の影には記録的ドラマ

自分で食べるものは自分で作る。簡単な料理に凝った時期がある。そのとき、食材を床に落とした。捨てようかと思ったがもったいないので拾って調理した。恥ずかしいことであると思ったが、奥さんに言った。 <大丈夫よ、それは「3秒ルール」といって、みんなや…

常識はずれで制する巧みな技

“オープナー”なる野球の戦法を最近知った。リリーフ起用される投手が先発登板して1、2回の短いイニングを投げたのち、本来の先発投手をロングリリーフとして継投する変則の投手リレーだ。2018年のMLBで、タンパベイ・レイズが先発投手の足らない状況を補…

あのヒーローのベストシーン

この名を聞くと今も胸躍る。テレビが物珍しい昭和33(1958)年に、『月光仮面』という変身ヒーローが登場して夢中になった。また同じ年には、スーパーヒーローがプロ野球にデビューしている。イチローさんの語録は有名であるが、このヒーローも(語り継が…

目借時には野球観戦心地よし

春の陽気についうとうとする眠気を目借時(めかりどき)という。この時期の季語で、カエルが人の目を借りにくるから・・・との俗説もあるそうな。私もこの春は仕事の時間が切り替わるため、夕方あたりにうとうとすることがある。 眠りの貸借といえば、“睡眠負…

伝説の魔球は無意識的な記憶

ふだん気にしないような味覚、嗅覚、聴覚から、埋もれていた過去が、奇跡のように立ち上がることがある。フランスの小説家マルセル・プルーストは、『失われた時を求めて』にてそれを「無意志的な記憶」と名づけた。 “サザエさん”では、磯野家にトースターがき…

奴隷契約からもスターの輝き

<人が地面に立つとき、足の裏が収まるだけの面積があれば足りる>。でも、立っている場所以外の大地を掘り取れば、足もとが崩れる。“無用の用”と評したのは、古代中国の思想家・荘子である。役に立たないと思われているものが、実際は大きな役割を果たして…

封建制度で生まれる名ドラマ

“封建的”、“封建制度”などの言葉は今もよく使われる。かつて映画界では封建的な五社協定というものがあった。戦後、映画興行から映画制作を考えていた日活が、映画他社の監督や俳優などを引き抜こうとの動き。それを封じようと、松竹、東宝、大映、東映、新…

同じ球技のような気がしない

<喜ぶな上司と野球にゃ裏がある>。数年前のサラリーマン川柳である。上司のささやく甘言の裏には思惑があり、野球の裏には逆転が隠れている。 自分はテレビで観る気もないが、毎夏には家でも外でもテレビで流れている。観ないつもりでいても、試合内容がも…

一生では足らない二生ほしい

<戸一枚向こうにだれかが息をころして立っている、そんな感じで・・・>。劇評家・戸板康二さんは随筆に記した。子供時代の雪の朝を回想している。今朝のわが家でも窓外に雪が舞っていた。 雪の降る明け方の静けさは、誰かが息をころして立っている気配に感…

相撲で学ぶ判断力の勘どころ

相変わらずの相撲人気である。大相撲初場所14日目・NHK総合の生中継で、前頭3枚目・栃ノ心が初優勝を飾った27日放送分は、平均視聴率が20.2%。翌日の千秋楽の生中継でも、平均視聴率が19.0%の高数字なのである。 相撲通の作家であった宮本徳…

魚屋のネコの如く盗らぬこと

正面に北の富士勝昭さん、向正面は舞の海秀平さん。お二人は、NHK大相撲中継で大人気の幕内解説コンビである。とくに北の富士さんのお話は、わかりやすくておもしろい。 2015年夏場所10日目、横綱・日馬富士戦で初金星を手にした平幕の臥牙丸は、イ…

ハンデ逆手に個人主義を貫く

よちよち歩きをするペンギンの群れから、一匹を離すとすぐに速足で、仲間のもとへと駆けだすそうだ。 また、進行方向に障害物を置くと、群れは二つに分かれず全員が同じ道を進んでいくとのこと。 日本では聖徳太子の時代から、個よりも和が重んじられ貴いも…

目に見えない内蔵時計は正確

<言葉の肩をたたくことはできないし、言葉と握手することもできない。だが、言葉にも言いようのない、旧友のなつかしさがあるものである>と言ったのは寺山修司さん。 そして、「言葉を友人に持とう」とも・・・。 名言や有名人の言葉ばかりではなく、日常で…

若しもの将来 起こりうること

<何となく何物かに押されつつ、ずるずると>。これは驚くべき事態だ、と。敗戦直後、政治学者・丸山真男さんは、論文を執筆した。 どのようにして、戦前の日本が先の戦争に突入していったのか。ナチスの指導者は開戦への決断をはっきり意識していたに違いな…

