日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

4Kデジタル・リマスター版

<哲学が束になってかかろうとも、タバコにまさるものはあるまい>。モリエールの戯曲『ドン・ジュアン』の一節だという。 1904年(明治37年)の7月に、タバコの専売法が施行された。本居宣長の歌にある「敷島の大和ごころを人問わば朝日ににおう山ざく…

パソコン・電話 いたしません

濁ると澄むでは意味の変わる言葉がある。その代表はやはりこれだろう。<ハケ(刷毛)に毛がありハゲに毛がなし>。 また、濁音の表現は不快感を誘うこともあるという。 “かに(蟹)”を濁らせた「がにまた」や、“さま”を濁らせ「ざまあ見ろ」などと。それは濁音によ…

なんのために鳴くホトトギス

炊飯器で炊いたご飯の、抜きん出ておいしい部分は表面だという。表面をすくい取って口に運べば、甘みがとても深いらしい。 うまい米は上へ上へと集まる。しゃもじで混ぜるのは“おいしさを均等にするためだ。 人間の社会でも、おいしい部分は上に集中する。し…

面白い話は やはりおもしろい

<勝ちに不思議な勝ちあり。負けに不思議な負けなし>。野村克也さんが監督時代から口癖のように語っていた言葉である。 映画界では、巨匠・黒澤明監督が言っていた。<良いシナリオから駄作が生まれることもあるが、悪いシナリオから傑作が生まれることはな…

不変ではなかった一日の時間

約45億年前、誕生したばかりの地球は自転のスピードが速く、1日は5時間ほどしかなかったそうだ。以前、新聞のコラム記事で知りおどろいた。 その回転にブレーキをかけているのが月の引力で、潮の満ち引きが起きて、大量の水と海底の間に摩擦が生まれ、自…

他人事と自分事は入れ替わる

傘が活躍する時期になっている。しかし、雨の日はまだ少ない。 雨の予報で外出時に傘を持ち歩いても、使わないで済むことがある。そういうときは、なんだか損をした気分になる。電車の忘れ物ランキングでも、傘が1位をキープし続けているようだ。 暮らしの…

右脳寄りの人工知能が進出か

人が話をして認知するときは、9割の人で大脳左半球に偏在されることが、多くの臨床研究で確認されている。右半球は言語表出の理解と抑揚の機能を受け持っているそうだ。 ただ、他の部位が活動していないという意味ではなく、脳の左右は相対的な差であり、片…

細切れしない1日の醍醐味は

2017年卒採用の選考解禁はこの6月なのか。就活に忙しい方もおられるにちがいない。 昭和40年代は日本の高度成長期。今とちがい、さまざまな業種で企業が躍進し、採用も活発だった時代であった。 人気企業の多くに、真偽不明の小話があった。高度成長…

こうすればうまくいかない事

逆発想をできる人の話や記事がおもしろい。 糸井重里さんのウェブサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』は、1日の総ページビューが約140万の有名サイトだという。手帳やタオル、カレーのスパイスなどのオリジナル商品を、幅広く扱い、(数十万部が売れている)『ほぼ…

山田洋次監督に学ぶ温故知新

若かりしき頃、松竹映画の喜劇監督・前田陽一監督と一度だけ、酒を飲みながら話をしたことがある。 当時、寅さんシリーズで活躍中だった山田洋次監督の話になり、前田監督は「ボクの方があの人より上なんですよ」と言った。 <山田さんは“ヨウジ(次)”でボクは“…

「笑う門に長寿来たる」なのか

高級食材として古くから珍重されている伊勢海老は、江戸で鎌倉エビ、尾張にて志摩エビと呼ばれたそうだ。そして呼び名が伊勢に定まり、その名が世界に広まった。 孵化させてから稚エビに育て上げるのが難事業であり、人工的に育てる技術はまだ確立していない…

未来の機器たちは頼れるのか

昨日、友人たちとの飲み会に出かけようとして気がついた。スマホの電池が空っぽになっていた。最近、こういうことがよくある。 休日で家にいるときは、スマホをまったく使わないのに、肝心なときの電池切れ。スマホとは電池を浪費するためだけの機器なのだろ…

「創造する心」を支えるツール

<顧客は自分で、何が欲しいか分からない>。スティーブ・ジョブズさんの言葉である。 ジョブズさんは、<消費者が欲しがる新製品は、開発者が生み出すしかない>と感じた。アップルは、20代のスティーブ・ジョブズさんと、(友人の)スティーブ・ウォズニア…

