日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

2018-01-01から1年間の記事一覧

皆様よいお年をお迎え下さい

地球誕生から現在までの46億年の歴史を、1年365日に換算した地球カレンダーによれば、(ホモ・エレクトスの一部がアフリカで進化した)現生人類(新人=ホモ・サピエンス)の誕生は12月31日の午後11時37分らしい。 人類が初めて宇宙から地球の全体…

元旦にお店は開くか閉まるか

元日はお店が休み・・というのは、昭和まで続いた商慣習らしい。<家業をなし銭儲けするものは凧(たこ)商う店の外(ほか)はなし。町家両側とも板戸を閉じて、往来すべて一物もなし>。江戸の元日の光景はこのようにあった。(『絵本江戸風俗往来』より)。扇や…

年末ムードはクライマックス

クリスマスを過ぎると、気分は一気に年末ムードへと切り替わる。こんな川柳もあるらしい。<元日や今年もあるぞ大晦日>。 江戸の昔は、大みそかが借金取りとの攻防の日だったという。日用品までもが掛け売りだったので、掛け取りは大みそかに家へ押しかける…

ネットつながりで呑んだくれ

まだパソコンもネットも非力だった頃、多くのメーリングリスト(ML)が生まれ盛り上がった。そのMLの書き込みを18年楽しんだ。 ブログでいえば、MLは本文というよりもコメントに近いものだ。ブログ本文の行数は短いのに、コメントが長くつながって盛り…

スマホとヒトの頭脳は神秘的

この時期に一年を振り返り、仕事や趣味で納得いく成果やいいことがあれば、このよき年の終わるのがもったいなく、寂しさもふとよぎる。“年惜しむ”とは、しみじみとした季語である。 そんな風情で年忘れの杯を傾けることができる人は幸せで、やり残しの憂いに…

テレビと会話はふしぎな気分

警察庁は数日前、2020年に実用化されるという“レベル3”(高速道路限定)の自動運転車の規定として、新設した道路交通法改正案を発表したらしい。 システムの交代要請があった際は、「直ちに適切に対処することができる態勢」という条件で、ドライバーが運転…

隆盛を極めたフィルムの写真

2018年に日本を訪れた外国人旅行者が、3000万人を初めて超えたらしい。ちなみに、前年は2869万人とのこと。初めて1000万人を超えたのが2013年。わずか5年間でほぼ3倍に増えた計算だ。 政府は、訪日客数を2020年に4000万人、2…

まったりと過ごすクリスマス

今、ジョン・レノンの『ハッピークリスマス』を聴いている。<♪ クリスマスがきたね・・・>。この曲は1971年12月にアメリカで発表とのこと。<♪ 戦争は終わる、君がそれを望むならば・・・>。歌は続き、子どもたちのコーラスも。 歌い継がれて47年…

逆手に取ることもよさそうだ

“御用納(おさめ)”は25日。その祝いで、与力同心の知り合いも客として集まり、“歳忘れ”と称して延々と・・・。大みそかまで引き続き飲み明かす。江戸の町奉行所の年末年始だという。社会学者・園田英弘さんの著書『忘年会』によれば、天保年間の記録にある…

誤解のない師走を堪能したい

<銭金が こうたまればと 十三日>。江戸川柳である。この時代の風習で、12月13日は年に一度の大そうじ“煤(すす)払い”の日だった・・・と。 仕事もさることながら、忘年会で多忙な方もいらっしゃることだろう。誘われて「行けたら行くね」と言う人がいると…

1年のうちで今が浮かれどき

欧米ではホワイトクリスマスに関しての定義があるそうな。アメリカなら海洋大気庁がチェック。<12月25日朝に、積雪が1インチ(2.54センチ)以上あること>なのだと。それは、数日前に降った雪が残っていても認められるという。 東京は明治以降、12…

創作のメカニズムを考えると

人の発する表現力の源泉は同じだろうが、秀でたスポーツ選手を見ると体のメカニズムに興味を持つ。いろいろなジャンルの作品にふれれば、作家の脳や心のメカニズムが気になる。 <上手にはすきと器用と功積むと この三つそろふ日とぞ能くしる>。千利休が茶…

テレビは創造性を引き下げる

<好きなシェイクスピアの作品を10本挙げろ>。今のディレクターに言っても、出てこないでしょう。名脚本家・倉本聰さんの弁である。 昔のプロデューサーや演出家は、ドラマ・作品のことをよく勉強していた。そして、テレビの現状を倉本さんは心配する。 「…

「電気圧力鍋」と「自動製氷機」

FD(フロッピーディスク)が活躍したのは1990年代だったか。データの保存や受け渡しには欠かせなかった。2000年以降は、コンピュータの性能向上と小型化。扱うデータ容量も大きくなり、PCそのものに光ディスクドライブが標準搭載された。 2009年春…

何度もめぐりあえない12月

元号が変わるのに、来年のカレンダーには明記されない。もどかしい12月だ。 “明治”の1つ前の“慶応”を定める際、他に40もの案があったとか。『書経』の一節「地平天成」から引いた“平成”の2文字も候補の一つだった。約120年を経て日なたに出たのが今の…

何事も因果関係はあるだろう

巨体のクジラの豪快な漁は有名である。魚の群れを海面に追い詰めて、海面に突進して大きな口を開け、魚群を一気にのみ込む。 南国タイの沿岸に生息するカツオクジラは、独自に省エネ型の漁を編み出したようだ。海面近くで立ち泳ぎをしながら口を開け、中に魚…

「せつもく」は「なにもく」か?

