日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

「電気圧力鍋」と「自動製氷機」

 

FD(フロッピーディスク)が活躍したのは1990年代だったか。データの保存や受け渡しには欠かせなかった。2000年以降は、コンピュータの性能向上と小型化。扱うデータ容量も大きくなり、PCそのものに光ディスクドライブが標準搭載された。

2009年春には日立マクセル三菱化学メディアがFD製造から撤退。SONYも2011年には製造中止になった。

ちょっとしたデータ保存に便利だったFDも、まだ必要とされるところはあるらしい。2014年、パソコン、スマホなどの周辺機器メーカーがFDドライブを新発売した。

官公庁や法人で機密文書の保存用として利用されていたため、FDのデータを別媒体に移したいと考える客があるとのことだ。過去の古いデータのほとんどが、FDに保存されていることが多く、どうしても必要なのだという。

 

 

日本、アメリカでも、公的文書や極秘文書を扱う場合、メール添付などでデータが流出する可能性があるため、FDに保存して郵送するシステムが一部で使われているらしい。

とはいえ、特殊な場所やケースで必要とされる商品ではあっても、代替えになるメモリも多くFDデータ移行も済めば先細りなのはまちがいない。

さて、半世紀前に誕生したこの商品は、今も進化している。ふっくらしたご飯を自動で炊きあげる電気自動炊飯器である。

1955年に東芝から開発依頼を受けたのは、下請けの町工場「光伸社」(東京都大田区)であった。

工場の社長は大量の米を購入。寝る間を惜しみ実験を繰り返したという。温度調節の方法で苦心していたところ、水が蒸発して釜の温度が急上昇するとスイッチが切れる仕組みを思いつき、3年かけて“東芝電気釜”の完成にこぎ着いた。

 

 

電気炊飯器は<主婦の睡眠時間を1時間は延ばした>との評判だ。それまでは、主婦が毎朝 薪をくべ、かまどの前に張り付いた。価格は3200円。当時の大卒初任給の3分の1でかなりの高額。それでも爆発的なヒット商品になった。

1970年代には保温機能なども登場した。近年は、土鍋など様々な内釜の素材にこだわった機種が人気である。

今、私が夢中で利用している商品がある。その原点は電気炊飯器だったと思われるが。電気圧力鍋である。元々、蒸し鶏で呑むのが好きであった。中華街店での飲食でも必ず注文する。

今は、鶏肉のかたまりを入れて、スイッチひとつでおいしくできあがる。火を使う圧力鍋にも凝ったが、今は火加減や時間も気にしない。調理後の出汁にはそのまま野菜を入れてボタンひとつでスープに・・・。あとで、好みの麺類を入れるだけ。

また、この夏には自動製氷機を購入した。冷蔵庫の“勝手に氷”機能がダメになったのがきっかけ。ほかは問題なく使えているため、修理をせずに製氷機を購入。小粒で空洞のある氷に心配したが、大きな氷よりポットなどへ使えてとても楽である。まさに<“小”こそが“大”を兼ねる>の真髄なのだ。

 

 

今週のお題「2018年に買ってよかったもの」