大人の月9主演 やはりあの人

人気の高いBS番組のひとつ『吉田類の酒場放浪記』(BS-TBS月曜夜9時放送)は、酒好きが愛してやまない番組であり、酒飲みの間では「月9」とまで称されているとか。月9でトレンディドラマを見ていた世代が年齢を重ね、BSの月9を見ているのだ。 番組…

話の始まりはエピソードから

読んだり聞いたり、書くのも、私はエピソードが好きだ。 エピソードの意味は、挿話(そうわ)。文章や物語の途中、演劇の幕間などに挟む短い話。などとあるが、心惹かれるものはこちらである。<ある人物や物事についての興味深い話>。 渡部建さんと児嶋一哉…

中途半端なき「褒め」と「叱り」

実力派の漫才コンビ「ナイツ」の塙宣之さんと土屋伸之さんは、2002年に漫才協会に入り、内海桂子師匠の一門になった。そして07年に「寄席にも出たい」と、落語芸術協会にも入った。 その際、お世話になった師匠は(「笑点」でおなじみの)落語家・三遊亭小遊三…

マニアックなドラマの観かた

深浦加奈子さんという女優は、様々な役柄をこなし名脇役と評された。惜しくも、2008年8月に48歳で亡くなられた。 舞台を中心に活動を始め、テレビドラマ『家なき子』や『スウィート・ホーム』での演技で広く認められるようになった。今も、人気ドラマ…

旅の楽しげな土産話に人柄が

優れた経営者には共通点があるのだという。元官僚で工業経済学者・政策研究大学院大学名誉教授である橋本久義さんによる理論がおもしろい。 1. 人徳があること。町工場なので経営者が悪いと、従業員が辞めてしまう。 暴走族出身者を教育し、一人前の工員に…

宵が裏方で生酔いできる季節

<小説とは迷っている人間が書き、迷っている人間に読んでもらうもの>と司馬遼太郎さんは語った。 女性初の芥川賞受賞は1938年(昭和13年)下半期に、中里恒子さんの作品『乗合馬車』が受賞した。今では、選ばれる側、選ぶ側で女性作家の活躍が目立つが…

“日本でよかった”の味わいは

人間の舌が感じる基本味は、「甘味・塩味・酸味・苦味・旨味」の5つといわれる。“旨味”に関する物質は、1908年に日本人が発見したそうだ。 だし昆布からグルタミン酸を見つけ、その後、かつお節のイノシン酸、しいたけのグアニル酸などと、次々に旨味成分…

公衆電話を知らない子供たち

職場の隣の公園にあった公衆電話が見あたらない。だいぶ前からのことだったらしい。普段からその存在をまったく気に留めなくなったせいなのだろう。 私のマンションの下にある公衆電話の生存確認はできている。ただ、使用している人は見ていない。たしか、数…

花見と人工知能の関係は如何に

「寒くないの? 半袖で」と妻。「平気、若いから」と私。「感じなくなっているのではないの。暑さ寒さを・・・」と再び妻。つい先程の会話である。 花見の時期も過ぎた。風雨に見舞われながらも、健気に残った今年の桜。その散り際は実にお見事であった。もうだめ…

娯楽性の中にあるべき芸術性

数年前テレビで、漫画家のさいとう・たかを さんが、黒澤明監督の話をしていた。その黒澤論がおもしろかった。 黒澤明監督作品から学んだものは多いと言う。その続きで、娯楽作品があんなにすばらしいのに、社会性やメッセージを前面に押し出した芸術作品に…

「遊び心」にこそ説得力がある

<“恐れないのが詩人”で“恐れるのが哲人”>なのだと、夏目漱石さんは『虞美人草』で述べている。 先が見えないくらい強い感覚にかき立てられる詩作に比べ、哲人は結果を先に考え取り越し苦労ばかりするのだと。なかなか言い得て妙である。 格言やことわざの…

「学ぶ」ための大切な基本動作

将棋の史上最年少棋士・藤井聡太四段(14)は、デビュー11連勝で新記録とのこと。5歳の時、(くもん出版から販売されている)「スタディ将棋」を祖母から贈られたのが、将棋を始めるきっかけになったという。 幼稚園の時に<将棋の名人になりたい>という言葉…

