日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

魚種交代は謎の中だろうか

 

地球の氷の9割は南極にあるという。

大陸を覆う氷床は厚さが平均2450メートルにもなるらしい。
それは、富士山の6合目までが氷に埋まった状態なのだ。

極地研究家でもある神沼克伊さんの著書『地球環境を映す鏡 南極の科学』にあった。

もし全て解けたら、<海面は60~90メートル程度上昇するのではないか>と。
世界の沿岸部が水没してしまう。

しかし、南極の氷は増えているそうだ。
米航空宇宙局(NASA)の研究では、氷床が一部で厚くなっているようだ。

温暖化で南極の水蒸気が増え、降雪量も多くなる。海面の上昇は、むしろ海水の膨張によりもたらされる、との説もある。

降雪量が増えたため、氷床の増加量は毎年1000億トンになるそうだ。
100年前に比べ海面は、平均20センチ上昇しているとも。

 

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全国的にスルメイカの不漁が続き、八戸港では2年連続だという。販売価格も天井知らずの上昇である。数日前のデーリー東北新聞の記事にあった。

「こんなに取れないのは初めて」と、ベテラン漁師は嘆く。
全国一の水揚げで、加工会社も集積する八戸にとっては死活問題だ。

秋の味覚、サンマも深刻な不漁に陥っている、との別記事もあった。
昨年の水揚げ量は約40年間で最低水準だったが、今年はさらに減少する見通しらしい。

日本の近海ではいったい何が起きているのか。
地球規模の変動なのか、それとも海水温の影響なのだろうか。

 

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気象庁発表の指数「PDO」は、日本周辺を含む北太平洋の十数年規模の水温変化をデータ化したものだという。そこに、地球規模の気候変動が捉えられている。

2000年から海水温は温かい時期だったのが、2014年から(海水温が)冷たくなる時期へ転じている。それでもこの先、冷たい時期がこのまま続くかどうか分からないという。海水温とイカ資源の因果関係も明確ではないようだ。

その反面、マイワシ、サバは謎の大漁で冬季群の変調が起きているのだと。
かつて“大衆魚”と呼ばれたのに、一時は全く取れなくなったマイワシの豊漁。

イカ以外の“不気味な変調”ともいわれる。
そして<魚種交代>。八戸の水産関係者の間でささやかれ始めた言葉だという。