日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

賞味期限に違いはあるけれど

私には、“どうでもいいような話”にときめいてしまう癖がある。 缶詰の賞味期限は2年から3年。そもそも賞味期限はメーカーが決めた「おいしく食べられる目安」だという。保管状態が良ければ半永久的に持つとの説もある。 かつて、日本缶詰協会で十年くらい前…

今の景気は良いのか悪いのか

最初のバイトは1日900円だった。大卒の初任給が3、4万円の頃だったと思う。横浜駅隣の、平沼橋にある大きな球状のガスタンクの下での肉体労働であった。真夏の暑さで水をがぶ飲みしたのを憶えている。 本来、千円のはずが派遣会社が百円だけ鞘抜いてい…

身近に革命を引起すインフラ

ゴールドラッシュの発端は1848年、カリフォルニアの大農園主の元に川底で拾った金の粒が持ち込まれたことだった。アメリカ史研究者・猿谷要さんの著書『アメリカ500年の物語』にある。 大農園主は100人以上の使用人にそのことを伝え、新しい製粉所…

身元判明のためにQRコード

長年、私は“気になる記事”をスクラップしている。昨夏、「火葬した夫が帰ってきた」との記事を見つけた。 一昨年6月下旬、江戸川で意識不明の男性が見つかり、搬送先の病院で死亡したとのこと。その3日前に千葉県警松戸署へ行方不明届が出ていた。警視庁亀有…

必要のないものが必要な時代

段ボールはシルクハットの内側が汗で蒸れないように、通気性を保つ裏地材として開発されたらしい。その発祥は1856年の英国だ。後に米国で、瓶などの緩衝材、包装材として普及することになる。 もし、今のような使われ方をしていなければ、シルクハットの…

話に具体力をもたらせる数字

今年の6月は雨が多いようだ。71年前の6月13日に太宰治さんが知人女性と、玉川上水(東京)へ身を投げた。 『人間失格』など青春の純真さで心に残る作品を次々と発表。戦前から戦後の混乱期を駆け抜けた38歳の生涯であるが、日本文学史上に深い刻印を残…

人類の文化にはそれがある

まだパソコンが一般化する前の時代に、横浜駅近くの銀行を会場に借りた写真の展示会があった。得意先の手伝いで、地元の写真コンテストの入選作品の飾り付けを行ったが、閉店後の時間帯でも行員さんたちは無言で事務処理に追われていた。 今はデジタル処理な…

時を経て形を変える和食の心

1990年に43.8%だったのが、一昨年(2017年)は27%に減ったらしい。朝食にご飯を食べる人の割合である。家庭の食事もこの20年で様子が変わり、和食が減少傾向にあるようだ。家族一緒に同じものを食べる食卓も減っている。 “現代家族論”の著作…

おもしろい要素を見つければ

<人生ってアップで観ると悲劇であるが、ロングで観れば喜劇である>。先日、テレビで脚本家の倉本聰さんが言っていた。おもしろいということは、お笑いやおふざけということではなく、好奇心なのだと思っている。 かつて、お世話になった方の口癖は「なにか…

人間味を意識するは人工知能

昨年、北海道大学でAI(人工知能)の研究チームが、写真をもとに俳句を作る人工知能を開発したという。コンピューターが自ら学ぶ“深層学習”で、小林一茶さん、高浜虚子さん、正岡子規さんなど俳人の約5万句を学習。その名も「一茶くん」だとか。 ひとまとまり…

インスタ映えの隠し味は何?

“ロー・ポジ(ロー・ポジション)”は、カメラの仰角をアオル(上げる)“ロー・アングル”とはちがい、カメラの位置を下げること。ロー・ポジ映画の名手といえば、小津安二郎さんだ。その作品は、カメラをほとんどアオらず、低い位置にすえて、わずかにレンズを上…

もはや現金主義のガラパゴス

一昨年の通信利用動向調査で、個人がインターネットを利用する際に使う機器の割合は、54.2%のスマートフォンが、パソコン(48.7%)を初めて上回った。世帯による保有割合でも、スマホは75.1%で、72.5%のパソコンを上回っている。 スマホがネッ…

視点はミステリーのごとくで

<万引きで 奪い取ったよ 最高賞>(関根 悟さん)。昨春、新聞にあった時事川柳である。是枝裕和監督の『万引き家族』が第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに選ばれた。 その授賞式で、ケイト・ブランシェット審査委員長が、コンペ部門の作品は「…

一つの出来事を巡るエフェクト

<わけがわからん>。超ワンマンの永田雅一・大映社長は言い放った。黒澤明監督が撮った『羅生門』の試写を見たときのことだ。その作品は1951年のベネチア国際映画祭でグランプリを獲得。 戦争の傷が癒えぬ世の中も大いに沸いた。クロサワの名が世界にと…

五月の蝿はなぜうるさいのか

ドイツの思想家、ゲオルク・リヒテンベルクいわく<蠅は叩かれたくなければ蠅叩きの上にとまるのが安全である>のだと。能の囃子方の話では、蚊のなかにも知恵の回るのがいて、鼓を持つ手ではなく、打つほうの手にとまる・・・らしい。 さて、昔の小説などで…

