日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

いつもと同じに去りゆくナツ

ツクツクボウシの鳴き声が、夕暮れ時の蝉時雨に引き立つ。そのメランコリックな調べに、ゆく夏を感じる。 だいぶ前から、道でひとつ、ふたつと、セミの亡骸を目にする。声を使い切り、地を這う力も尽きたように見える。 セミに比べると、テントウムシは長生…

目が離せないAIと配信革命

AI(人工知能)ブームは、今までに2度起きているという。 1回目は、1950年代半ばから60年代。コンピューターの発明から10年ほどで、今のスマートフォンと比べものにならない貧弱な計算能力だった。 2回目は80年代から90年代で、製造、医学な…

名酒の名酒ぶりを知るために

わかりやすい体験談に感銘を受ける。 <暗い夜をくぐり抜けてきた人は、ともしびの明るさが胸にしみる>という。 1970年に「東京空襲を記録する会」を結成した、作家・早乙女勝元さんの体験だ。敗戦の夏に平和を実感したのは“灯火管制の解除”であり、「平和…

念願のコンサートは感動の渦

一昨日、長年の夢であったコンサートに行くことが叶った。 夏になると聴きたくなる音楽であり、本能的に聴いてしまう音楽でもある。それはベンチャーズ。 クロマチック・ランこと“テケテケ”サウンド。あの奏法が、たまらない涼しさを運んでくれる。会場は往…

団塊しらけプレッシャーゆとり

“団塊世代”は、第二次世界大戦直後の1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)に生まれ、日本の高度経済成長、バブル景気を経験。第一次ベビーブームの3年間の合計出生数は約806万人だという。 その後は“しらけ世代”と呼ばれ、日本の学生運動が下火に…

口に関する下世話事あれこれ

「口が減らぬ」は、口達者で理屈を並べて言い返したり、勝手なことを遠慮なくしゃべったりするさま。私は、同性よりも異性との会話でこのケースによくなる。お笑いの感覚なので、言い合ったあとはスッキリ感がある。「口ずさむ」ような会話が楽しめればいいと思…

頭ではなく体で判断する時間

日本には二つの時刻制度が併存したという。 明治5年に新橋~横浜間に鉄道が開業してしばらく、鉄道は分単位で運行されたが、当時の人たちはまだ、一時“いっとき”(2時間)とか半時“はんとき”と、時間を数えていたそうだ。そして、日本人による最小単位の時間…

悩ましき判断は先送りになる

昨年7月に亡くなられた永六輔さんは、草創期のテレビ人である。しかし、1966年にテレビのヒットバラエティ番組『夢であいましょう』が終了すると、活躍の場をラジオに求め、翌年の1967年には『誰かとどこかで』がスタートした。 <テレビに出れば有…

今日の夕日は明日の昔なりき

<昨日は今日の古(いにし)へ 今日は明日の昔>。室町時代の歌謡集『閑吟集』の一編だという。 時の歩みは速い。今日から見ると、昨日は遠い過去になり、明日から見れば、今日は遥かな昔・・・なのだと。 日が沈むと、その日の終りを肌で感じる。 「映画ではシ…

テレビ新時代幕開けのはずが

<闇市ぐらい撮影に金がかかるものはない>と言ったのは、演出家・鴨下信一さんだという。明治の鹿鳴館や江戸の大奥でもなく、闇市が映画やドラマのセットで最も高くつくそうだ。 たばこ巻き器、魚の皮の革靴、鉄兜をつぶした鍋などを撮影用につくればとても…