日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

正月ならではの よもやま話

 

今年こそはと、元旦に誓いをたてた方もおられよう。私の場合は、“3日坊主”で終わるため、とくには考えないことにしているが。

昔から「3」は最小を表す数であり、最大を表す数を「8」とされてきたらしい。「桃栗3年、柿8年」は有名だ。舟の船頭の格言にも「櫓(ろ)3年に棹(さお)8年」がある。櫓は3年の修業で使いこなせるが、棹をあやつるには8年かかるとのことだ。

年末年始で注意すべきは暴飲暴食。腹8分目を心がけ、よくかんで食べ、脂っこいものや甘いものは控えめに。と、わかっていてもついつい食べ過ぎる。また、お酒には食欲を増進させる効果があると言われ、飲酒をしながらの食事は注意が必要とのこと。

ちなみに夕食は、就寝の3時間以上前に済ませるのがよさそうだ。

 

2003

 

<犬も歩けば棒に当たる>で始まるのが「江戸いろはかるた」。“棒に当たる”ことが幸運と解釈されるようになったのは幕末あたりとのこと。それ以前には災いと受け止められたそうだ。うろつかなければ犬も棒に打たれまい、が初めの意味だったようだ。

一昨年12月のこと、国土交通省がおもしろい統計を発表した。外を出歩く人の数がめっきり減り、1987年の調査開始以来、最低の記録だった。休日で59.9%とのことで20代の若者の減少が著しく、70代の高齢者より出歩く頻度が少ない数字のようだ。

<“悟り世代”の特徴であり、遊びより貯蓄にお金を回す傾向にあるため>などの理由付けをされていたが、私も用事がなければ家で好きな映画を観たり、音楽を聴いて過ごすことが多い。自宅で楽しめることが昔より増えているせいではないだろうか。

放送番組視聴の激減で、ネット配信番組をよく観るようになっているが、今もテレビはよく観ている。

 

2004

 

視聴者は、面白くなければ次々とチャンネルを変える。視聴率は視聴者にとってどうでもいいことであるが、民放では売り上げに直結する大事な価値基準になる。

今の人気番組は“視聴率の分析”が定番らしい。毎分の視聴率を分析して“ウケている部分”を膨らませ、視聴率の低い部分の手直しを始めた。

行列のできる法律相談所』(日テレ)をたまに観ると、初期内容とはちがい、タイトルと中身が合っていない。それは視聴率を分析して内容を変えていった結果のようだ。

昨夜は、特番の『プレバト!!』(TBS系)を途中から観たが、5年前に始まった時のタイトルは『使える芸能人は誰だ!?プレッシャーバトル!!』だった。タレントにプレッシャーをかけるような内容だったものを、手直しの繰り返しで高視聴率を獲得している。

「俳句」、「生け花」、「水彩画」などの才能を競うカルチャー路線で、高視聴率の鉱脈を掘り当てたからだ。スタート時に、「俳句」が視聴率を取るとは、制作者の誰ひとり予測できなかったはずだ。

どの世界も「桃栗3年、柿8年」の継続と「腹8分目」の柔軟性が大事なのであろう。