日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

2015-01-01から1年間の記事一覧

ナウいヤングはダサいだろうか

“ナウい”と“ヤング”の組み合わせは、なんだかすごい。どちらも、リアルタイムで知っているが、今では言葉に出すことがない。うっかり口にしたら、まわりからどんな目で見られるのであろうか。 それでも、“ヤング”という言葉は思わぬところで使われている。卓…

テレビの本質はハプニングなり

英文学者、文明批評家・マーシャル・マクルーハンさんのメディア理論によると、テレビはクールメディアだという。映画は、1枚の画を元に動画表現されるのに対し、テレビは細かい粒子のつながりで元の画を作る。 ホットメディアの映画に比べ、不安定さで成り…

なじみ言葉におけるアラカルト

電子レンジで加熱する意味の“チンする”という言葉は、90%以上の人に使われているという。“サボる”も同様によく使われるが、その昔はサボるときにも“チンする”が使われていたらしい。体育系の合宿所から学校に通う学生が、授業をサボり合宿所でダラダラ過…

単機能を集めて楽しめるモノ

Windows10は私にとって快適である。たまに不思議な動きもあるが、今までと同じく再起動で元に戻る。前のOSで重宝していた3つのランチャー(メニューソフト)も健在で、スタートメニューのタイルに登録して、作業中にお気に入りのソフトがすべて自…

スローニュースが必要な理由

情報の垂れ流し。それは今さらのことではないが、この頃はとくにそれが激しく感じる。 各メディアのメインニュースはどこも同じで、さんざん騒いでいたと思えば、新たな事件やできごとでコロリと変わる。それは、この2、3ヶ月だけでもすごかった。 新しい…

一生懸命の中にあるユーモア

義務教育を終え、最初に得た仕事は牛乳配達であった。その後、イギリス海軍に従軍するが健康上の理由で除隊し、トラック運転手、労働者などいくつもの仕事をしながらボディビルジムに通う。 1953年、ミスター・ユニバース・コンテストの重量上げ部門で3…

アプレ新人類オタクへの中継

アプレゲールとは、第一次世界大戦後のフランスにて、既成の道徳や規範に囚われない文学・芸術運動が勃興したことをさした。 第二次世界大戦後、日本ではその省略形で“アプレ”という言葉が流行した。戦前の価値観と権威が完全に崩壊し、既存の道徳観を欠いた…

面倒くさいにおける質の違い

<大事なことはたいてい面倒くさい>。これは宮﨑駿さんの名言である。 “創りながらテーマを見つける”、“台本がない”、“少しずつ創っていく”などと、独特な創作法も訊いていておもしろい。 そして、創作中は頻繁に出てくる言葉が「面倒くさい」なのである。テ…

秋といえば味・本・眠・球・空の話

<干物では秋刀魚(さんま)は鰺(あじ)にかなわない>。古今亭志ん生さんの川柳だという。味の好みは人それぞれで異なるだろうが、なるほどと納得。 干物はアジであっても、塩焼きではサンマが魚の王様といえそうだ。長雨が秋を早く運び、日の暮れが日に日に早…

Windows10に歴史観

私の持つスマホ、iPad、Androidタブレット(Nexus7)では、まったくと言っていいほどカスタマイズをしないが、パソコンになると自分が使いやすいようにと、徹底的にカスタマイズしてしまう。 単機能で軽いフリーやシェアウエアソフトをいくつ…

わずか2年での体たらくぶり

首都高速道路が建設され、東京駅~新大阪駅間へ東海道新幹線が開業したのは1964年の10月1日。開会式のわずか9日前のことであった。 この年の東京五輪が残した遺産は、数知れない。大きく変貌を遂げた東京の街並み。メイン会場となった国立競技場は、遺…

家族が消えるという意味は?

前にも書いたが、私はストップウォッチをよく使う。とくに目的はないが、<1分間で自分の歩ける距離を知る>など、他愛のないことが楽しい。 1分を60秒にしたのは、紀元前3~1世紀のバビロニア(現イラク南部)人らしい。60の倍数は2、3、4、5、6…

マカロニ・ウェスタンのルーツ

昨日、スパゲッティを食べながらふと思った。なぜマカロニ・ウェスタンはスパゲッティ・ウエスタンではなくマカロニ・ウェスタンになったのだろうかと。 そこで頼りになるのがウィッキー(Wikipedia)先生であった。セルジオ・レオーネ監督の『荒野の…

今 晩夏、それで晩春はいつ?

