日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

便利機能の便利さが増すとき

<あくびをしながら物を噛もうたって、無理なんだよ>。落語「搗屋幸兵衛“つきやこうべえ”」の一節である。2つのことを同時にするのは難しいものだ。昨年、全国大学生協連が大学生の一日の読書時間を調べたところ五割超が「ゼロ」と回答したそうな。 おもしろそ…

2パーセントを攻める伝統芸

先日、『大脱走』という映画がテレビ放映されたので録画をして観た。1963年に公開された(戦闘シーンのない)集団脱走を描いた戦争映画である。リアルタイムの映画館では観ていないが、レンタルビデオの時代に借りて観たのだと思う。 内容は観て知っている…

似ていても違う生存の仕組み

座禅は知っていたが、こちらは初耳であった。俳人・金子兜太(とうた)さんは80歳を過ぎてから立禅(りつぜん)を日課にするようになったという。亡くなった肉親の名、友人知己や恩師、先輩を次々に心の中で唱えるのだという。 それぞれの思い出も頭の中を断片…

常に一期一会であること・・・

千利休の茶道の筆頭の心得だという。<あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものである。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう>。そのことが“一期一会”なのであろう。 少し掘り下…

舌先三寸みたいな統計の数字

古い小噺らしい。ある人は願いごとがあり、願をかけて3年間酒を断つことにした。でも、やっぱりつらい。一案が浮かんだ。その期間を6年間に延ばして、夜だけは飲んでもかまわないことにしよう。 夜だけにしたが、物足りない。そこで断酒の期間を12年間に…

人生の大先輩のエピソードは

どんなことでも、人生の大先輩のエピソードは興味が尽きない。『雨』などで知られる作家サマセット・モームは晩年、生涯最高の感激は何だったか、と問われ答えた。<戦場の兵士から「あなたの小説を一度も辞書の世話にならずに読んだ」という手紙をもらった時…

スリリングだったラジオ放送

ニッポン放送の深夜番組『オールナイトニッポン』は、1967年10月の番組開始以来とラジオの長寿番組である。ニッポン放送をキー局とするラジオの深夜放送である。他局にも深夜放送はあったが私の住むところでは、ニッポン放送の感度が一番良かった。 “…

豪商と庶民のちがいは宿泊費

昨日、麻疹(はしか)の記事が新聞に2件載っていた。大阪市阿倍野区のあべのハルカス近鉄本店で、従業員が相次いではしかに感染。市保健所は14日、新たに客6人と従業員1人の感染が判明したと発表。従業員の感染は計10人で客と合わせた感染者が計16人…

容量不足も様変わりは極端に

2018年に国内で生まれた赤ちゃんは92万1千人。統計開始(1889年)から最少だった2017年より2万5千人少なく、3年連続で100万人を割り込む見通しだという。百万人を回復することはこの先、恐らくないのでは・・とも懸念される。 2025年…

音源の楽しみ方はそれぞれに

元祖3人娘といえば美空ひばりさん、江利チエミさん、雪村いづみさん。1974年、雪村いづみさんがデビュー20周年記念として出した『スーパー・ジェネレイション』というレコード・アルバムは今も評価が高い。 和製ポップスの父と呼ばれる作曲家・服部良…

寅さんの指導方法「おひたし」

“ヒットの鍵は口コミ”との文言が飛び交う時代である。かつて“時代を映す鏡”と称された雑誌も今や売り上げ減だという。口コミという言葉の語意も時代とともに変化しているようだ。今ならLINEやツイッターなどSNSを使った情報の拡散なのであろう 虚業家…

かつては誰もが若者であった

<故障するわけさ。メード・イン・ジャパンだ>。SF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のシリーズ第3作にあるセリフだ。 親友の科学者ドクが発明した自動車型のタイムマシン「デロリアン」で、カリフォルニアの高校生マーティは冒険を繰り広げる。 1…

便利な機能も使い方次第では

習字の練習をするので、家から新聞を持ってくるようにと先生が話したら、新聞を家で購読していない子がいた。最近は、新聞を読んでいない若者が珍しくない。その延長で、結婚して子どもが生まれても、新聞のない生活を続ける人はいるのだろう・・・と。 今か…

けたたましきユーチューバー

冬景色の野山で早咲きの春の兆しを探すのが「探梅」といい、冬の季語だという。初物好きの江戸っ子は、雪の降るうちからそこら中で梅を探し回り、ほころびたつぼみ一つ見つけようものなら鬼の首でもとったようにほくそ笑む。江戸の書物に探梅風景を記したがあ…