日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

何気ない見出しでわかること

 

知ったつもりで読むと、思い込みとの相違を感じることがある。
『“メリットわからない”4割…電力自由化』。本日の新聞記事にあった。

4月に始まった、「家庭向けの電力小売りの自由化」についてのアンケート結果が、取引監視等委員会により公表された。

電力の契約先を変更しない理由として、「メリットがよくわからない」、「なんとなく不安」との(漠然とした)理由が約4割に上り、内容が十分浸透していないことがわかった。たしかに、私もその4割以内に入るはずだ。

ところが、変更した人に満足度を聞いたところ、約9割もが「望んだレベル以上」としている。いったいどういうことなのか。残念ながら、記事にその先はなかったが、どうしても知りたい情報になっている。

電力つながりで、もうひとつ。一昨日の記事である。
『「はやぶさ」の技術で節電 家電の消費電力を監視、自動制御』というものだ。

約60億キロ・メートルの宇宙長旅の末、2010年に地球へ帰還した探査機「はやぶさ」。
貴重な電力を極限まで有効に使う、宇宙探査機ならではの技術を、家庭や企業の省エネ対策に利用する取り組みが始まっている。

 

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二つの装置を制御するのが、はやぶさ生まれのプログラムである。
まず、家庭などブレーカーのある配電盤で消費電力を監視し、節電の信号を発信する監視装置。もう一つは、電化製品をつなぐコンセントに内蔵する「スマートブレーカー」と呼ばれる節電装置だ。

コンセントや配電盤に装着できる大きさで、壁に新しい穴を開ける必要はない。
電子レンジなど消費電力の大きい電化製品が使われて家全体の消費電力が急上昇すると、監視装置が働き、信号を無線で送る。

信号を受けたスマートブレーカーは家庭内での優先度に応じて、電化製品の節電を実行し、自動的に冷房の設定温度を上げたり、照明を暗くしたりする。

企業向けでは、オフィスにて多くのノートパソコンは常にコンセントにつながれ、フル充電の状態になることがよくある。

オフィスの制御装置で消費量が一定値を超えたら、バッテリー残量の多いパソコンから順に主電源から切り離され、電力消費量が下がると再び接続する。それも、数千円程度の装置を配電盤や電化製品に外付けできる手軽さなのだという。

 

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『百貨店 爆買い鈍化で低迷 大手3社減収・営業減益』などの記事も見かける。
外国人の爆買い鈍化だけでなく、国内消費の質も大きく変わってきているのだろうか。

高齢者向けに工夫した家電が、より使いやすく進化しているそうだ。
シニアが求める快適さや健康志向に応えようと、操作性や機能にこだわった商品も増えている。体への負担を減らそうと、持ち運んで使う掃除機などは高性能のまま、軽く小さくなった。

シニア家電は、団塊世代が定年退職の時期を迎えた2010年前後から増え、子どもが独立した夫婦だけの世帯を想定され、小型炊飯器など2人分でもおいしく炊けるのが売り。

60代の家電の購買動向調査で、価格が高くても質を求める人の割合は44%で、価格重視37%、必要最低限18%を上回っている。

また、値頃感のあるシニア家電も人気で、開発段階から見直すなどして、機能を簡素化したものも多い。コスト削減につながるうえ、操作がシンプルになり、高齢者にとってはむしろ使いやすくなっているそうだ。

高齢者は家電を長く使っていて、目利きでもある。シニアが支持する製品は操作が快適で、若い世代にとっても使いやすい。売れ筋のヒントも刻々と変わりそうである。