日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

人間

その人の名は 立川談志さん

立川談志さんが落語協会から脱退し、立川流を創立したのは、2人の弟子が真打ち昇進試験に落ちたことが発端だったという。 昨秋、学術や研究、芸術、スポーツなどの分野で活躍した人に贈られる紫綬褒章を受章された立川志の輔さんは、2011年に亡くなった…

脳内に関する読み物が面白い

とくに意識しているわけではないが、脳に関する本はよく読んでいる。それも、医学的見地からではなく、読み物として楽しんでいるのだ。 年明けに、興味深い新聞記事を読んだ。頭で思い浮かべた言葉の一部を、脳波の変化から解読することに成功したという。障…

時の移ろいにはエピソードが

“タレント多くしてスターが稀な”この時代、永遠の大スター女優・原節子さんが亡くなった。42歳で女優を引退後、半世紀以上も表舞台から姿を消していたが、テレビや新聞で哀悼報道が多いのにおどろいた。 小津安二郎監督、黒澤明監督の作品では馴染み深いが…

苦肉の策があればこその流行

世の中、自分の意志とは別の力で、思わぬ方向の仕事で花開くこともある。 あの越路吹雪さんがスターになる前、所属する東宝からの経費は潤沢とはいかなかった。ラジオ番組で歌う外国曲の訳詞も、プロの作家に頼むとお金がかかる。 「あんた、やってよ。(学校…

好き・器用・継続で織り成す蔭技

好きであれ、器用であれ、そして続けること。 なにかを極めるとき、この3つは切っても切れない。リンクしているからだ。そして、それぞれに密度の違いがあり、3つのバランスがうまくとれているかどうかがポイントである。 飽きっぽい性格の私も、好きなこ…

そのしぐさの裏には企みが

どんなにいいお話をしようとしても、相手の人は話そのものよりも話し手の表情やしぐさ、そして服装などへ9割以上の関心が向くということなのである。 <家族が言葉を交わさなくても、いま誰が幸せで、誰が傷ついているか全部わかった>と言ったのは、映画監…

飽きっぽいことは良いことだ

“三日坊主”という言葉がある。飽きっぽくて長続きがしないことで、そのような人のことをいうらしい。私もこのタイプである。これを短所としてとらえると、治そうとする努力はたいへんなものである。ああしよう、こうしようと決めたことが3日しか持続できな…

ナウいヤングはダサいだろうか

“ナウい”と“ヤング”の組み合わせは、なんだかすごい。どちらも、リアルタイムで知っているが、今では言葉に出すことがない。うっかり口にしたら、まわりからどんな目で見られるのであろうか。 それでも、“ヤング”という言葉は思わぬところで使われている。卓…

一生懸命の中にあるユーモア

義務教育を終え、最初に得た仕事は牛乳配達であった。その後、イギリス海軍に従軍するが健康上の理由で除隊し、トラック運転手、労働者などいくつもの仕事をしながらボディビルジムに通う。 1953年、ミスター・ユニバース・コンテストの重量上げ部門で3…

アプレ新人類オタクへの中継

アプレゲールとは、第一次世界大戦後のフランスにて、既成の道徳や規範に囚われない文学・芸術運動が勃興したことをさした。 第二次世界大戦後、日本ではその省略形で“アプレ”という言葉が流行した。戦前の価値観と権威が完全に崩壊し、既存の道徳観を欠いた…

人間はどこまで耐えて笑うか

『人間はどこまで耐えられるのか』(フランセス・アッシュクロフトさん著)という本はおもしろい。18世紀末、イギリスで行われた人体実験で、被験者の男性が、卵と生肉とともに気温105度の部屋へ入った。15分後その男性は元気に出てきた。卵は固ゆで、…

死語のアベックにも歴史あり

“カップル(英語: couple)”の意味を調べたら、<一対の存在のこと。人や物の中で、同種だと見なされ、一緒になっていると見なされているもの。特に、夫婦関係や恋愛関係の二人のこと>と出た。 “アベック(フランス語: avec)”では、<「…とともに、…

独断と偏見そして天邪鬼な人

<なにかいいことない?>。そんな気持ちで人と話したり、本を読んだり、メディアを通じて情報を得ている。かつて、どういう形からも得られることは多かったが、今はわかりきった会話が空回りしているようだ。 どれもこれも、“Yahoo!やGunosyの…

こころとからだで意外な反応

人が以前ほど泣かなくなったのは江戸から明治に時代が移る頃だという。教育の普及により、人々が言葉で感情を伝える技術を磨き、身体言語ともいえる「涙」の出番が減ったのだそうだ。(柳田国男さん著『涕泣(ていきゅう)史談』)。 我々よりはるかに能弁であろう…

ひょうひょう人に強い憧憬が

自分のエントリで何度か書いているが、私は飄々(ひょうひょう)としている人に興味がある。飄々とした役をこなす役者さんや、バラエティの方たちも、知らないうちに見入ってしまうのである。 何度も観ていたくなるコントの名手といえば、アンジャッシュのおふ…

