日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

知っていたつもりの理論付け

 

靴ひもはなぜ、歩いていると突然ほどけるのか。それは長年の謎だったらしい。昨年、米大学がその謎を解明したとのこと。ビデオで、ひものほどける場面を高速撮影して、仕組みが紐解けたようだ。

歩くときに地面を繰り返し踏むときの衝撃が、靴ひもの結び目を緩めて、足の振り子運動にともない、ひもの端がむちを打つように動く。それが繰り返されてひもの滑りが引き起こされ、最終的に結び目がほどけてしまうとのこと。ほどけるときは、前触れもなく数秒間で起こるそうだ。

ネット検索などで、ほどけにくい結び方を紹介されているが、あくまでも通常に結んだときでのお話である。

身近なことほど、意外に感じることはよくある。たとえば、(たまに噛む)ガムの起源を調べてみると、3~4世紀に今のメキシコやグアテマラなどで栄えた、とある。ガムは古代マヤ文明の習慣から始まったのだ。

 

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19世紀、ガムはメキシコと米国の戦争を契機に米国へ伝わり、製品化された。マヤ族には巨木の樹液を煮込んで固めたもの(チクル)を噛む習慣があり、その戦争で活躍した将軍が、チクルに唾液の分泌を促し、口中を浄化する作用があることに気付き、米国で発売。甘味料を加えて改良したところ大ヒットした。

日本では1916年(大正5年)に輸入されたが、評判はさっぱりであったらしい。歩きながら人前で物を食べるのは行儀が悪いということで、日本人には浸透しなかった。

ところが第2次大戦後に、進駐してきた米兵がガムを噛む姿が子どもたちにウケて、一気に広まった。

近年は、スマートフォンなどの普及で、空き時間にガムを口にする人が減ったとの説もあるとか。

 

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理論派・野村克也さんのお話は説得力がありおもしろい。選手としての実績がすばらしい。1965年、戦後初の三冠王を獲得。9度の本塁打王と7度の打点王。日本通算成績でも、試合数(3017)、安打数(2901)、本塁打(657)、打点(1988)など。

当時の捕手はバッティングを期待されず、8番目のバッターという位置付けであった。野村捕手は二刀流でとてつもない打撃成績を残した選手なのだ。

野村さんの後、田淵さん、古田さん、城島さん、阿部さんと強打者は登場しているが、野村さんこそが(土台を作った)最初の“打てる捕手”だといえる。

野村さんの語る「捕手の打撃力」はわかりやすくて興味深い。

最近、打てる捕手が減少した理由として、<キャッチャーボックスに座るとキャッチャーをやっていて、バッターボックスに入っているとバッターになっている>とのこと。

<バッターボックスでもキャッチャーをやれ。お前なら何を考えるのか。読んで打つのはキャッチャーが一番いいはず>。

捕手目線を打撃にも生かすべきなのに、全然読まないで来た球を打ってしまう。そのことがもったいない・・・のだと。

数々の記録を残した野村さんが実践してきた言葉だけに、その中身は重い。