今年の“処暑”は8月23日。つまり、本日なのである。二十四節気の処暑は、暑気が退散する頃。暑かった季節もようやく峠を越えておさまる時期とされるが、“処”という文字から<暑さが残る>との意味もあるようだ。それでも、“止まる”や“おさまる”の解釈もできる…

人間はどこまで耐えて笑うか

『人間はどこまで耐えられるのか』(フランセス・アッシュクロフトさん著)という本はおもしろい。18世紀末、イギリスで行われた人体実験で、被験者の男性が、卵と生肉とともに気温105度の部屋へ入った。15分後その男性は元気に出てきた。卵は固ゆで、…

死語のアベックにも歴史あり

“カップル(英語: couple)”の意味を調べたら、<一対の存在のこと。人や物の中で、同種だと見なされ、一緒になっていると見なされているもの。特に、夫婦関係や恋愛関係の二人のこと>と出た。 “アベック(フランス語: avec)”では、<「…とともに、…

小津さん伊兵衛さんへの憧憬

“ロー・ポジション(ロー・ポジ)”は“ロー・アングル”とはちがい、カメラの仰角を上げる(アオル)のではなく、カメラの位置を下げることである。 ロー・ポジ映画の名手といえば、小津安二郎さんがすぐに思い浮かぶ。静かで観やすい作品が多く、細かい演出を随所…

北風よりも太陽の決めゼリフ

白熱する高校野球を観ようと、テレビのチャンネルを合わせたら国会の中継だった。すぐにチャンネルを替えようとしたら、おもしろいやりとりだったのでそのまま見入った。 参議院予算委員会である。新国立競技場の質問で、民主党の蓮舫代表代行が、総理をはじ…

プラスチックのたどり着く先

曜日別の家庭ごみを見て思うのは、プラスチックごみの容量がどんどん増えているようだ、ということ。家族が多いときは生ごみもよく出たが、今はごみの大半がプラスチックなのではないかと思えるほどだ。 プラスチックの主成分は、高分子(ポリマー)と呼ばれ、…

暑いからこそ凌ぐコツと知恵

毎年繰り返す猛暑には、冷たいビールや氷で冷えた酒類が定番だった。しかし、この夏はアルコール以外の飲料水がおいしく感じる。体内で水分を要求するからなのであろう。 熱中症で搬送される方が続出している。亡くなられた方も多いようだ。今のところではあ…

独断と偏見そして天邪鬼な人

<なにかいいことない?>。そんな気持ちで人と話したり、本を読んだり、メディアを通じて情報を得ている。かつて、どういう形からも得られることは多かったが、今はわかりきった会話が空回りしているようだ。 どれもこれも、“Yahoo!やGunosyの…

数々あるハラスメントの因果

ハラスメントという言葉の意味は、“人を困らせること”や“いやがらせ”なのだという。米国でセクシャルハラスメントという言葉が登場したのは1978年で、日本に入ってきたのは1989年。その後、“ハラスメント”の付く言葉はどんどん増え続けている。 今で…

ビッグデータに操られる時代

中国・上海の食品加工会社で、食品消費期限切れ問題が発覚したのは、昨年の今頃である。品質保持期限を過ぎたチキンナゲットなどを日本マクドナルドやファミリーマートに納めていた。肉の多くが期限を半月近くも過ぎ、商品によっては臭う肉まで利用していた…

夏バテ三大食べ物VS熱中症

本日は「米(こめ)騒動の日」なのだそうだ。1918年(大正7年)富山県魚津町の漁家の主婦たちが、米の県外移出を阻止する集団行動を起こし、これが全国に拡大し9月まで続き、軍隊までが鎮圧に投入され、寺内内閣が倒れることとなる。 <昨今の米高が如何に細…

どこまで増え続く防犯カメラ

学生たちは夏休みで、朝夕の電車の混み具合も幾分は緩和されているようだ。動物の体の大きさと、行動範囲や生息密度には一定の関係があるという。小さい動物ほど狭い場所でギュウギュウと暮らし、大きい動物ほど遠くまで移動する。 生物学者でシンガーソング…

コーラの歴史は神秘的で美味

飲食物の摂取量により、からだへの良し悪しが言われることはよくある。しかし長年そう思わされていたことが、新たな調査データで、突如逆転するケースもある。 最近では、コーヒーや緑茶を日常的によく飲む人が、そうでない人に比べて病気などで死亡するリス…

ミレニアル世代への情報収集

1980年代から2000年代初頭に生まれた若者のことを、アメリカではミレニアル世代と呼ばれるそうだ。幼い頃からネットに親しみ、“デジタルネイティブ”ともいわれる。パソコンの所有率は9割を超え、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を…

流れる情報のたどり着く場所

<年金情報をめぐり、皆様をだまそうとする犯罪が起こっています。ご注意ください>。厚生労働省のサイトにある文面である。 要約すると、日本年金機構職員、消費生活相談センター職員や弁護士を名乗り、「あなたの年金情報が漏れています。キャッシュカード…

ロボットにおける不気味の谷

先月20日午前10時、ソフトバンクが専用サイトで人型ロボット「ペッパー」の予約受付を始めたら、初回の1千台が1分間で売り切れたとの発表。 ペッパーは、人の感情を理解し、人との会話やニュースなど外部環境に影響を受けて自分も感情を持つロボットで…

こころとからだで意外な反応

人が以前ほど泣かなくなったのは江戸から明治に時代が移る頃だという。教育の普及により、人々が言葉で感情を伝える技術を磨き、身体言語ともいえる「涙」の出番が減ったのだそうだ。(柳田国男さん著『涕泣(ていきゅう)史談』)。 我々よりはるかに能弁であろう…