日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

創作のメカニズムを考えると

 

人の発する表現力の源泉は同じだろうが、秀でたスポーツ選手を見ると体のメカニズムに興味を持つ。いろいろなジャンルの作品にふれれば、作家の脳や心のメカニズムが気になる。

<上手にはすきと器用と功積むと この三つそろふ日とぞ能くしる>。千利休が茶道の精神を説いた言葉である。「好きであること・器用であること・続けることが創作の3大要素」として納得している。この3大要素は、仕事、勉強、趣味や遊びに、照らし合わせても合致しそうだ。

さて、3大要素の中で、一番むずかしいのはどれだろう。「好きこそものの上手なれ」で、“好き”と“器用”は連動するものと考えられる。となれば、“続ける”ことがむずかしいのだろうか。せっかくの才能も続けないと枯れてしまう。

しかし、最近は“器用であること”が大事なのではないかと思う。同じことを続けるのではなく、「常に創意工夫をして変えていく」ことなのだから。

 

 

1年間だけシナリオの勉強をした。課題の作品を50本書いた。仲間たちと8ミリ映画を作ろうかと盛り上がったが、仕事の都合で辞めた。続かなかったが、教わったことは今でも忘れない。プロットや箱書きのコツが、仕事の実務で大いに役立った。

作品を書くときには<独断と偏見を大いに持つべし>と教わった。その偏見に説得力を持たすことができたら、すばらしテーマになる。

めんどうな報告書やプレゼン等の原稿。はたまた、宴会の出し物の原案も、発想はシナリオ風だった。

シナリオで人を描くには、リアクションを効果的に使う。その感覚での人間観察は仕事に活きた。クレーム対応も、相手のリアクションに集中。ひとつずつの言葉で反応を伺うのだ。

 

 

自律して働く神経のことを“自律神経系”というらしい。自動(オート)で勝手に働く神経でもある。“睡眠”の働きはもちろん、内臓や血管、心臓が規則正しく動いたり、意識せずに呼吸ができたり・・・と。喉が渇いたり、緊張すると汗が出たり、胃が内容物を消化したり、ということを受け持つ神経である。

人間の成人は約60兆の細胞から成り立っている。近年、37兆2000億個との説もあるが。産まれたばかりの赤ちゃんは約3兆の細胞である。ただ、脳の細胞に関しては赤ちゃんも成人と同じ約140億なのらしい。

その脳も25歳を頂点として、毎日10万の細胞が失われる。脳の重量は体重のわずか1~2%なのに、脳に使用する血液量は20%にも達するというからすごい。

からだに流れる血液量は1分で5~6リットル。1時間で風呂桶一杯分らしい。毛細血管も含めた血管をつなげると、その長さは地球を2周半になるとのこと。

そして、脳の使用率はたったの3%で、97%が潜在脳ということらしい。となれば、私にはまったく創意工夫の努力が足りないような・・・気がしてくる。