日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ボケたふりで切り抜ける手口

テレビ『きょうの料理』は、NHKで1957年より60年以上にわたって放送されている料理番組。また、テレビ朝日系列の『徹子の部屋』は、1976年から現在で放送43年目を数える長寿番組である。 テレビ界を代表する二つの長寿番組には共通点があると…

想像のつく物語を求める心理

新垣結衣さん(ガッキー)と瑛太さんがW主演を務めた映画『ミックス。』(2017年)は興行収入が14.9億円になるヒット作だ。 恋に破れ退職して実家へ帰ったガッキーが元ボクサーの瑛太さんと出会い、反発しながら卓球でペア(ミックス)を組み、地元の卓球メ…

世間では やばいことが面白い

“やばい”の語源は“やば”で、形容詞化して“やばい”になったらしい。意味は、不都合なことや危険なさまをあらわす言葉。 江戸時代から使われて、『東海道中膝栗毛』にも用例があるそうだ。本来は危険で、 悪いことが起こりそうなイメージだが、今は肯定的に使わ…

封建制度で生まれる名ドラマ

“封建的”、“封建制度”などの言葉は今もよく使われる。かつて映画界では封建的な五社協定というものがあった。戦後、映画興行から映画制作を考えていた日活が、映画他社の監督や俳優などを引き抜こうとの動き。それを封じようと、松竹、東宝、大映、東映、新…

心理に行動を合わせてみれば

“人間は合理的ではない”という前提に立ち、心理学を取り入れて考察する。経済理論とくれば、行動経済学らしい。 ある食堂の昼メニューは、A定食800円、B定食1000円だとする。店では利益の上がるB定食を多く売りたいが、思い通りにいかない。それで…

芸ある人の真髄を感じた瞬間

<30代、40代と、若いミュージシャンとともに野外コンサートを続けてきました。でも、自分のアーティストとしての力量はだんだん風化していく>。シンガー・ソングライターの南こうせつさんが以前、新聞のエッセイに書いていた。 <つまり人気がなくなっ…

秋も日暮れて思いは津々浦々

ある日本人がアメリカの駅の窓口で、ニューヨーク行きの切符を買おうとした。「to New York」と言ったら2枚の切符が出てきた。駅員には“two”に聞こえたらしい。かなり昔からある“英語ネタ小話”だ。 言い直してtoを「for」にしてみると、切符は…

じわり増える人工知能の出番

<人間の業の肯定を前提とする一人(いちにん)芸>。立川談志さんは落語のことをこう言い表した。誰にもあるやるせなさや弱さを笑いでくるむから、ほのぼのとする温かみがどこかにある。 八代目・桂文楽さんには小言の流儀があったという。小言の種をためてお…

非効率の中に潜むものがある

懐かしいテレビドラマに『とんま天狗』がある。あの“鞍馬天狗”を下敷きにしたコメディ時代劇だ。大村崑さん扮する主人公は名前を“尾呂内楠公”といい<姓はオロナイン、名は軟膏>が決めぜりふとなった。 番組スポンサーの主力商品名を、そのまま主人公の役名…

映画に対する言葉や想い入れ

<映画は芝居ではない。ドキュメンタリーである>と語ったのは高倉健さん。「演じる」と「生きる」のちがいについて語ったのはアラン・ドロンさんである。<修行を積んだコメディアンは役を演じる。経験なしからの俳優は役に生きる>。 ビートたけし(北野武)さん…

好きこそ言い逃れの上手なれ

<また寝坊 ついに親族 死に絶える>。私の大好きな“サラリーマン川柳”にあった。寝過ごすたびに、親類の不幸があったことにして会社を休んでいたのだろう。 笑い話のようだが11年前、そのように気楽な稼業が健在だったらしい。有給の服喪休暇(忌引)を不正…

コロッケの至芸から初音ミク

続く秋雨でコートを着たかと思うと、翌日は汗ばむ陽気で半袖に戻る。一昨日は、横浜の中華街で食事したあと、真夏の陽気である山下公園を散歩。ものすごい人出であった。 そして夕方にはコロッケさんのコンサートを楽しんだ。昼と夜の部とも超満員で大盛り上…

やんちゃで勝るビッグデータ

明治になって西洋からどっと入ってきた新しい言葉がある。先人たちは上手く翻訳をして自分のモノにした。今もふつうに使っている“存在”、“哲学”、“自然”なども、19世紀の後半に生まれた新語なのだという。 “社会”をひっくり返して“会社”にしたりと、当時の…

「ありえない」が「ありえる」に

気が付かなかったが、今年の十五夜(中秋の名月)は2018年9月24日(旧暦8月15日)だったようだ。 昔の人のこの季節の月へのこだわりはすごい。十六夜を“いざよい”というのは、前夜より欠けた月が50分ほど遅く、ためらう(いざよう)ように出てくるから…

素朴な疑問で知らぬことを知り

一昨日(10月2日)は、語呂合わせで「豆腐の日」だったらしい。 スーパーマーケットの見切り販売のワゴンで、豆腐や油揚げ、納豆など、大豆製品が入っていることがよくある。割引シールを貼っても、売れ残ってしまうことも多いとか。 群馬県前橋市の相模屋食料と…

何でもある国にもないものが

文豪・夏目漱石さんは無類の甘党だったらしい。学生時代には、汁粉の食べ過ぎで盲腸炎になり、教員時代は答案の採点中にビスケットを食べて止まらなくなる。 作家になってからも、自宅にアイスクリーム製造機まで備えた。そして、絶えず胃痛を訴えつつ、甘い…