日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

人間

隠居には好きなことが似合う

通信の主役が固定電話から携帯電話に移る中、(2017年度末の時点で)固定電話の契約数は1987件だという。2000万件を割り込んだのは1971年度以来で46年ぶりだった。ピークの97年の6322万契約から約3分の1の減少である。 加入電話の全…

授かった2つの耳と1つの口

<この面相で、この脳みそで、この運動神経で、この環境で・・・。どうやって面白く生きていこうかってのが、人生だと思うんですよね>。俳優・山崎努さんの言葉だったろうか。 人は自分の気づきたいことしか気づけない生き物だという。 人間術として勉強さ…

人類の文化にはそれがある

まだパソコンが一般化する前の時代に、横浜駅近くの銀行を会場に借りた写真の展示会があった。得意先の手伝いで、地元の写真コンテストの入選作品の飾り付けを行ったが、閉店後の時間帯でも行員さんたちは無言で事務処理に追われていた。 今はデジタル処理な…

人間味を意識するは人工知能

昨年、北海道大学でAI(人工知能)の研究チームが、写真をもとに俳句を作る人工知能を開発したという。コンピューターが自ら学ぶ“深層学習”で、小林一茶さん、高浜虚子さん、正岡子規さんなど俳人の約5万句を学習。その名も「一茶くん」だとか。 ひとまとまり…

視点はミステリーのごとくで

<万引きで 奪い取ったよ 最高賞>(関根 悟さん)。昨春、新聞にあった時事川柳である。是枝裕和監督の『万引き家族』が第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに選ばれた。 その授賞式で、ケイト・ブランシェット審査委員長が、コンペ部門の作品は「…

ウソの裏にある大胆な大雑把

<さまざまの事おもひ出す桜かな>。松尾芭蕉の句である。人が桜に惹かれるのは、眺める度にうれしかったり悲しかったりする。そして、共に刻んだ記憶がよみがえるから・・・と。 3分咲きや5分咲きと、桜の開花を数値化するのは、本来 無理な話らしい。木…

春なのに気になるのは脳の話

明治時代に来日した米国の女性旅行家エライザ・ルアマー シッドモアさんの著書『日本・人力車旅情』は今なお読み継がれているらしい。 <桜のつぼみが顔を出し、膨らみ、徐々に花開く、これは一般大衆の主要な関心事である。だから地元紙は、開花予想など桜の…

人の意識と思い込みについて

『刑事コロンボ』の主役として知られる米国の名優ピーター・フォークさんが、亡くなる前にアルツハイマー症候群が進行し、自身がコロンボを演じたことも忘れてしまっていたという。 人間の意識や思い込みについて、考えることがよくある。思い込みについては…

常に一期一会であること・・・

千利休の茶道の筆頭の心得だという。<あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものである。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう>。そのことが“一期一会”なのであろう。 少し掘り下…

寒さで養えるのは集中力か?

本日は“大寒”らしい。日付としては今月6日の“小寒”から、来月3日の“節分”までの寒の内のちょうど半ばにあたる。 武術などの鍛錬をめざす“寒稽古”や神仏に詣でる“寒参り”。“寒垢離(かんごり)”は寒中に水をかぶって神仏に祈る修行だという。昔はお金をもらっ…

人と違うすごさを発揮する人

往年の名優・加東大介さんは東宝映画『次郎長三国志第5部』(1953年11月公開)で、主役の“三保の豚松”を演じるため、ロケ地の京都にいた。マキノ雅弘さんが監督である。 撮影開始の前夜、マキノさんのもとに電報が届いた。文面は「ブタマツコロセ」。東宝…

創作のメカニズムを考えると

人の発する表現力の源泉は同じだろうが、秀でたスポーツ選手を見ると体のメカニズムに興味を持つ。いろいろなジャンルの作品にふれれば、作家の脳や心のメカニズムが気になる。 <上手にはすきと器用と功積むと この三つそろふ日とぞ能くしる>。千利休が茶…

今このときがまさに晩秋の旬

時を超越して伝えられる文字の情報力は大きい。<ゆとりでしょ?そう言うあなたはバブルでしょ?>。昨年のサラリーマン川柳の入選作品で、お気に入りの句である。 <サラリーマンという仕事はありません>。大きな文字でバブル時代の新聞に掲載されたらしい…

おもしろい断片を持つために

<普通の人は“今”しか見えない。前を見ているつもりでも実際は“バックミラー”を通して見ている>。文明批評家・マクルーハンの言葉だ。凡人は“前”を見る努力が欠かせないようである。 いろいろなモノがそろっていたかどうかで、世代差を感じることがある。子…

世間では やばいことが面白い

“やばい”の語源は“やば”で、形容詞化して“やばい”になったらしい。意味は、不都合なことや危険なさまをあらわす言葉。 江戸時代から使われて、『東海道中膝栗毛』にも用例があるそうだ。本来は危険で、 悪いことが起こりそうなイメージだが、今は肯定的に使わ…

