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日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

GWを前にGSを想起すれば

 

物心ついてから、GW(ゴールデンウィーク)のスタートは4月29日と相場が決まっていた。昭和の「天皇誕生日」という祝日なのである。平成元年(1989年)から「みどりの日」に改まり、この祝日は継続された。そこまでは記憶もハッキリしているが、いつのまにか「昭和の日」と名前が変わっていた。

ネット検索をしてみれば、平成17年の国会で「国民の祝日に関する法律」(祝日法)が改正し、平成19年(2007年)より「昭和の日」に変更されたようである。1年に一度廻ってくるこの日に、<昭和天皇とともにあった昭和の時代を改めて見つめ直す>との主旨らしい。思えば、平成に年号が改まり27年である。こういうときに時の早さに気がつく。

<GSはグループサウンズ息子よ角のガソリンスタンドじゃない>(歌集『過去未来』)。
コピーライター吉竹純さんの歌である。「グループサウンズって鹿鳴館をやってたんだよな」。と、こちらはタモリさんの言葉。

 

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(外国バンドの)滑稽な物まねに映ろうとも、戦後の音楽が過去から脱皮しようともがく、けなげで不可欠な演奏活動だったかもしれない。買ってきたレコード盤に針を落とす指の震えは、遠い記憶のなかであるが、それでも私は好きである。

GSブームの前から、ビートルズよりベンチャーズが好きであった。初めて聴くエレキギターとあの楽曲。今でもよく聴いてしまう。もちろん、ビートルズも聴いたけど、心底好きで聴きたくなるのはやはりベンチャーズ

10年近く前であろうか。客先の電話・保留音『イエスタデイ』を聴いたとき、その心地よさで、すっかり角がとれたビートルズを感じて自分には合わないと悟った。

 

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ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズさんは若い頃、たびたび警察に捕まっているとか。

「あなたはなぜ、何度捕まっても薬をやめられないのですか」
減刑の材料を引き出す心づもりで尋ねた裁判官に、キースさんは迷わず答えた。
「中毒だからです」。

違法行為に問題はあろうが、ウソに聞こえるような釈明ばかりで逃げまわる、どこかの政治家たちよりよほどイサギが良い。いつまでも荒削りのままのストーンズはやはり好きだ。

 

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地元で結成した(ベンチャーズコピー中心の)エレキバンドを先日聴いて、大盛り上がりしてきたばかりである。今の若者の演奏テクニックはすごい。過去に聴いた(リアルタイムでの)本家バンドの演奏をはるかに超えている。数年前に寺内タケシさんも聴いているが、先日の彼らのコンサートも大満足モノである。

藤原伊織さんのハードボイルド小説『テロリストのパラソル』は江戸川乱歩賞及び直木賞受賞作である。その主人公である中年のバーテンダーがおもしろい。
<あれがビートルズのみじめな亜流だってことくらいは知ってるさ。それでも、あのころのグループサウンズがいまも私は好きなんだ>。

ハードボイルドとくれば、私のイメージする音楽はジャズである。それがGS好きを公言してしまう。その弱さとやさしさのようなものをそれだけで感じてしまう。
それこそ、昭和という時代の産物はグループサウンズに限らない。戦時歌謡であったり、“御三家”や“花の中三トリオ”もあった。「昭和の日」に胸をよぎるメロディのアンケートでもあったらぜひ見たいものだ。

 

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日本語は面白い。意味するものは同じでも、表現によって言葉の手触りが一変するから。
仲良しのグループが音を作ったり、出しているうちに「グループサウンズ」になる。
平成の今ならくすぐったくなるような言葉だが、昭和から今も活躍しているサザン、平成ではセカオワ、ファンモン、いきものがかり…などとGSがたくさん出てきそうだ。

いまの季節、新入生や新社会人が詐欺などに引っかかることが多いと訊いた。
スマホなどという手のひらにある便利な道具は“よくつながる”ため気をつけながら、旅に出て非日常の空気をたっぷり吸うか、家でゆっくり癒やすかはそれぞれ自由だ。

慣れぬ仕事や人づきあいの気苦労でたどり着いたオアシスとして、この時期の大型連休がちょうどいいのではないだろうか。

 

 

今週のお題特別編「嬉しかった言葉 」

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