日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

飲食

話し合いの食べ物に合う酒は

<起きて半畳、寝て一畳。天下取っても二合半>。金儲けをしても人は畳半分か一枚分。一度に食べられる量も取るに足りない。 とはいえ、年末年始はご馳走にありつけそう。最近は鍋料理もよくいただく。この手の料理は、“話し合いの食べ物”なのらしい。それぞ…

おでんの具はなにが好きかな

<夕有風立秋>。風流な知人宅を訪ねた客が、床の間の掛け軸に関心を寄せた。“秋、風の立つ夕べ有り"・・・か? 「いい句ですな」と感心すれば、主人がニヤリとして言った。「ユーアルフーリッシュ。おばかさんね、と読むのです」。国語学者・金田一春彦さんの随筆にあ…

時を経て形を変える和食の心

1990年に43.8%だったのが、一昨年(2017年)は27%に減ったらしい。朝食にご飯を食べる人の割合である。家庭の食事もこの20年で様子が変わり、和食が減少傾向にあるようだ。家族一緒に同じものを食べる食卓も減っている。 “現代家族論”の著作…

時は流れずに積み重なるもの

切れ味が悪いと刃を折り新しい刃先を使う。カッターナイフは1959年に日本で誕生した。当時の靴職人が使っていた“ガラス片”と“板チョコ”の組み合わせが着想のヒントになったという。 靴底を削り取るのに、職人はガラス片を打製石器のように先端を割って使…

含蓄のあるスナック道とは?

ゴールデン・ウイークという言葉は、1952年から新聞記事に登場した。5月の第一週に映画会社が話題作を封切り、宣伝を兼ねて銘打ったのが始まりとのこと。そのときは5月だけでなく、他の月でも<今週の邦画は見応えのあるゴールデン・ウイーク>などと…

30余年先の食物予想図では

立ち食いステーキや熟成牛肉店の流行で、当たり前に食されている牛肉だが、日本人が抵抗なく牛肉を食べるようになったのは明治に入ってからだという。 その象徴となったのが牛鍋。1868年(明治元年)創業の牛鍋店「太田なわのれん」(横浜市中区)は、今も続い…

器を替えてヒットした飲み物

この夏、家ではビールをまったく飲んでいない。外では相手もいるため、“とりあえず”の生ビールを1~2杯飲む程度。 2017年の国内ビール販売数量で、主力ビールの「スーパードライ」(アサヒビール)は前年比2.1%減の9794万ケースだった。1億ケースを割り込…

カレーライス・大阪・オダサク

レトルトカレーが世に出回る前、子どもたちは母親の作るカレーが大好きだった。その家庭の味は、専門店もかなわない。<朝食の献立・・・ゆうべのカレーの残り>。向田邦子さんはテレビドラマの台本に書いた。 “おかわり!”の記憶は、のちのちまで食欲を刺激…

友人との酔談からの抜粋では

<今は「ためになる」とか「役に立つ」以外のものは存在しちゃいけないような風潮があるけれど、わたしはそれがどうにも不快なんです>。中野翠さんのコラムにあった。 自分に合わなくて、やりたくない仕事も、生活のためにやらなければならない。こういう枷はお…

「ストロング」の強みは割安感

昨年あたりから、家でビールを飲まなくなっている。外で飲むときは、最初に(お約束の)生ビールを飲むが、2杯目からは(飲み仲間とともに)別のものに切り替わる。とはいえ、私の財布のエンゲル係数は、酒類が大部分を占めていることにまちがいない。 明治の頃…

“日本でよかった”の味わいは

人間の舌が感じる基本味は、「甘味・塩味・酸味・苦味・旨味」の5つといわれる。“旨味”に関する物質は、1908年に日本人が発見したそうだ。 だし昆布からグルタミン酸を見つけ、その後、かつお節のイノシン酸、しいたけのグアニル酸などと、次々に旨味成分…

雑煮から味噌汁のよもやま話

<こんなに揃って雑煮を食ふのは何年振りですかなア、実に愉快だ、ハゝー松山流白味噌汁の雑煮ですな。旨い、実に旨い、雑煮がこんなに旨かったことは今迄ない。も一つ食ひませう・・・>。 正岡子規さんの随筆『初夢』にある。 正月にて年賀のあいさつであ…

鍋を囲む楽しみはいつの世も

“闇汁(闇鍋)”は冬の季語だという。灯りを消した部屋で、親しい者たちが(隠して)持ち寄った食材を、一斉に鍋へ投じ、煮えたら食べる。箸にかかったものを食べてそれぞれが言い当てる。 1899年(明治32年)、俳誌『ホトトギス』の同人が、東京(根岸)の子規…

とても悩ましい0と1%の攻防

<もしも・・・ 毎日に寂しさを感じたらお酒は楽しく二人酒。ご希望により、高齢者の皆さんの晩酌に役場職員がつきあいします。3人1組でおじゃまし、飲み物は持参します。たまには村長もおつきあいします>。 こんなキャッチコピーがあった。長野県の泰阜(…

昔取った杵柄(きねづか)は大事にとっておこう。それが何よりの個性なのだから。

若い頃のシーンはモノクロよりもセピア色に近い。最近、よく思うようになっている。吉田類さんのテレビ番組『酒場放浪記』のオープニングに出てくる古い酒場。かつては、ああいう酒場が多かった。そして、出会った人もたくさんいた。 人生に偶然はなく、すべ…

