日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

ボケたふりで切り抜ける手口

 

テレビ『きょうの料理』は、NHKで1957年より60年以上にわたって放送されている料理番組。また、テレビ朝日系列の『徹子の部屋』は、1976年から現在で放送43年目を数える長寿番組である。

テレビ界を代表する二つの長寿番組には共通点があるという。

収録番組でありながら、編集をしない“一発撮り”という点である。テレビ放送が始まった頃は、録画機材も乏しく(ドラマを含めた)ほとんどの番組が生放送だった。

“一発撮り”にこだわる利点はそこにある。生放送さながらの緊張感を大事にしつつ、(長く続いても)マンネリにならない番組作りを心がけているのだ。

 

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永六輔さんもテレビの創世記から番組の企画・演出に携わってきた達人である。ヒット曲の作詞も数多いが、講演で全国を巡り歩くこともよくあった。

役所の硬直した対応に出くわして、とまどうことも時々あったらしい。講演の演出のため会場の文化会館で見かけたピアノを使いたく掛け合ったが、「1週間前に申請しなければだめ」と言われた。

永さんは思わずつぶやいた。「文化を守らず文化会館を守っている奇妙さに気づくべきでしょう」と。

<不都合は ボケたふりして 切りぬける> (中川クミ子さん)。以前、 よみうり熟年川柳にあった。文化会館の担当の方と比較して恐縮であるが、こういう高齢者の方は本当に頭が柔らかいと思う。

 

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日本経済の活力を高めるうえで欠かせない雇用の7割を支えるのが、中小企業の成長だという。しかし。後継者不足が深刻で、廃業に追い込まれる例も少なくない。

2025年には6割以上の中小企業で、経営者が70歳を超え(現時点で)後継者が決まっていない企業は127万社もあるとのことだ。

休業・廃業や解散をする企業の5割は経常損益が黒字ともいわれる。経産省によれば、廃業の増加により(25年までの累計で)約650万人の雇用と約22兆円の国内総生産(GDP)が失われる可能性もあるという。

頭の硬いお役人には無理かもしれないが、(ボケたふりして)なんとか切り抜ける手立てはないものだろうか。2025年といえば、そんなに遠い未来でもないはずだ。