日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

便利な機能も使い方次第では

 

習字の練習をするので、家から新聞を持ってくるようにと先生が話したら、新聞を家で購読していない子がいた。最近は、新聞を読んでいない若者が珍しくない。その延長で、結婚して子どもが生まれても、新聞のない生活を続ける人はいるのだろう・・・と。

今から10年以上前の新聞記事にあった。

新聞の使い道は多様で、暮らしの中で便利に用いられてきた。習字の練習もしかり、折り紙で大きな兜(かぶと)を作れるし、室内遊びのバットやボールにもなる。割れやすい物を郵送する時などにも使える。

新聞のない家庭があるというのは、ほんの一例だったのかもしれない。しかし、子どもたちを取り巻く環境の変化は激しいようだ。集団遊びが減り、家の手伝いをする習慣も薄れた。

 

 

机の奥などに追いやられた電卓。今はスマートフォンの電卓機能を使う人も多いだろう。私はパソコンで電卓ソフトを愛用していたが、最近は古い電卓を手元に置いて使うことが多い。画面を変えたりするより、使い勝手がいいからである。

東京五輪の1964年に早川電機(現・シャープ)が発売した電卓は、重さ25キロで価格53万5千円。まさに自動車1台分のお値段であった。

1年前、小型電卓の開発で知られる(元シャープの)佐々木正さんが、102歳で亡くなられた。60年代から70年代にかけての“電卓戦争”で、佐々木さんらは技術、低価格競争に挑んだ。

集積回路(IC)、太陽電池、液晶画面等の新技術導入で、77年に同社が発売した電卓は65グラム、価格8千5百円に下がった。今は100円ショップで買える電卓であるが、電卓戦争で培われた技術がコンピューター、ゲーム機、スマホなどにつながっていく。

ある若者が電子翻訳機を持ってきた。誰も見向きもしなかったが、佐々木さんだけはその技術に大金を出し、銀行に口も利いた。その若者は、ソフトバンク孫正義会長であった。

 

 

便利機能につられて、使う者の無知な部分があからさまになることもある。笑うに笑えない話が昨年に問題となった。

岡山県議13人が2016年に公費で実施した米国視察で、報告書の大半に同じ文章が使われていたという。視察は16年11月1~10日、自民11人、民主・県民クラブ1人、無所属1人が参加し、ワシントンやボストンなどを訪問。公費計約1450万円が充てられた。

その報告書に、州や市の紹介が記載されているが、13人中11人で“感想”以外の記述がほとんど同じだった。同じ箇所の変換ミスが複数見つかり、インターネットの「ウィキペディア」などの説明をそのまま引用したとみられる部分もあった。

キング牧師像」の項目では、11人が「作られたもの」を「作られ珠緒の」と誤記され、ワシントンの現地情報サイトに同じ内容の文章があった。転記での変換ミスである。そして、米国議会図書館の展示物の説明は、10人が「コレクション」を「これ区書」と誤っていた。