日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

テレビっ子の原点ならアレ?

 

私は“テレビっ子”である。とはいえ、テレビではなくスマートフォンなどで、動画や配信映像を楽しむ人が増えている今は、この言葉も死語なのかもしれない。私もリアルタイムの番組はほとんど観ていない。

白黒、カラー、地上デジタルと進化してきたテレビも、2018年12月1日からは、BSで本格的に家庭向け4K・8K放送が開始。美しい映像をより鮮明で楽しめるという反面、私の周りでは現在の2K放送で十分という人ばかりである。以前、新聞のコラムにあったが、期待する一方で4K・8Kは「四苦八苦」なのらしい。

平凡でありふれた日本人の光景でも、長い一日の終わりに同僚と飲み交わすことは、西欧人の目からは“日々の祝賀”のように新鮮に映るとか。日常生活にドラマがあるという。

ちなみに、私が最初に観たテレビドラマは『月光仮面』だ。技術は進歩しても、高画質の映像でなにを見せるかが肝心なようである。

 

 

テレビ黎明期の昭和30年代、大村崑さんを有名にした時代劇コメディーの役名は「尾呂内楠公」。「姓はオロナイン、名は軟膏(なんこう)」というセリフを今も覚えている。

最近は、大相撲の生中継で観客としての大村崑さんをテレビでよくお見かけする。上述の時代劇『頓馬(とんま)天狗』の頃と変わらないくらいにお若く感じる。

我が家で最初の白黒テレビから、大相撲の生中継はずっと続いている。今も視聴率はかなり高いようだ。

先月の大相撲九州場所では白鵬が43度目の優勝を飾った。私はこの大横綱のファンであるが、相撲や態度にひどいことをいう人も多い。この場所も遠藤との取り組みで、強烈なかち上げ(肘打ち)で遠藤を出血させていた。

 

 

白鵬は、相撲の歴史なども日本人力士よりよく勉強して、日本の国にも敬意をはらっている。本来、白鵬は突っ張り、張り手など相手と離れて相撲を取ることを好む力士で、近年は衰えもあり、多彩な技を繰り出す。

白鵬を、横綱相撲でないと批判する人たちにとっての理想は、双葉山大鵬なのだろう。受けて立つという相撲で、恵まれた体格と力で圧倒的な強さを発揮した。そして、彼らのようなスタイルでなければ横綱らしくない、という見解の人が多い。

勝率.962で史上最強の力士といわれる雷電は、まったくちがうタイプだったという。あまりにも強すぎるために、“張り手”や“鯖折り”、“突っ張り”などが禁じ手にされたというからすごい。あと、第22代横綱太刀山も同タイプだったとのこと。

物は考えようで、白鵬が昔のすごい力士たちの取り組みを、再現してくれているのだ。スピードと躍動感があふれる白鵬の相撲は、意外性もありワイルドである。案外、これが大相撲の本質なのかもしれない。