時は流れずに積み重なるもの

切れ味が悪いと刃を折り新しい刃先を使う。カッターナイフは1959年に日本で誕生した。当時の靴職人が使っていた“ガラス片”と“板チョコ”の組み合わせが着想のヒントになったという。 靴底を削り取るのに、職人はガラス片を打製石器のように先端を割って使…

宅配ビジネスの原型は天秤棒

夕方ニュースの『Nスタ』(TBS)を見てホラン千秋さんのファンになった。メインキャスターを務めて2年というが、頭の回転がよく、とにかく上手いのである。 芸能界入りは中学生の時で、初めての仕事は『魔法戦隊マジレンジャー』という戦隊モノだという。そ…

視覚的な文章にはスピード感

アクションは小説においても、視覚的に“見せる”ものらしい。作家・矢月秀作さんのコラム記事にあった。その大事な要素にあるのは“スピード感”だ。 アクション小説ならではの手法として、文章でスピード感をどう表現するのか。まずは、“センテンスの切り口”と…

常識はずれで制する巧みな技

“オープナー”なる野球の戦法を最近知った。リリーフ起用される投手が先発登板して1、2回の短いイニングを投げたのち、本来の先発投手をロングリリーフとして継投する変則の投手リレーだ。2018年のMLBで、タンパベイ・レイズが先発投手の足らない状況を補…

あのヒーローのベストシーン

この名を聞くと今も胸躍る。テレビが物珍しい昭和33(1958)年に、『月光仮面』という変身ヒーローが登場して夢中になった。また同じ年には、スーパーヒーローがプロ野球にデビューしている。イチローさんの語録は有名であるが、このヒーローも(語り継が…

含蓄のあるスナック道とは?

ゴールデン・ウイークという言葉は、1952年から新聞記事に登場した。5月の第一週に映画会社が話題作を封切り、宣伝を兼ねて銘打ったのが始まりとのこと。そのときは5月だけでなく、他の月でも<今週の邦画は見応えのあるゴールデン・ウイーク>などと…

昭和よりピントの甘き平成か

<教え授けることはできません。君らとともに学んでいきましょう>。吉田松陰はこう返したという。幕末の松下村塾に2人の若者が入門し、「謹んでご教授をお願いいたします」と言われたときのこと。 人はみな対等。塾生たちを観察して、その資質を見極め、長所…

遥か遠くの確信も来年からは

小学一年生の頃に、私は自分の誕生日が祝日になることを確信した。ただし、それがいつのことになるのかは不明のまま。それが来年から実現することになった。令和の新しい天皇陛下と同じ誕生日なのである。 平成の天皇は(事実上)恋愛結婚であり、お相手は一般…

未来と過去のどちらがお好み

「適当」という言葉は文脈により意味が変わる。「今は過ごすのに適当な気温だ」と使えば、状態や性質が求める条件に合うことになる。かたや「適当に相づちをうつ人」となれば、軽々しいイメージである。 「さばを読む」は数をごまかすことに使われる。青黒く輝く魚体…

格言やジョークが当てはまる

<健康のためなら、死んでもかまわない>。<私は同じことを二度言わない。もう一度言っておく。私は同じことを二度言わない>。こういうジョークが好きだ。そして、<絶対になんてことは絶対にないんだ>と。 フランスの劇作家アルマン・サラクルーの格言だ…

簡易さの裏側には人手いらず

地方へ行くと人の数が少なく、廃業店舗が目立つ。“東京一極集中”の言葉がどうしても頭に浮かぶ。しかし、そればかりではないらしい。 東京都への流入超過は1957年の24万4010人をピークに一度下降し、1967年から1996年までの30年間のうち…

ロスジェネ世代が中心なのに

“バブル景気”と呼ばれた好景気の急激な後退は1980年代後半に起きた。高騰し続けていた株価や地価も下落に転じた。 バブル崩壊後から約10年間の期間に就職活動をした人たちが、“ロスジェネ世代”と呼ばれるらしい。1970年~1982年頃に生まれた世…

声の個性に魅了されることが

彼女の歌声が会場に響く。ミュージカル『レ・ミゼラブル』の挿入歌『夢やぶれて』の一節である。審査員は目を丸くし、観客は一瞬息を呑んでから総立ちになった。そして、割れるような喝采が贈られた。 天使の歌声。スーザン・ボイルさんの代名詞となった。その…

なんでもできるスマホの弱点

そよ風といえば春のイメージだが、そよ吹くとはかぎらない。つい先日も風の強い日があった。“鉄砲西”や“西風(にし)落とし”など、風向きの急変に準備する言葉はこの季節に多い。侮るな・・との戒めとして、気象用語の本にあった。 本といえば、“本屋ゼロ”の市…

安物で銭失い ただは高くつく

“故事ことわざ”では、今も通ずるものが多い。<安物買いの銭失い>。安いものは品質が落ち、買って得をしたように感じるが、すぐに壊れて使い物にならなくなるから、高い買い物をすることになる。『江戸いろはかるた』の一つだという。 <ただより高いものは…