日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

口に関する下世話事あれこれ

「口が減らぬ」は、口達者で理屈を並べて言い返したり、勝手なことを遠慮なくしゃべったりするさま。私は、同性よりも異性との会話でこのケースによくなる。お笑いの感覚なので、言い合ったあとはスッキリ感がある。「口ずさむ」ような会話が楽しめればいいと思…

頭ではなく体で判断する時間

日本には二つの時刻制度が併存したという。 明治5年に新橋~横浜間に鉄道が開業してしばらく、鉄道は分単位で運行されたが、当時の人たちはまだ、一時“いっとき”(2時間)とか半時“はんとき”と、時間を数えていたそうだ。そして、日本人による最小単位の時間…

悩ましき判断は先送りになる

昨年7月に亡くなられた永六輔さんは、草創期のテレビ人である。しかし、1966年にテレビのヒットバラエティ番組『夢であいましょう』が終了すると、活躍の場をラジオに求め、翌年の1967年には『誰かとどこかで』がスタートした。 <テレビに出れば有…

今日の夕日は明日の昔なりき

<昨日は今日の古(いにし)へ 今日は明日の昔>。室町時代の歌謡集『閑吟集』の一編だという。 時の歩みは速い。今日から見ると、昨日は遠い過去になり、明日から見れば、今日は遥かな昔・・・なのだと。 日が沈むと、その日の終りを肌で感じる。 「映画ではシ…

テレビ新時代幕開けのはずが

<闇市ぐらい撮影に金がかかるものはない>と言ったのは、演出家・鴨下信一さんだという。明治の鹿鳴館や江戸の大奥でもなく、闇市が映画やドラマのセットで最も高くつくそうだ。 たばこ巻き器、魚の皮の革靴、鉄兜をつぶした鍋などを撮影用につくればとても…

「おひや」は水だが「ひや」は酒

『食味風々録』にて作家・阿川弘之さんいわく、<「にぎり」と「おにぎり」は別物>であり、<「おひや」を頼めば水がくる。「ひや」を頼めば酒がくる>のだと。 日本語は奥が深くむずかしい。指す品が「お」の字ひとつで変わり、人を愉快にも不愉快にもする。 また、…

「縁の下の力持ち」は好奇心

舞台の裏手で、楽屋のある場所や大道具置き場を「舞台裏」という。一般人にはわからない裏事情との意味にもこの言葉は使われる。 舞台裏でがんばる「縁の下の力持ち」は、元々「縁の下の舞」といわれ、甲斐のない“無駄な努力”の喩えだった、という説もある。 哲学…

ビッグデータは利益を極大化?

目と民から成る文字は「眠」である。吉野弘さんの詩『「目」の見方』にある。<民の目は眠くて/罠の中>と。目が眠りこけて横たわれば「罠」に変わるらしい。 手作りの零戦に対し、米国の戦闘機は大量生産品だった。 終戦の四半世紀後、大阪万博で<日本は規格大…

みじかびを楽しく働くサイズ

1969年に放送された万年筆のテレビCMがウケにウケた。<みじかびのきゃぷりきとればすぎちょびれすぎかきすらのはっぱふみふみ>。 用意された台本がつまらないから、即興で詠んだ歌だという。大橋巨泉さんである。短歌のあとにはひと言、「わかるネ」・…

「ストロング」の強みは割安感

昨年あたりから、家でビールを飲まなくなっている。外で飲むときは、最初に(お約束の)生ビールを飲むが、2杯目からは(飲み仲間とともに)別のものに切り替わる。とはいえ、私の財布のエンゲル係数は、酒類が大部分を占めていることにまちがいない。 明治の頃…

写真を撮るためのレコード店

アナログレコードの人気が若い世代を中心に復活しているらしい。昨日の読売新聞記事によれば、デジタル音源とちがう温かみのある音質で、“モノ”としての実感が良いという。 1970年代後半に最盛期だったレコードの国内生産枚数は年間約2億枚。しかし、8…

道を行く人々の顔は果たして

落語の枕などで聴く小咄である。 韋駄天(いだてん)と称される男が駆けていく。「泥棒を追いかけている」というが、逃げる泥棒は見あたらない。すでに追い抜いてしまい、その姿ははるかうしろにあったそうな。 物事、速く走ればいいというものでもないらしい。…

相手の表情をうかがう作法?

