2014-01-01から1年間の記事一覧
なにかで成功するには、運のよさ、根気、ねばり強さの「運・根・鈍」が必要だといわれている。しかし、「三つ子の魂百までも」といわれるように、持って生まれた性格の矯正や開運を待つだけでは心細い。「運」と「根」を牽引するためにも、まずは「鈍」を身…
昔、桜は陰性と訊いて、ずっとそう思い込んでいた。陰性の桜は人を集めて陽気に振る舞われるのを好む。梅は陽性で、人が静かに佇んで観ることが多い。そういえば、梅の花見を大人数でやったことがある。しかし、梅の時期の寒さのため、日本酒をいくら飲んで…
現役時代の長嶋選手は、打撃、守備、走塁すべてにおいて、野生的であり、しなやかで美しい動きだった。そして、明るく、お茶目で、とにかく華やかな選手である。 その動きこそ最大の長所であるが、勢い余ってヘルメットが吹っ飛ぶ空振りの三振や、なんでもな…
井上陽水さんのコンサートを2度観てる。いずれも、陽水さんが20代の頃であった。初めて生で陽水さんを聴いたおどろきは忘れられない。相模原市の小さなホールで、モップス(The Mops)というバンドがメインのコンサートであった。その前座に登場し…
卒業の季節である。今の人気卒業ソングはよくわからないが、かつて『贈る言葉』が学校の卒業式の定番曲であったことは知っている。1979年11月、海援隊のポリドールレコード移籍6枚目のシングル曲である。武田鉄矢さんが主演したテレビドラマ『3年B…
わざと人に逆らう言動をする人。つむじまがりやひねくれ者といわれている人。あなたの周りにこういう方はいらっしゃいますか? こういう方たちを「あまのじゃく【天の邪鬼】」というらしい。その語源は民間説話に出てくる悪い鬼で「物まねがうまく他人の心を…
100年以上の歴史ある銀塩写真が崩壊した要因は、デジタルカメラの需要がフィルムカメラを上回り、銀塩写真の必要性が失せたということである。だれもがご存知のことと思う。さて、そのときの業界の現場ではなにが起きていたのだろう。 それ以前のロールフ…
「鬼」は怖い人で、「洗濯」とは命の洗濯。こわい人やうるさい人がいない間に、くつろいで息抜きをすることは大事なようである。日頃の苦労や束縛から解放されて、気晴らしを楽しむ必要がある。働きすぎると早死にするらしい。たくさん鮎を捕る鵜は寿命が短…
「追っ付け仕事」という言葉を私はよく使う。仲間内の会話では、これで通じるのであるが、この言葉を検索してみたら「やっつけ仕事【遣っ付け仕事】」などとヒットされる。その意味は「間に合わせの粗雑な仕事」ということらしい。私の思う「追っ付け仕事」…
遠くはもちろんのこと、近くでも旅はいいものである。旅をしている人はいい顔をしている。その顔を見るのが私は好きだ。 熱海に来るといろいろなことがよく起きる。伊豆や箱根より熱海に立ち寄ることは少ない。熱海は通過地点で、ここに泊まったことは十回に…
大雪の土曜日、私は熱海にいた。車で来るつもりだったが、朝から雪が降り積もり始め、車をあきらめた。電車はまだ動いていたので、とにかく熱海へ向かった。小田急とJRを(小田原経由で)乗り継ぎ、熱海まで少しの遅れだけで無事に着いた。昼前だったので、…
なにかの本で読んだが、喘息発作の方が病院に行ったとき、そこの医者が「吸わないで吐きなさい。吐けば息は吸えますから」と言ったとのこと。喘息の方は、この一言で人生が一変した、と述懐していた。 それを読んで思い出したが、私は写真の仕事をしていたと…
最近は行かないが、かつて古書店・ブック○フへよく通っていた。そして、そこの百円コーナーでセレブ買いをしていた。まったく意識していなかったが、たくさん買い込んだ中から、大リーガーの「イチロー選手」と「脳」の本がどんどんたまっていた。イチロー選…
