日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

伝説の視聴率100%男とは

1980年代前半、(自らの名前を冠した)1週間のレギュラー番組の視聴率の合計が100%を超え、「視聴率100%男」と呼ばれた男がいた。萩本欽一さんである。今や視聴率20%を超えれば大ヒットと称されるテレビ番組であるが、1970代から80年代に…

時の移ろいにはエピソードが

“タレント多くしてスターが稀な”この時代、永遠の大スター女優・原節子さんが亡くなった。42歳で女優を引退後、半世紀以上も表舞台から姿を消していたが、テレビや新聞で哀悼報道が多いのにおどろいた。 小津安二郎監督、黒澤明監督の作品では馴染み深いが…

過ぎ樽は山崩し 杭なきように

酒屋さんの団体「全国小売酒販組合中央会」において、組合員から預かった年金資金の8割、約144億円が投資の失敗で焦げつき、3億円余りの使途不明金も見つかる事件があった。10年前の話である。 <政治家への裏献金もあった。捜査当局には全部話すつもり…

文章の達人でないことの悲劇

“事実は小説より奇なり”。なにげなく見ている、新聞やネットでのニュース記事も、つなげてみると不可思議な現実を垣間見る。 “包丁万引き”で兵庫県尼崎市の交番に自首した男を取り調べず、警察車両で大阪市まで送り返したことが発覚した。 県警は11月20…

猫騙しと櫓投げにおける人生訓

大相撲九州場所7日目(平成27年11月14日)、横綱白鵬が6年ぶりの大技・櫓(やぐら)投げを披露した。土俵際まで追い詰められ、この大技で執念の勝利を果たしたのである。 やぐら投げとは、相手を吊り上げながら膝で相手の内股を跳ね上げて投げる技である…

「いたちごっこ」はエンドレス

評論家・河盛好蔵さんの著書『夫婦十二ヵ月』(1962年)の中に、<「亭主は達者で留守がよい」という生活を心から楽しんでいるような、呑気そうな細君だった>という文面がある。 テレビCMの<亭主元気で留守がいい>が流行したのは1986年のことなので…

懐かしの昭和・それも30年代

東京・国鉄蒲田駅の操車場で、身元不明の他殺体が見つかった。松本清張さんの『砂の器』だ。殺害されたのは誰か。 やがて被害者は、51歳の元巡査と判明した。作品には、<すでに50を過ぎた老人>と書かれていた。新聞の連載が始まったのは1960年(昭…

人目につかぬが宝かもしれず

かつて、ナチス・ドイツはユダヤ人から美術品を略奪し、ドイツ精神に反するとみなした作品を“退廃芸術”と決めつけ押収した。若い頃、画家志望だったヒトラーは写実主義を好み、抽象絵画を嫌悪したそうだ。 ドイツ南部のミュンヘンで(ナチスが略奪した)大量の…

新聞の片隅から見聞できる「今」

何気なく新聞をながめて見つかる記事はなかなか興味深い。 中学校長らの隠れたばこで、校舎ぼやが発生。教員が消火をした、という記事があった。2015年10月22日午後8時25分頃、福岡県久留米市の市立中学校で、教員のたばこの火の不始末による“ぼ…

嘘の上塗りが闊歩するこの国

嘘をつくことはいけないが、よい結果を得る手段として、必要になるのは<嘘も方便>。そして、事実でないことを事実のように作り上げるのが<捏造(ねつぞう)>という。 “捏”の漢音はデツで、ネツは慣用音(呉音としている辞書も)と記されている。“捏(でつ)”は…