1983年6月の公開だというから、もう34年も前の映画ということになる。森田芳光監督で主演は松田優作さん。『家族ゲーム』という映画である。 家族が心から向き合うことを避けて暮らしていることを表現するため、(一家が)細長い食卓で横一列になって食事…

飾らず手軽に読める文学全集

“文学全集”が飛ぶように売れた時代があったそうだ。その元祖は“円本(えんぽん)”と呼ばれるシリーズ本であり、1926年に出た『現代日本文学全集』(改造社)がきっかけになり、1冊1円の手軽さで人気を博した。 また、戦後の1952年には角川書店が『昭和…

サルトル・マルクス・讃美歌

先日、何気なく観たテレビの歌番組で、ミュージシャン・俳優の竹原ピストルさんが耳馴染みの曲を熱く歌い上げていた。それは、昨冬のライブから竹原さんが歌い続けている楽曲なのだという。 18世紀後半に作られ、世界中で慕われ愛唱されている讃美歌『アメ…

G・バットを好んだ文人たち

ゴールデンバットというタバコが発売されたのは1906年9月1日だという。店頭や自販機で見かけることがないため、今も健在なのかとネットで確認したところまだあるらしい。価格は290円に跳ね上がっているようだが。 今年で111年目になるゴールデンバ…

ハンデ逆手に個人主義を貫く

よちよち歩きをするペンギンの群れから、一匹を離すとすぐに速足で、仲間のもとへと駆けだすそうだ。 また、進行方向に障害物を置くと、群れは二つに分かれず全員が同じ道を進んでいくとのこと。 日本では聖徳太子の時代から、個よりも和が重んじられ貴いも…

4Kデジタル・リマスター版

<哲学が束になってかかろうとも、タバコにまさるものはあるまい>。モリエールの戯曲『ドン・ジュアン』の一節だという。 1904年(明治37年)の7月に、タバコの専売法が施行された。本居宣長の歌にある「敷島の大和ごころを人問わば朝日ににおう山ざく…

パソコン・電話 いたしません

濁ると澄むでは意味の変わる言葉がある。その代表はやはりこれだろう。<ハケ(刷毛)に毛がありハゲに毛がなし>。 また、濁音の表現は不快感を誘うこともあるという。 “かに(蟹)”を濁らせた「がにまた」や、“さま”を濁らせ「ざまあ見ろ」などと。それは濁音によ…

なんのために鳴くホトトギス

炊飯器で炊いたご飯の、抜きん出ておいしい部分は表面だという。表面をすくい取って口に運べば、甘みがとても深いらしい。 うまい米は上へ上へと集まる。しゃもじで混ぜるのは“おいしさを均等にするためだ。 人間の社会でも、おいしい部分は上に集中する。し…

面白い話は やはりおもしろい

<勝ちに不思議な勝ちあり。負けに不思議な負けなし>。野村克也さんが監督時代から口癖のように語っていた言葉である。 映画界では、巨匠・黒澤明監督が言っていた。<良いシナリオから駄作が生まれることもあるが、悪いシナリオから傑作が生まれることはな…

不変ではなかった一日の時間

約45億年前、誕生したばかりの地球は自転のスピードが速く、1日は5時間ほどしかなかったそうだ。以前、新聞のコラム記事で知りおどろいた。 その回転にブレーキをかけているのが月の引力で、潮の満ち引きが起きて、大量の水と海底の間に摩擦が生まれ、自…

他人事と自分事は入れ替わる

傘が活躍する時期になっている。しかし、雨の日はまだ少ない。 雨の予報で外出時に傘を持ち歩いても、使わないで済むことがある。そういうときは、なんだか損をした気分になる。電車の忘れ物ランキングでも、傘が1位をキープし続けているようだ。 暮らしの…

右脳寄りの人工知能が進出か

人が話をして認知するときは、9割の人で大脳左半球に偏在されることが、多くの臨床研究で確認されている。右半球は言語表出の理解と抑揚の機能を受け持っているそうだ。 ただ、他の部位が活動していないという意味ではなく、脳の左右は相対的な差であり、片…

細切れしない1日の醍醐味は

2017年卒採用の選考解禁はこの6月なのか。就活に忙しい方もおられるにちがいない。 昭和40年代は日本の高度成長期。今とちがい、さまざまな業種で企業が躍進し、採用も活発だった時代であった。 人気企業の多くに、真偽不明の小話があった。高度成長…