花見はざっくばらんが一番だ

端唄にうたわれた<梅は咲いたか桜はまだかいな>だが、今年は開花の順番もかなり曖昧なようだ。私のまわりでは早咲きの菜の花が1月の初旬、そのすぐあとには河津桜も早く咲いた。そして、ソメイヨシノはさぞかし早かろうと身構えていたところ、例年より一…

アメーバ化するビッグデータ

最近、「コネクテッドカー」なる言葉をよく耳にする。 昨年、トヨタと米マイクロソフト(MS)で合弁新社「トヨタ・コネクテッド」を、米国に設けるという記事を見かけた。 車から集めるビッグデータを分析する会社であり、車のIT化を担う人材確保も目的のよう…

「起承転結」の見せ所は“承”

長嶋茂雄さんは現役時代、伊豆・大仁で自主トレの山ごもりをしていた。 そのときの常宿だったホテルへ、先日(偶然に)宿泊した。長嶋さんお気に入りの、離れ家「富士の間」も見てきた。 1958年、鳴り物入りで巨人に入団した長嶋選手は、4月5日の開幕戦で…

あわただしく過ぎる別れの3月

3月から4月は年度の切り替わりである。 学生や社会人として過ごす時間としては、12月から新年への切り替わりより、その変化が鮮明に感じられる。 別れの3月はあわただしく過ぎ、新たな出会いへと暦が一枚めくられる。そして、人間の春は、別れと出会い…

どちらにも強みと弱みがあり

営業関係の仕事が長いせいか、関西弁のイントネーションは仕事に役立つと常々思っている。挨拶ひとつでも和やかになるからである。 それでも、一瞬意味がわからないこともあった。関西出身の人と仕事をしていたときである。 「だいじょうぶか? 自分」と声をか…

「手持ちぶさた」な人間の器

19世紀末に、“写真が動く”という(新発明の)見世物として始まったのは映画であり、その宣伝用の“貼り紙”としてスタートしたのが映画のポスターだ。 告知のポスターは映画史の幕開けから存在らしい。日本では初期に、各映画館が地元印刷所に作らせて、発注元…

ぼかし言葉と誤用言葉の文化

1月は往(い)ぬ、2月は逃げる、3月は去る。 早いもので、3月ももう下旬である。桜が開花、とのニュースも飛び込み始めた。 この世の春を謳歌していても一夜の嵐に散る桜。思わずわが身に置きかえてしまう趣がある。 桜の花には、冬に一定の寒さを経験する…

“逆もまた真なり”の説得力

いい天気といえば、晴天に決っている。そう思い込むことへの疑問を感じることがある。 当たり前のことを書き連ねた文章であるとの謙遜か、詩人・土井晩翠さんは随筆『雨の降る日は天気が悪い』と昭和の初めに書いている。 「親父は男でおっかあ女」、「唐辛子は…

5人目のビートルズはふたり

どんな才能も埋もれていたらどこにも届かない。それを伝えるための“手立て(行動力)”と、才能を輝かせる“センス”があればこそ、感動が伝わる。 ビートルズは初期のシンプルなサウンドから、サイケデリック、インド風など次々と新しいスタイルを取り入れて、そ…

三尺の童(わらわ)に才能が

<俳諧は三尺の童にさせよ>と言ったのは、俳人・芭蕉だという。技巧に走ることへの戒めもあるだろうが、子どもの素直な感性には目をみはるものが数知れない。 <せんぷうき あああああああ おおおおお>(小3女子) 数年前、新聞に掲載された作品であるが、…

“どんでん返し”の弟分たち

最近は減ったが、外での飲み歩きをさんざんしている。とはいえ、ひとりで飲むと間が持たないため、必ず相棒を見つけ連日引っぱりまわす形におさまるのだ。 歴代の相棒の顔を思い出すと、おバカな想い出までもよみがえる。その中で、かなり異色でおもしろい相…

上質な創造的人生の持ち時間

シニア世代の同窓会の参加率が、70代以上では6割を超え、50代や60代を大きく上回るという。年齢を重ねるにつれ、「かつて同じ時間をともに過ごした」という仲間意識が強くなるとか。 年間では、(中高生時代などの)同窓会に参加した人の割合は、50代で…