こころの数字化で見えるモノ

最近よくストップウォッチを首にぶら下げて使っている。ふだんの生活の中のふつうのペースでの時間を具体的に数字化することで、時間の把握ができそうであるからだ。“だいたい”という感覚では、時間の無駄遣いが増えすぎる。その防止の意味もある。 <かみさ…

境界のないダンディズムとは

「躾(しつけ)」という字は日本で生まれたのだという。どなたの創案なのかは不明であるが、“美しい身”と書く以上<しつけはおしゃれにも通ずる>ものなのかもしれない。男のおしゃれや伊達(だて)に徹する態度のことを、「ダンディズム(dandyism)」といわ…

老いも若きも赤ん坊も共生中

「スマホに子守をさせないで!」というポスターがある。日本小児科医会がそれを配り、注意を促しているとか。スマホがロボットのように子守でもするのか、と思ったがそうではないようだ。 今スマートフォンが子育てに使われるという。パズル、ゲーム、絵本など…

いい加減を良い加減と解釈し

明治の時代、背広を“窮屈袋(きゅうくつぶくろ)”と呼んだことがあったとか。といっても、洋服の仕立屋仲間による隠語らしいが。どうやら、江戸時代に武士の袴(はかま)をそう表現したのが語源のようだ。 “窮屈袋”の初代は袴で、二代目が背広ということになる。…

寿命より先に逝って困るモノ

単身赴任の長い長男とは、たまにLINEのやりとりのみで6年も会っていない。先日電話があり、赴任先が名古屋に変わるとのこと。転居先の書類提出で、私の印鑑証明が必要なのだという。 なんだか声がちがうように感じた。二男とはよく会っているが、もし…

全体像を知るためには具体論

蓮の葉が池に一枚浮いている。その葉は繁殖力がとても旺盛なため、1日で2枚に増える。2日で4枚、3日では8枚にと・・。計算すると、池は30日で覆い尽くされることがわかった。その場合、池の半分が蓮の葉で埋まるのは何日目になるのか。 地球環境を語るとき…

体は賢く頭は丈夫に保ちたい

ボノボという類人猿がいる。ネットで検索してみると、とても優しい面立ちである。チンパンジーとの比較では、群れどうしで激しく争うチンパンジーに対し、ボノボは他の群れとも穏やかに交流するという。 さて、ヒトは類人猿を脱して、チンパンジー的であったか、ボ…

強さは必勝法ではなく必敗法

明けましておめでとうございます。いつも読んでいただけること、とてもうれしく思っております。そして、それ以上に皆様のすばらしい記事を読ませていただけることに感謝しております。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 こちら(神奈川県)も元旦は雪が…

バブリーな歓楽地帯に驚愕中

最近、飲み会が増えている。忘年会とかそういうのではなく、ふつうに飲んで笑って歌っていたら、朝の5時だったなんてことがザラなのである。 というのも、悪友E氏と知り合ったのが運の尽き。彼は地元町内にあるいくつのも飲食店やスナックの“帝王”なのであ…

秋の夜は更けて“からだ”と“こころ”の寿命の差について考えてみた

東京・国鉄蒲田駅の操車場で、身元不明の他殺体が見つかった。殺害されたのは誰か・・・。ご存知、松本清張さんの『砂の器』である。新聞連載が始まったのは1960年5月だった。判明した被害者は、51歳の元巡査。「すでに50を過ぎた老人」と書かれて…

この霜月(しもつき)も昨年同様でにぎやかになりそう

相談ごとがあり、初代中村吉右衛門さんの家を訪ねた六代目尾上菊五郎さんが、話がまとまらないため、電話を借りるふりをして受話器を壊して帰ってきたという話はおもしろい。常識を踏みはずすにしても、<役者子供>は愛嬌があって楽しい。 昨秋の園遊会で、…

腸に関する豆知識を集めてみたら超おどろきの事実が判明した

「掃除をすれば、心がきれいになる」と感じる。きれい好きな悪人もいるかもしれないが、ふつうは、身の回りをきれいに保つ人が、強盗や詐欺を働くとは思いたくない。そういえば数年前に、『トイレの神様』でべっぴんさんになる、というような曲が一世を風靡(ふうび)し…

寿命の長い現役生活を送る人たちの共通点は?

<なつの太陽 いっぱいあびて 海へゆこうよ サマーガール・・♪>。真夏よりも今の時期になると、この歌詞が自然に浮かんでくる。かまやつひろしさんが、"スパイダース"というバンドに在籍中、作曲しヒットした『サマー・ガール』という曲の歌い出しである。堺正章さんと…

言いたい放題の爺さんを敬(うやま)うメガネとは?

『時事放談』(TBS)というテレビ番組の第1期は1957年~1987年だという。その第2期は2004年から今も続いているので、かなりの長寿番組といえる。 さて、子どもだった私はこのタイトルを見て、「時事」は“爺(じじい)”からの造語で、番組に出て…

いつの世も引き金の口火を切るのは口なのか

「口がきれい」という言葉には、ふたとおりの意味がある。口先だけでりっぱなことや、きれいごとを言うさま。もうひとつが、食べ物にいやしくないさま、である。後者の意味で、私は口がきれいと言われたことがある。人前で食べる姿を晒したくないため、食べ…