日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

私の部屋がカラオケボックス

 

若い頃から飲み歩きが好きだった。ただ、ひとりで飲むことはまれである。酒の席で話し相手がいないと間が持たないからだ。

最近は用事で外出した際、昼間に時間があくとお気に入りの場所でワインをひとり楽しむ。行きつけのイタリアンレストランの名は“サイゼリア”。

以前、俳優・津田寛治さんがテレビで言っていた。<サイゼリアのワインをひとりで飲むのが好き。ベロベロになっても会計で1000円超えたことがない>と。まったく同感である。安くておいしいあのワインに合うおつまみも揃っている。

数年前に“家飲み感覚の居酒屋”が現れ話題になった。600円でアルコールドリンク等が持ち込み放題。グラスや氷は無料サービス。なくなると、外の酒屋さんへ買い出しにいける。

腰をすえて飲むと、おつまみの料金以上に酒代が料金の大半を占めることがある。“家飲み感覚の居酒屋”は、おつまみ料金だけで売り上げを賄うらしい。

 

 

ちょうどその頃、仕事が早めに終わり夕方前に焼鳥屋へ入った。その店は久しぶりだったが、19時前までアルコールドリンクの半額サービスで、すべての種類の焼鳥が99円のサービス料金だ。いい気持ちで精算してもらうと、一番高かった品はお通しの300円であった。

呑兵衛にはありがたいものの、居酒屋戦線はたいへんなことになっていることを知った。最近、友人と行くカラオケスナックも、こんなに安くていいの? と思うありがたさである。

カラオケとのつき合いも40年以上。初期は8トラといわれた8トラック・カートリッジテープの機器で、店のコーナーに設けられたステージにて、歌詞本のページをめくり歌ったものである。

まだカラオケボックスも存在せず、歌いたいときには女性のいる割高なお店に行くしかなかった。歌詞カードだけの頃には歌い出しに気を遣い緊張したものだが、レーザーディスクでモニターが付くと、かんたんになった。

 

 

バブル期のよき時代は、各テーブルのお客さん同士で、真剣に歌合戦が始まったりもした。それぞれに持ち歌があり、見ず知らずのお客さんたちがリクエストし合うこともある。

カラオケボックスもよく利用したが、今はひとりカラオケも目立つ。管楽器を持ち込んでカラオケと共演している方も見た。

ひとりカラオケの経験はないが興味はある。カラオケの自分史を楽しめそうだし、友人たちと歌うためのレッスンもできる。ただ、(恥ずかしいというか)その勇気がなくて未体験のままである。

その矢先に「ひとりカラオケ」のセットがあることを知り、ネットでポイント購入をしてみた。「DAM」のネット配信も登録して始めると、わが部屋がカラオケボックスに変身。

余っているスピーカーセットでいい音を堪能できたり、ヘッドフォンと防音マイクにすれば夜遅くてもOKだ。時間のあるときは思う存分遊んでいる。そして、歌のうまい友人との対戦がどんどん楽しみになってきた。