刻々と動く時計へテンポ良く

刻々と動く時計の秒針を見ながら、だれが1分を60秒にしたのだろうと考える。それは、紀元前3~1世紀のバビロニア(現イラク南部)人だという説があるようだ。 60は2、3、4、5、6、10・・・と、多くの数の倍数になっているため、使い勝手がよか…

まだ熱い夜はウイスキーでも

甘酒は夏の季語だという。点滴同様の栄養分を含むからだそうだ。 <江戸時代の必須アミノ酸強化飲料が甘酒であり、総合ビタミンドリンク剤であった>との説がある。暑い日に熱い甘酒を飲むことで、夏バテ防止につながるというのだ。 ウイスキーの宣伝で知ら…

食欲は食べ盛りの昔への郷愁

近年は法事が多く、“おい・めいの子どもたち”との初対面が増えている。おい、めいの子どもは何と呼ぶのか。検索すると、“またおい・まためい”もしくは、“姪孫(てっそん)”というらしい。その子たちからみると、私は“大おじ”になるのか。 核家族の始まりは半世…

偉大なスモール・ベースボール

あれからもう10年。2006年3月15日、野球の国・地域別対抗戦と銘打つWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の2次リーグ・日本―韓国戦が行われ、1―2で日本は競り負けた。韓国は1次リーグから唯一の6戦全勝で4強入りした。 この結果、日本…

まめにチンして微妙にホウる

今さらではないが、「チンする」、「サボる」などと擬音や名詞などに、“る”や“する”を付けて動詞化した言葉が浸透している。電子レンジで加熱する意味の「チンする」を使う人は90%以上になるらしい。次いで「サボる」は86%。どちらも私は使っているが、いつか…

レジェンドは北極星のようだ

1月は往(い)ぬ、2月は逃げる、3月は去る。古くからこのように月の名へ頭韻を踏み、冬から春へと流れる<時間の速さ>を表現してきたようだ。 まだ寒い日は続くが、立春が近づくと厳しい冬も、暦のうえでは残りわずか。<時のすぎるのが早いか遅いか、それ…

後の先とはいったい何だろう

相撲通の作家・宮本徳蔵さんいわく、<69連勝の双葉山はどんな敵に対しても泰然自若として些少の動揺をも示さずに勝った>とのことである。相手の力士が自滅していくような印象すら受けたと記した。 その双葉山のDVDを見て研究した白鵬は、“角界の父”と…

猫騙しと櫓投げにおける人生訓

大相撲九州場所7日目(平成27年11月14日)、横綱白鵬が6年ぶりの大技・櫓(やぐら)投げを披露した。土俵際まで追い詰められ、この大技で執念の勝利を果たしたのである。 やぐら投げとは、相手を吊り上げながら膝で相手の内股を跳ね上げて投げる技である…

日本相撲協会に“物言い”を申す

2010年、横綱・白鵬は5回優勝している。全勝が4回と14勝1敗が1回。その中で63連勝という記録も達成している。大活躍の年であったが、5月頃から明るみに出た大相撲野球賭博問題で、史上初のNHK生中継が中止となり、表彰式も優勝旗と賞状のみ…

CSの下剋上がすごいことになっているではないか

2004年から2006年の3シーズンの間、プロ野球のパシフィック・リーグではシーズン上位3球団によるトーナメント方式のプレーオフ制度が実施されていた。その間、レギュラーシーズンで2度1位になったソフトバンクが、プレーオフで敗退して日本シリ…

スターに飢えている今の時代にとんでもないことが起こりそう

私は天邪鬼(あまのじゃく)である。B型だからなのだろうか。とにかく、みんなが騒いでいることなど興味がない。画一的すぎる報道にもうんざりである。 昨秋、大騒ぎしていた東京へのオリンピック招致などもまったく興味がなかった。それよりも、招致するため…

今だからこそイチロー選手にエールを送り見守っていきたい

田中将大投手は白星デビューを飾り、メジャーでの活躍が期待される。これからは、ケガの注意とメジャーのボールやマウンドに慣れ、移動距離などの環境に馴染めば、日本と同様にいくつもの名場面を構築できるであろう。 私はそれよりも、同チームで40歳のイ…

ほんのわずかな差の奥にある大きな差

白鵬という人間にずっと興味がある。たしか、大関から横綱になる頃からであったろうか。無敵だった朝青龍に勝てる男が現れた、という感じで注目をした。 白鵬の、(主な力士との)幕内対戦成績をみれば、朝青龍と13勝12敗である。逆に、朝青龍は白鵬だけに…