こうすればうまくいかない事

逆発想をできる人の話や記事がおもしろい。 糸井重里さんのウェブサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』は、1日の総ページビューが約140万の有名サイトだという。手帳やタオル、カレーのスパイスなどのオリジナル商品を、幅広く扱い、(数十万部が売れている)『ほぼ…

山田洋次監督に学ぶ温故知新

若かりしき頃、松竹映画の喜劇監督・前田陽一監督と一度だけ、酒を飲みながら話をしたことがある。 当時、寅さんシリーズで活躍中だった山田洋次監督の話になり、前田監督は「ボクの方があの人より上なんですよ」と言った。 <山田さんは“ヨウジ(次)”でボクは“…

「笑う門に長寿来たる」なのか

高級食材として古くから珍重されている伊勢海老は、江戸で鎌倉エビ、尾張にて志摩エビと呼ばれたそうだ。そして呼び名が伊勢に定まり、その名が世界に広まった。 孵化させてから稚エビに育て上げるのが難事業であり、人工的に育てる技術はまだ確立していない…

未来の機器たちは頼れるのか

昨日、友人たちとの飲み会に出かけようとして気がついた。スマホの電池が空っぽになっていた。最近、こういうことがよくある。 休日で家にいるときは、スマホをまったく使わないのに、肝心なときの電池切れ。スマホとは電池を浪費するためだけの機器なのだろ…

「創造する心」を支えるツール

<顧客は自分で、何が欲しいか分からない>。スティーブ・ジョブズさんの言葉である。 ジョブズさんは、<消費者が欲しがる新製品は、開発者が生み出すしかない>と感じた。アップルは、20代のスティーブ・ジョブズさんと、(友人の)スティーブ・ウォズニア…

大人の月9主演 やはりあの人

人気の高いBS番組のひとつ『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS月曜夜9時放送)は、酒好きが愛してやまない番組であり、酒飲みの間では「月9」とまで称されているとか。月9でトレンディドラマを見ていた世代が年齢を重ね、BSの月9を見ているのだ。 番組…

話の始まりはエピソードから

読んだり聞いたり、書くのも、私はエピソードが好きだ。 エピソードの意味は、挿話(そうわ)。文章や物語の途中、演劇の幕間などに挟む短い話。などとあるが、心惹かれるものはこちらである。<ある人物や物事についての興味深い話>。 渡部建さんと児嶋一哉…

中途半端なき「褒め」と「叱り」

実力派の漫才コンビ「ナイツ」の塙宣之さんと土屋伸之さんは、2002年に漫才協会に入り、内海桂子師匠の一門になった。そして07年に「寄席にも出たい」と、落語芸術協会にも入った。 その際、お世話になった師匠は(「笑点」でおなじみの)落語家・三遊亭小遊三…

マニアックなドラマの観かた

深浦加奈子さんという女優は、様々な役柄をこなし名脇役と評された。惜しくも、2008年8月に48歳で亡くなられた。 舞台を中心に活動を始め、テレビドラマ『家なき子』や『スウィート・ホーム』での演技で広く認められるようになった。今も、人気ドラマ…

旅の楽しげな土産話に人柄が

優れた経営者には共通点があるのだという。元官僚で工業経済学者・政策研究大学院大学名誉教授である橋本久義さんによる理論がおもしろい。 1. 人徳があること。町工場なので経営者が悪いと、従業員が辞めてしまう。 暴走族出身者を教育し、一人前の工員に…

宵が裏方で生酔いできる季節

<小説とは迷っている人間が書き、迷っている人間に読んでもらうもの>と司馬遼太郎さんは語った。 女性初の芥川賞受賞は1938年(昭和13年)下半期に、中里恒子さんの作品『乗合馬車』が受賞した。今では、選ばれる側、選ぶ側で女性作家の活躍が目立つが…

“日本でよかった”の味わいは

人間の舌が感じる基本味は、「甘味・塩味・酸味・苦味・旨味」の5つといわれる。“旨味”に関する物質は、1908年に日本人が発見したそうだ。 だし昆布からグルタミン酸を見つけ、その後、かつお節のイノシン酸、しいたけのグアニル酸などと、次々に旨味成分…

公衆電話を知らない子供たち

職場の隣の公園にあった公衆電話が見あたらない。だいぶ前からのことだったらしい。普段からその存在をまったく気に留めなくなったせいなのだろう。 私のマンションの下にある公衆電話の生存確認はできている。ただ、使用している人は見ていない。たしか、数…

