日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

バブリーな歓楽地帯に驚愕中

 

最近、飲み会が増えている。忘年会とかそういうのではなく、ふつうに飲んで笑って歌っていたら、朝の5時だったなんてことがザラなのである。

というのも、悪友E氏と知り合ったのが運の尽き。彼は地元町内にあるいくつのも飲食店やスナックの“帝王”なのである。いっしょにはしゃいでいると、バブリーな歓楽地帯にいるような妙な気分にさせられる。

 

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E氏の地元は、私の自宅駅から一つ隣の駅である。20年前までは、私も道路を隔てた場所に住んでいた。そこでは10年くらい過ごしたが、飲む店などたいしてないと思い、もっぱら職場付近でさんざん飲み歩いていた。

カラオケが登場し、歌えるパブやスナックがどんどんオープンしていた時代である。
8トラックの大きなテープからレーザーディスクへと変わる時期であったろうか。それからバブル期に突入し、飲み歩きはどんどん加速していった。

 

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はしゃいでいるのは、私たちだけではなく、いくつものお店で出会うご常連さんたちも、ものすごい熱気で盛り上がっている。お年寄りの方たちも、“昔取った杵柄”でプロなみの歌唱力ををご披露して下さる。

バブル時代の“遊びの達人”も多く、選曲もなかなかすばらしい。
有名な歌手の曲でも、ヒット曲ではなく隠れた名曲ばかりがどんどん出てくる。オリジナルを知らず初めて聴く名曲などは、彼らの持ち歌のように感じてしまう。

 

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カラオケボックスに慣れてしまうと、仲間内での馴れ合いで、緊張感がなくなる。
それが、昔のようなお店で、常連さんや一見のお客さんたちと一体になり、歌合戦をすると競争心が出たり、ギャラリーを前に歌う心地よさが懐かしくよみがえる。

E氏は甘くソフトな歌声、私は低音と、異なるタイプなので、レパートリーは豊富だ。
たまにハモったりすると、拍手も増えて盛り上がる。

 

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私たちの住む市では、今までずっと市の大ホールで行っていた敬老会も、人数が多すぎるため各地域の自治会で行うよう委託している。地元での交流はますます必要とされるであろう。

飲食店の客層も、近隣にあったいくつかの会社の社員たちが、仕事帰りや宴会でよく利用されていた。バブル期の終焉でそれらの会社もなくなり、今は地元のお年寄りたちが客の主流だという。

そのお年寄りたちが退職前は、私と同じようにそれぞれの勤務先付近で、さんざん飲み歩いていた。その方たちが、今になって地元でバブル期の雰囲気を再現させているのだ。
それぞれが年をとっても、あの時代の気持ちは変わらないようである。

飲食代もバブルの頃より、はるかに格安なのもありがたい。