気になる情報収集のポイント

数ある情報の中から興味のあるものを見つけるときは、だいたいパターン化されてくる。 たとえば、『2億円以上かけて寄付は2千万円』などとの記事見出しをみるとワクワクしてくる。それが自分のエントリに反映できるかどうかは別にして、その裏を想像しなが…

新技術で溢れるアナログ業界

デジタル技術で廃れた業種がある。 自身の体験ではフィルム写真の業界である。 フィルムを売り、現像・焼付で潤った業界だが、デジタルカメラやスマホの出現でそれらの作業はいっさい不要となった。 印刷業界も活字を組合せていた時代とは様変わりして、多く…

愚直な一歩一歩のクオリティ

インターネットが一般化されてから今も、ブラウザを開けばヤフーの画面が(最初に開く)ホームページに設定したままだ。初めは検索エンジンとしての使用が主であったが、速報性のある情報源としての使い方が増えている。 ヤフー株式会社代表取締役社長・宮坂学…

しょせん人生は活動する写真

明治から大正時代、映画は「活動写真」と呼ばれていた。「写真が動いているぞ!」ということからの呼称のようだ。 スクリーン投影方式の映写機であるフランス製のシネマトグラフ、アメリカ製のヴァイタスコープが、明治30年(1897年)頃に日本で公開された。…

「時」とは魔法のようなもの

2006年のトリノ冬季五輪スピードスケート女子500メートルで、岡崎朋美選手は0.05秒の差でメダルに手が届かなかった。 それを伝える当時の新聞記事の形容が、とても印象深かった。 25億円分の1円玉を1枚ずつ積み上げていく。それが空の高みに立…

人の中にある曖昧さが面白い

ラーメンを食べたくて入った店で、迷わずカレーを注文して、カレーを食べながらあきれ返っていることがよくある。思うこととやっていることの“矛盾さ”がふしぎなのだ。 外来語を重ねた日常会話もかなりの矛盾含みだ。 <車でドライブ中に不慮のアクシデント…

雑煮から味噌汁のよもやま話

<こんなに揃って雑煮を食ふのは何年振りですかなア、実に愉快だ、ハゝー松山流白味噌汁の雑煮ですな。旨い、実に旨い、雑煮がこんなに旨かったことは今迄ない。も一つ食ひませう・・・>。 正岡子規さんの随筆『初夢』にある。 正月にて年賀のあいさつであ…

継がれゆく人情というDNA

<煮凝の とけたる湯気や 飯の上>という句がある。 明治生まれの俳人・鈴鹿野風呂(のぶろ)さんの作品だという。 “にこごり”は、「煮凝り」や「煮凍り」とも書くそうな。 前の晩にこしらえた煮ものの煮汁が寒い台所で凍り、その中に魚の身がとじこめられている。…

脳における男女のちがいとは

早いもので、2月の1週間目がもう過ぎゆく。 <梅二月 ひかりは風と ともにあり>。俳人・西島麦南(ばくなん)さんの句である。 いつも光が、(気温にさきがけて)次の季節の到来を告げる。日脚も伸び、東京では冬至の頃より日の出が10分ほど早く、日の入り…

作品の真価は耳への心地よさ

今でも新聞などのコラムによくお名前が出る向田邦子さんは、食べ物にまつわる話が多い。向田さんの書かれた、味わい深いドラマの数々は、食べ物と無関係ではないようだ。 テレビドラマの家族がすき焼きを囲む場面を書くとき、向田さんは台本に肉の値段を書き…

「泰然自若」を実践できる人達

勝負の世界と商品開発は別物だが、記録や形を残す人たちには共通するモノがある。「“なにか”を成した人」の話は、ジャンルの違いを超えてとても興味深い 昨年、アップルは13年ぶりの減収減益で、「成長に陰りか」と話題になった。iPod、iPhone、iPa…

目に見えない内蔵時計は正確

<言葉の肩をたたくことはできないし、言葉と握手することもできない。だが、言葉にも言いようのない、旧友のなつかしさがあるものである>と言ったのは寺山修司さん。 そして、「言葉を友人に持とう」とも・・・。 名言や有名人の言葉ばかりではなく、日常で…

「見る」のではなく「観る」こと

2005年の世界陸上ヘルシンキ大会・四百メートル障害で、銅メダルを獲得した為末大さん。その速さの秘密は、世界最高と言われるハードルを跳ぶ技術であり、「サムライハードラー」と呼ばれるようになった。 為末さんはコーチにはつかず、一人で工夫を重ねな…