日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

カセットという響きのブーム

 

ブームにも大小があるのだろう。アナログレコード・ブーム、といわれても、私の周りでレコードを聴いている人は知らない。「カセットテープ・ブーム再び」との記事も読んだが、こちらのブームはいかがなものか。

CDなどの普及で、1990年代に音楽の記録媒体としての地位を追われたようなカセットテープ。CDの出初めにはウォークマン等の商品を介して、CDと共存共栄はしていたが。

アナログの音に魅せられた新たなファンは、カセットテープの音が心地よいらしい。
その時代を全く経験していない者にとって、カセットテープにノスタルジーは介在していない。デジタルの次となる新しいメディアとさえ感じるかもしれない。

音の柔らかさや、ノイズ(雑音)も含めたリアリティー。カセットテープやラジカセの持つ“道具(ガジェット)感”など。高解像度(ハイレゾ)の技術的な高音質とは、耳に聴こえる心地よさがちがうのだ。

 

1952

 

CDの売り上げが減少する一方、定額で好きな曲を何万曲も聴ける音楽配信サービスが普及している今・・・。

インターネットでデータを受信しながら再生するストリーミングと対極的なカセットテープの音楽がデジタル世代にはすごく新鮮でクールなものに映るとのこと。

安価で聴きやすい状況ができている反面、音楽を聴かなくなっている、ともいわれる。
「有り難みが損なわれると、そこから離れていく」という心理なのであろう。この状況だからこそ、カセットテープが注目を浴びる背景になり得るのだろうか。

曲をスキップできないカセットテープは、表(おもて)面の1曲目から裏面の最後まで音楽と向かい合ってその楽しさを再認識できる。

デジタル化が進めば進むほど、アナログ回帰も進むとか。カセットテープを再生する車載用カセットデッキも“復活”しているようだ。“家でハイレゾ、車の中はアナログ”というように、バランスよく使い分けをするユーザーもいるだろう。

 

1951

 

つい最近のネットニュースでは、20年前のスーパーファミコン用ゲームソフトが発売決定とあった。ファミコンスーファミは子どもに買った世代で、自分では遊んでいない。でも、楽しそうなのはよくわかる。

新規発売については、旧作ゲームの高騰や経年劣化、またユーザーからの根強い人気レトロタイトルにプレミアがついてしまったためだという。やはり昔のゲームは面白い、という声が多いようだ。

人気タイトルによっては、10万円以上に高騰し、ユーザー達は欲しくても購入できない状態とのこと。もし、旧作のソフトがあっても、経年劣化で、読み込み不能や画面がバグするなど、修理不可能の問題も発生する。

あの頃のゲームもカセットタイプのものが多かった。今はスマホで当時より精密なゲームができるらしいが、やはりあの“カセットという形態”がとても懐かしい。

 

 

今週のお題「私の癒やし」