花見と人工知能の関係は如何に

「寒くないの? 半袖で」と妻。「平気、若いから」と私。「感じなくなっているのではないの。暑さ寒さを・・・」と再び妻。つい先程の会話である。 花見の時期も過ぎた。風雨に見舞われながらも、健気に残った今年の桜。その散り際は実にお見事であった。もうだめ…

娯楽性の中にあるべき芸術性

数年前テレビで、漫画家のさいとう・たかを さんが、黒澤明監督の話をしていた。その黒澤論がおもしろかった。 黒澤明監督作品から学んだものは多いと言う。その続きで、娯楽作品があんなにすばらしいのに、社会性やメッセージを前面に押し出した芸術作品に…

「遊び心」にこそ説得力がある

<“恐れないのが詩人”で“恐れるのが哲人”>なのだと、夏目漱石さんは『虞美人草』で述べている。 先が見えないくらい強い感覚にかき立てられる詩作に比べ、哲人は結果を先に考え取り越し苦労ばかりするのだと。なかなか言い得て妙である。 格言やことわざの…

「学ぶ」ための大切な基本動作

将棋の史上最年少棋士・藤井聡太四段(14)は、デビュー11連勝で新記録とのこと。5歳の時、(くもん出版から販売されている)「スタディ将棋」を祖母から贈られたのが、将棋を始めるきっかけになったという。 幼稚園の時に<将棋の名人になりたい>という言葉…

花見はざっくばらんが一番だ

端唄にうたわれた<梅は咲いたか桜はまだかいな>だが、今年は開花の順番もかなり曖昧なようだ。私のまわりでは早咲きの菜の花が1月の初旬、そのすぐあとには河津桜も早く咲いた。そして、ソメイヨシノはさぞかし早かろうと身構えていたところ、例年より一…

アメーバ化するビッグデータ

最近、「コネクテッドカー」なる言葉をよく耳にする。 昨年、トヨタと米マイクロソフト(MS)で合弁新社「トヨタ・コネクテッド」を、米国に設けるという記事を見かけた。 車から集めるビッグデータを分析する会社であり、車のIT化を担う人材確保も目的のよう…

「起承転結」の見せ所は“承”

長嶋茂雄さんは現役時代、伊豆・大仁で自主トレの山ごもりをしていた。 そのときの常宿だったホテルへ、先日(偶然に)宿泊した。長嶋さんお気に入りの、離れ家「富士の間」も見てきた。 1958年、鳴り物入りで巨人に入団した長嶋選手は、4月5日の開幕戦で…

あわただしく過ぎる別れの3月

3月から4月は年度の切り替わりである。 学生や社会人として過ごす時間としては、12月から新年への切り替わりより、その変化が鮮明に感じられる。 別れの3月はあわただしく過ぎ、新たな出会いへと暦が一枚めくられる。そして、人間の春は、別れと出会い…

どちらにも強みと弱みがあり

営業関係の仕事が長いせいか、関西弁のイントネーションは仕事に役立つと常々思っている。挨拶ひとつでも和やかになるからである。 それでも、一瞬意味がわからないこともあった。関西出身の人と仕事をしていたときである。 「だいじょうぶか? 自分」と声をか…

「手持ちぶさた」な人間の器

19世紀末に、“写真が動く”という(新発明の)見世物として始まったのは映画であり、その宣伝用の“貼り紙”としてスタートしたのが映画のポスターだ。 告知のポスターは映画史の幕開けから存在らしい。日本では初期に、各映画館が地元印刷所に作らせて、発注元…

ぼかし言葉と誤用言葉の文化

1月は往(い)ぬ、2月は逃げる、3月は去る。 早いもので、3月ももう下旬である。桜が開花、とのニュースも飛び込み始めた。 この世の春を謳歌していても一夜の嵐に散る桜。思わずわが身に置きかえてしまう趣がある。 桜の花には、冬に一定の寒さを経験する…

“逆もまた真なり”の説得力

いい天気といえば、晴天に決っている。そう思い込むことへの疑問を感じることがある。 当たり前のことを書き連ねた文章であるとの謙遜か、詩人・土井晩翠さんは随筆『雨の降る日は天気が悪い』と昭和の初めに書いている。 「親父は男でおっかあ女」、「唐辛子は…