日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

気むずかしくも慕われた漱石

今年の12月で没後100年になる夏目漱石さんは、圧倒的な知名度で高い人気を誇る。その作家人生は10年余りにすぎない。 思春期の読書好きな人が“あれ読んだ?”と語り合えるような、太宰治さんタイプではないかもしれないが、粋で新しいもの好きなおしゃ…

逆手で利用される身近な機器

<OA機 電源切れば 俺の勝ち>。サラリーマン川柳の優秀作である。最新の機器に手こずる人の奥の手らしい。 昨今は、報道機関の電源スイッチに、手を伸ばそうとする政治家を連想してしまう。<都議会、リオ五輪視察中止を決定>などの記事では、もはや電源…

いつの世もヘンな人が蔓延る

詩人・吉野弘さんには、漢字を題材にした作品があるという。<脳も胸も、その図(はか)らいも 凶器の隠し場所>(『同類』)。 脳や胸という漢字には“凶”が隠れており、誰しもが聖人にはなれず、つい凶器のように野蛮な言葉が脳裏に浮かぶ。 脳や胸にとどめてい…

「宝物の時」こそが美味の瞬間

『年齢の本』(デズモンド・モリスさん著)によれば、<59歳は中年としての最後の喝采を受ける年齢>であり、<31歳はもはや若者に信用されなくなる年齢>なのだという。 1歳ごとの年齢の持つ意味を、0歳から100余歳まで、有名人にからめて記されてい…

ときめく時間の部分活用方法

昨年の箱根駅伝で青山学院大は、初優勝を果たした。その采配は“ワクワク大作戦”だという。観客も選手も“ドキドキワクワク”するレースをしよう、との掛け声である。結果、選手たちの力が予想以上に引き出された。 また、過去の栄光や成功が枷で、持てる力を発…

たまに あっさりジョークでも

古き良き時代のテレビ業界で、タイトルが“ん”で終わる番組は当たる、と信じられていた時期があった。まず、ロングヒットを放った『水戸黄門』が思い浮かぶ。『大岡越前』はそのために越前守の“守”を削ったとか。 “ん”にした方がいいというおまじないは、薬業…

遊ぶ学ぶで宇宙エレベーター

伝説の国語教師・橋本武さんは“遊ぶと学ぶは同じこと”として、<遊び感覚で学ぶ>ことの大切さを説いた。神戸の灘中学・高校で長く教壇に立ち、3年前に101歳で亡くなった。 教科書は使わず、中 勘助さんの小説『銀の匙(さじ)』一冊を、中学の3年間かけ…

Windows10よりDOSが宝物

先月よりWindows10が勝手に更新され、ユーザーが困っているとの話を訊く。知人は、Windows8のパソコンを使用中にそれが始まり、長時間の中断を余儀なくされた。 開始直前に通知が表示されるが、更新回避の方法がとてもわかりにくいとか。昨…

雨降る季節の楽しき感慨深さ

<かつあげ はじめていい?>母親から突然、こんなメールが届いたとか。『おかんメール2』という本にあった。<かつ あげはじめていい?>。どうやら、改行の位置が誤りのようだ。 揚げたての料理をわが子に振る舞おうとする、母の愛情深さであった。“内食(…

セコさには反骨のセンスが大事

ケチにも上には上がいる。五代目志ん生さんの『落語黄金餅』のまくらがおもしろい。 釘を打とうと、近所に金づちを借りに行ったら断られた。その理由は、鉄(かね)の釘を打たれたら金づちが減るから、なのだと。そこでいわく、しみったれな野郎だ、それなら自…