気の合うお相手は
自分の飲み仲間たちを振り返ると、どうしても身近な職場の人間を見つけて、巻き込むというパターンが多かった。そして、転勤や退職などにより相手が変わっていく。
思い起こしてみると、よく飲んだ彼らに共通なものがある。それはなにかというと、
○飄々(ひょうひょう)としている。
○兀兀淡淡(こつこつたんたん)である。
その大らかさは、仕事でも遊びでも、スタンスが変わらない。
そういうところが自分にはないものだから、惹かれるのかもしれない。
ずいぶんとおバカなこともやってきたが、なぜか波長が合う。
顔を見ると、ツッコミやチャチャを入れたくてたまらなくなる。すると、その返しがこれまた粋なのである。
泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸。とあるが、我々は誉め上戸なのである。
かつて、「誉め殺し」なる言葉が流行ったが、そのはるか前から、酔うと互いに「誉め殺し」が止まらない。
ずっと男どうしの飲み歩きであったが、この十年くらいは、なかなか彼らのような男たちが見当たらない。かえって女性の方が豪放磊落で、飲んでいてとても楽しい。年齢的なものもあるのだろうか、(私の出没範囲で)男性たちは夜遊びに余裕のない傾向のようだ。ブログを読ませていただいても、飄々(ひょうひょう)として、兀兀淡淡(こつこつたんたん)な女性が多くて楽しい。