和製文字らしい。女偏に鼻の「嬶」で“かかあ”と読む。国文学者・池田弥三郎さんは随筆に書いた。亭主の浮気を嗅ぎつける鼻を取り入れるとは「昔の人も味なことをする」。 将棋の最年少プロ・藤井聡太七段が15歳で四段のとき、公式戦通算50勝を達成した。その…

腰を据えない季節もよかろう

今週末は12月である。住まいの神奈川県はまだ暖かいので、冬を待つという気分ではない。秋の期間の断定基準があるという。それは、最後の真夏日(30度以上)から気温が一桁になるまでの間だとか。 四季の中でも、秋のスタートから終わりまでがわかりにくい…

音楽の対価が与える衝撃とは

外国映画上映時に配給会社から徴収している(劇中)音楽の使用料は1作品一律18万円であった。日本音楽著作権協会(JASRAC)が興行収入に連動させる形に変更する意向で、この11月から、上映されるスクリーン数に応じて6種類の使用料額を設定した。 例…

時代とメディアは変われども

昭和30年代の頃だろう。有名人の名をもじった歌手の公演チラシなどが、貼られていたという。橋幸夫さんをもじった“橋雪夫”、美空ひばりさんかと思いきや“美空いばり”だったりと。 それを電信柱に見た作家・遠藤周作さんはエッセイ『だまし屋』に記した。「…

おもてなしの裏には何がある

中国の「一人っ子政策」という厳格な人口削減策は、1979年から2015年まで導入された。<叔父や叔母がいない社会は人類の歴史に類例がなかったから…>と、『2061年宇宙の旅』(アーサー・クラーク)では、中国の「一人っ子政策」に触れた一節がある。 …

今このときがまさに晩秋の旬

時を超越して伝えられる文字の情報力は大きい。<ゆとりでしょ?そう言うあなたはバブルでしょ?>。昨年のサラリーマン川柳の入選作品で、お気に入りの句である。 <サラリーマンという仕事はありません>。大きな文字でバブル時代の新聞に掲載されたらしい…

ニヒルな人たちが増えている

わかっているのかいないのか、猫も杓子もAI、AIと奉る昨今である。このAIブームの先駆けも、将棋や囲碁でコンピュータが名人に勝利したことがきっかけだった。 さて、今日は「将棋の日」なのらしい。将軍家が将棋を奨励した江戸時代(徳川吉宗の時代)、旧…

おもしろい断片を持つために

<普通の人は“今”しか見えない。前を見ているつもりでも実際は“バックミラー”を通して見ている>。文明批評家・マクルーハンの言葉だ。凡人は“前”を見る努力が欠かせないようである。 いろいろなモノがそろっていたかどうかで、世代差を感じることがある。子…

奴隷契約からもスターの輝き

<人が地面に立つとき、足の裏が収まるだけの面積があれば足りる>。でも、立っている場所以外の大地を掘り取れば、足もとが崩れる。“無用の用”と評したのは、古代中国の思想家・荘子である。役に立たないと思われているものが、実際は大きな役割を果たして…

無言で取り憑かれて睨めっこ

昔を想像して“もし”こうだったら、今はどう変わっていただろうか。そういう状況はいくつもあるはずだ。歴史を変える「紙一重」を考えることは楽しい。 いまも恐竜は繁栄していたかも・・・という説があるらしい。6600万年前、巨大隕石の衝突が恐竜を絶滅に…

レア物も革新の波に洗われる

昨秋、インターネットのオークションで、有名人のサインを偽造販売していた男女の4人組が、詐欺の疑いで逮捕された。 人気女優の写真やカリスマグループの色紙に偽のサインを作成。インターネットオークションで3人の顧客へ販売し、計1万2300円を騙し取っ…

拝啓 僕はとても残念でした♪

加川良さんと最初の出会いはこの歌詞であった。<拝啓 僕はとても残念でした あの日 君がホワイトジーンでなかった事が・・・>。男子が女子へ書いた微笑ましい手紙が、おもしろいほどに歌となっていた。 吉田拓郎さんのオリジナル・アルバム『元気です』(197…

あの業界までも定額サービス

一見古びているようで、新しい。それが古典の力というものか。2007年、夏目漱石さんの自筆原稿を写真版で完全収録した“直筆で読む『坊っちやん』”が刊行された。その自筆原稿では、ペンの動きが生み出す文章のリズムがある。 その7年前に、作家や評論家…

無名での原石を見抜く心の眼

芥川龍之介さんに『MENSURA ZOILI』という短編小説がある。小説や絵画などの価値を即座に判定する測定器があれば、どうなるのか・・・と。機械で芸術品の値打ちが測れるという国を空想している。 3年前、いくつかの図書館でおもしろい展示を試…