心理に行動を合わせてみれば

“人間は合理的ではない”という前提に立ち、心理学を取り入れて考察する。経済理論とくれば、行動経済学らしい。 ある食堂の昼メニューは、A定食800円、B定食1000円だとする。店では利益の上がるB定食を多く売りたいが、思い通りにいかない。それで…

「ありえない」が「ありえる」に

気が付かなかったが、今年の十五夜(中秋の名月)は2018年9月24日(旧暦8月15日)だったようだ。 昔の人のこの季節の月へのこだわりはすごい。十六夜を“いざよい”というのは、前夜より欠けた月が50分ほど遅く、ためらう(いざよう)ように出てくるから…

何でもある国にもないものが

文豪・夏目漱石さんは無類の甘党だったらしい。学生時代には、汁粉の食べ過ぎで盲腸炎になり、教員時代は答案の採点中にビスケットを食べて止まらなくなる。 作家になってからも、自宅にアイスクリーム製造機まで備えた。そして、絶えず胃痛を訴えつつ、甘い…

ジャンルを越えた芸達者たち

<芸が身を助けるほどの不仕合(ふしあ)わせ>との古句がある。芸に身を助けてもらわねばならぬ境遇には、つらいものがある。しかし、芸があるのは(無芸の者からみれば)うらやましい。 敗戦となり、いつ自動車の生産が再開できるか。従業員をどうやって食べさ…

「普通の割合」で得られること

おもしろい人と話したりおもしろい話を聞くと、人生で得した気分になれる。一対一が対談、3人だと鼎談(ていだん)。では4人以上は・・・となれば“座談会"らしい。 原始時代には、スペシャリストもいなかったし、個人主義など発生する余地もなかった。文字が発…

ヒマな時間と未来の時刻表は

古今東西、世の中にはすごい人がいる。 SF作家・星新一さんの父、(実業家の)一さんはアメリカで発明王エジソンに会った。大正時代である。野口英世博士の紹介という。 <利益よりも、私は人類のために新しい富、新しい道具、新しい産業を創造しようとして…

両刃の活性酸素はどう歩むか

腰は体の要(かなめ)という。数あるケガや不調の自覚症状の中で1位は腰痛らしい。腰痛と闘う人類の始まりは、四足歩行から二足歩行に移った時期であり、国境を越えた宿病のようである。 現代病の要因では、昔になかったものを探してみると納得する。自然食離…

面白いのは人間のエピソード

知らない人たちがそばにいると、人間の本能は彼らに対して“友好的か、それとも敵対的に”振る舞うべきかを決めるため、その人たちを調べにかかるという。 そのように、人が人を見出すのも人類の歴史であるようだ。 噺(はなし)家の仲間どうしでは「きんちゃん」…

老人年齢には認識の誤差あり

東京・国鉄蒲田駅の操車場で身元不明の他殺体が見つかった。殺害されたのは誰か。名作『砂の器』(松本清張さん)のオープニングシーンだ。 この作品は、1960年5月から1961年4月にかけて「読売新聞」夕刊の連載小説として人気を博した。昭和でいえば3…

人の振り見てわかる鏡の自分

避暑地といえども同じ暑さなのが近年の夏である。<軽井沢も暑いと聞いて満足す>(丸谷才一さん)。海や山にも遠い身なのでとりあえず、丸谷さんの一句を思い浮かべ湯上がりの冷酒やビールに満足する。 希少価値の高い食材も、無理して食べる必要はない。松茸…

無意識に支配される癖と動作

夜中も気温は下がらず、寝苦しい熱帯夜が続く。この時期はエアコンもフル回転だろう。電力不足や水不足も懸念される。人々の同時行動のエネルギーは凄まじい。 その昔、NHKの連続テレビ小説『おはなはん』(1966年)で朝の放送時間には主婦が水仕事をや…

大風呂敷を広げて見えるモノ

蚊のなかにも知恵の回るのがいる。新聞のコラム記事にあった。能の囃子方の取材から得た情報らしい。その知恵とは、鼓を持つ手ではなく、打つほうの手にとまる。それなら叩かれる心配がないからだ。 ドイツの思想家・ゲオルク・リヒテンベルクは著書『雑記帳…

だれにでもある残された時間

<最後の真夏日(30度以上)から気温が一桁になった間>が、秋の期間の断定基準だという。12月までに一週間を切った今、すでに冬を迎えた地域もあれば、まだ秋の所もあるようだ。 余白ならぬ“要白(ようはく)”という言葉の意味は、絵画やデザイン、写真の世…

今の一日よりずっと長い日は

誰もが、<幼きころの一日は今の一日よりずっと長かった>気がするのではないか。古き説では、心理的な時間の長さが、年齢に反比例して短くなるという。仮に10歳児は40歳の4倍、50歳の5倍・・・との具合で時の流れを長く感じるそうだ。 「人は、あて…

プロの手によるコラムが秀逸

“幼稚”の意味は「考え方・やり方などが未熟。技術・構造などが単純である」らしい。 “理性”だと「善悪・真偽などを正当に判断し、道徳や義務の意識を自分に与える能力」。昨今、幼稚性の勝る人が増えてきているような気がしてならない。 『優秀なセールスマン?…