日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

AIでベテランになれる新人

 

1989年(平成元年)に、日本の小中学校は計3万6115校あったという。小学校や中学校が統廃合で減り続けているため、昨年は計3万162校になった。

生まれてくる子どもが減り続けていることもあるが、学校減少の要因の一つに不登校の増加もあるようだ。文部科学省の調査では、2017年度に年間30日以上欠席した“不登校”の児童・生徒(高校生を含む)は、前年度比6.3%増の19万3674人で過去最多。

少子化のみならず、社会との関わりが薄れる生活体系がこの先増えていくことだろう。

車販売の業界にも影響が出ることは避けられないらしい。人口減による将来的な新車販売台数の落ち込み。特定の車を所有することへのこだわりが薄れる時代に合わせ、多様な使い方を提供していかなければならない。

 

 

自分が愛し大切にしている生きものを“愛犬”などと呼ぶが、物や道具に対しても“愛”の字を使用する「愛車」がかつてはあった。大切に磨き、傷がついたらもうたいへん。手放さねばならぬときは感傷的にもなった。

今の人は車にそこまでの思い入れがないかもしれない。トヨタ自動車は好きな車を自由に選び利用できる定額制サービスや一台の車を複数の人が利用するカーシェアリング事業をスタートさせたらしい。時代の変化なのだろう。

これから先の若者たちはもっと車を買わなくなり、長年マイカーを持ち続けた年輩者のドライバーは、車を手放し免許も返上するのか。

車を持つ経費は馬鹿にならない。自分もほとんど乗らなくなっている。手放しても電車やバスがある。荷物などを運ぶときは近所のカーシェアリングがある。足の弱まった年輩者だとタクシーの利用が便利か。

多くの高齢者のニーズとして、タクシーの必要度が高まりそうだ。

 

 

タクシーの客が増えると、ドライバーの確保や育成が必要になってくるだろう。その分野でもAI(人工知能)が役に立つようだ。1350台でAIタクシーを実稼働している無線協同組合によると、新人でもベテランに近い仕事がこなせる・・・との威力を実感しているそうな。

NTTドコモが開発した「AIタクシー」の乗車台数予測を使った新人と、使わなかった9年目の中堅の乗車回数の比較で、新人ドライバー15回、中堅ドライバーは10回と、新人運転手が中堅に勝利したという。

AIもまだ、長い距離を走るお客さんを見つけるまでは対応できないようなので、ベテランの経験で回数より売上では上回るかもしれないが。

AIタクシーの使い方としては、新人とベテランでは違うらしい。AIタクシーのタブレットに表示されている、乗車台数が多いところに新人は向かうが、ベテランドライバーだとこれまでの経験で得意な地域がありAIタクシーは使わないこともある。

ただ、ベテランも不得意な地域を走る場合に頼り、AIタクシーで乗車回数を増やす。いずれにしてもAIの存在は頼もしい。とくに、新人がベテランの“感”を手に入れられるのがいいようだ。