“3秒、5秒ルール”が存在していることを最近知っておどろいた。

少し前のこと、自分で料理をして食材を床に落としてしまったが、もったいないからと拾って調理した。こういうことは恥ずかしいことであり、人にもいえないのであるが、うちの奥さんに言ってみたところ、<大丈夫よそれは「3秒ルール」といって、みんなやっ…

すてきな懐石料理のあとに神話を堪能

懐石料理のおいしいお店があると訊き、大山(神奈川県伊勢原市)の麓に行ってきた。そこでは宿泊もできるとのこと。せっかくの懐石料理にお酒がないというのも淋しいため、車の運転もあるので泊まるしかない、との選択肢であった。 豪勢な夕食と朝食付きの宿泊…

まさかこんなことで日本が世界一になっているとは知らなかった

日本国内で使用されている食品添加物は、既存添加物(天然)が365種類、指定添加物(合成)が438種類の計803種類ということで、この数は世界一だとか。ちなみに、アメリカでは140種類、イギリスにいたっては14種類に抑えられている。 既存添加物は…

梅と桜で心なごむ旅の最後にガチャピン女将が登場

遠くはもちろんのこと、近くでも旅はいいものである。旅をしている人はいい顔をしている。その顔を見るのが私は好きだ。 熱海に来るといろいろなことがよく起きる。伊豆や箱根より熱海に立ち寄ることは少ない。熱海は通過地点で、ここに泊まったことは十回に…

有耶無耶(うやむや)と曖昧模糊(あいまいもこ)が手を組めばツケがこちらに回ってくる

昨秋に大阪の某ホテルに宿泊した。そこは食材偽装が発覚して、大騒ぎになった渦中のホテルであった。ちょうど事件の一ヶ月後であろうか。そのときは何事もなく、平静に通常の営業が行われていた。今は、食材偽装のことなど遠い昔のように忘れ去られているが…

わが鑑定眼にまちがいはなし

かつて、同じ職場の飲み友だちにUTさんがいた。私より5歳上の独身である。幼い頃、鎌倉に住んでいたということは聞いていた。あるとき、鎌倉の話をしていたら、UTさんは急に思い出したらしく、「そういえばうちの近所に『ろじん』がいてさ・・」と『ろ…

酒癖が良すぎるのも考えものである

今年も忘年会シーズンに突入した。そのままクリスマス、新年会と続き、酒の席が多くなる時期である。ふだん飲み歩かない方も、お付き会いで酔っ払うことが重なりそうである。 好景気で浮かれている頃、終電近くの電車は酔っ払いだらけであった。駅のトイレに…

京都で秋を堪能

久しぶりの京都で、一杯ではなくいっぱいお酒を飲みながら、秋を楽しんできた。京都へは一昨年に訪れて、鴨川のほとりで、ほろ酔いの散歩を少しだけ楽しんだのであるが、こうしてゆっくりと景色を楽しんだのは十数年ぶりであろうか。 私の住む神奈川でも、港…

男心は摩訶不思議

私はミッツ・マングローブさんとマツコ・デラックスさんが大好きである。最近は共演シーンを見なくなったが、ふたりのやりとりを見ているだけで、終始笑い転げてしまう。ふたりとも「男好き」を公言して憚らないが、女性には本当に興味がないのであろうか。…

言うものは知らず 知るものは言わず

私の好きな言葉のひとつに『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』というのがある。早川義夫さんというシンガーソングライターの方が、ジャックスというバンドを解散後に出した、ソロアルバム『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』からの言葉…

あぶないふたり

私がネットの中で初めて知り合った人。それが師匠である。ネットはデジタルやバーチャルの世界、との意識が強かったが、師匠とのお付き合いは超アナログなのである。それは、『 ♪ 俺らはロムラー ~~』にも書いたが、ML(メーリングリスト)で書き込むハメ…

伝統食品わが手中にあり

漬物は日本の伝統食品といってもいいだろう。今年の夏の前から、数年ぶりにぬか漬けを始めた。自分の好きな味を得るには自分で作るしかない、との気持ちであった。今回は長く続けるつもりもなく、夏が終われば、ぬか床を捨てるつもりだった。しかし、今もい…

気の合うお相手は

自分の飲み仲間たちを振り返ると、どうしても身近な職場の人間を見つけて、巻き込むというパターンが多かった。そして、転勤や退職などにより相手が変わっていく。 思い起こしてみると、よく飲んだ彼らには共通なものがある。それはなにかというと、 ○飄々(…

引きこもり三昧

この年末年始は、まったくとはいわないが、かなりほとんど家に引きこもっていた。好きなお酒で、美味しいつまみで、テレビを楽しんでいた。 主に観ていたのは、大好きな吉田類さんのお酒を呑むシーンと、やはり大好きな、ビックダディの特集であろうか。 お…

列車の旅は楽しい

たまにではあるが、パック旅行に出かける。 交通機関としてはバスの利用がほとんどであるが、遠距離になれば、飛行機や電車で目的地方面に行って、そこから現地の観光バスに乗ることもある。私の場合は利用回数が少ないため、飛行機の移動は経験していたが、…