その講演は、2004年10月31日に行われた。場所は東京ビッグサイト・TFTホールに於いて、「JTいきいきフォーラム」からのものである。 一昨日、私の部屋を整理していたら、この講演のメモ(A4サイズ)の用紙がひょっこりと現れた。十年ちかく前、…
昨秋に大阪の某ホテルに宿泊した。そこは食材偽装が発覚して、大騒ぎになった渦中のホテルであった。ちょうど事件の一ヶ月後であろうか。そのときは何事もなく、平静に通常の営業が行われていた。今は、食材偽装のことなど遠い昔のように忘れ去られているが…
白鵬という人間にずっと興味がある。たしか、大関から横綱になる頃からであったろうか。無敵だった朝青龍に勝てる男が現れた、という感じで注目をした。 白鵬の、(主な力士との)幕内対戦成績をみれば、朝青龍と13勝12敗である。逆に、朝青龍は白鵬だけに…
英国の歴史学者及び政治学者のシリル・ノースコート・パーキンソン(1903~93年)が56年前に唱えた法則は、現在にもよく当てはまるようである。 1958年の著書『パーキンソンの法則・進歩の追求』にて提唱されたものである。 その第1法則が「仕…
1年ぶりの吾妻山(神奈川県二宮町)である。厳密にいうと、昨年より6日早く訪れた。 雲ひとつない快晴であった。家から見える丹沢連峰はよく見えた。その前日も天気はよかったが、山は見渡せなかった。出かける際、確認したら富士山側は靄っているのか? 心…
この頃は横着をして、文章の入力にボイスレコーダーを駆使している。 車に乗りながら、テレビを観ながら、お酒を飲みながら、などと、あらゆるところに持ち歩いて、言葉の断片が頭に浮かんだら録音している。そして、それを再生しながら、タブレットの音声入…
モデリング【modeling】という言葉がある。形成や造形一般を意味し、特に3次元グラフィックスで立体物を形成すること、とのこと。この言葉を、人の生きざまに置き換えてみるとおもしろそうである。あれこれ説明をするより、行動をした方が早い、というタイ…
「私は嫌いな人に会ったことがない」と言ったのは、 映画評論家・淀川長治さんである。「人」ばかりか、淀川さんからは映画の悪口を聞いたことがない。 私は平凡な作品だと思っていた映画でも、淀川さんが誉めているのを聞くと、あらためて観なおしたりして…
単純化された話は、相手に対する説得力が増す。具体的で、映像的で、ユーモアがあればもっといい。何かを勉強しようとするとき、難しく考えようとする傾向があるのはもったいない。シンプルであればあるほど身につくであろう。 逆転の発想でおなじみのロケッ…
私はいつも「にっぱちの法則」と呼んでいるが、「80対20の法則」や「パレートの法則」などと言われている。経済学者のパレートが発見した、仕事効率を考える時に役立つ黄金比率のことである。 2割の金持ちが全体の8割の資本を持つとか、2割の社員の売…
右脳のことを書こうと思ったら、『右脳左脳が右往左往』というタイトルがパッと浮かんだ。しかし、念のためにネット検索をしてみると、ほとんど同様な言葉がどんどん現れてきた。パッと浮かぶというのはまさに右脳的。それが、多くの人の右脳へ同じように浮…
川端康成さんの『伊豆の踊子』、『雪国』、『古都』など、代表作といわれるものは一通り読んでいるが、印象に残っているのは『眠れる美女』くらいであろうか。川端作品のイメージとちがう一面を感じた作品であった。川端さんは、清く正しく美しい小説を書く…
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 さて、「一年の計は元旦にあり」の意味を調べてみると、おもしろい発見があった。 明代の中国で編纂された『月令広義』という、年間行事や儀式等についての解説書の中の“四計”という項の…