日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

今も食べ続けられる即席食品

 

幼い頃に聴いたテレビやラジオのCMソングで、今も憶えているものがある。1960年に発売した明星食品株式会社の「明星味付ラーメン」の宣伝だった。

♪ 雨が降ってる日曜日 坊やドロンコなぜ泣くの/あそこの角でころんだの どうしてそんなに急いだの/明星即席ラーメン パパと一緒に食べたいの。

その2年前は、容器に入れてお湯をかけ蓋をするだけ。3分待てば出来上がるチキンラーメン日清食品が販売している。

明星即席ラーメンは鍋で煮る手間があったが、母親に野菜や溶き卵を加えて作ってもらった味が忘れられない。子ども心にも店のラーメンと即席麺との味の違いはわかったが、インスタントなりのおいしさがあった。

そして、1968年2月には世界初の市販用レトルト食品としてボンカレーが誕生。あめ色のタマネギのコクと、いためた小麦粉の香ばしい味わいが特徴だった。

 

 

昨年、コンビニエンスストアで売っている食べ物をかけ合わせて、新しい料理を創作するというレシピ本が出版された。そのアイデアがおもしろかった。

“主食”、“おかず・おつまみ”、“おやつ・デザート”に分けて、イラストの付いたレシピと費用の目安が載っていた。

「焼きおにぎり茶漬け」では、冷凍のおにぎりを解凍してから、フリーズドライのもずくスープをのせてお湯をかければできあがり・・・などとの具合である。1食あたりが安価ですむというのも魅力だ。

今、この国は景気の拡大期間がいざなみ景気を越える74か月(6年2か月)に達し、戦後最長になったそうな。雇用者数もバブル期並みに増加し、企業収益も過去最高。失業率も歴史的な低水準なのらしい。

 

 

フリーランスの語源は中世ヨーロッパにあるという。騎兵が使う槍(やり)がランスで、主君を持たず、契約にもとづいて戦う騎士がフリーランス・・・なのだと。

日本では、特定の会社に属さず自営や契約で働く人たちが、(副業をしている人も含め)1100万人を超えるという推計がある。

インターネットカフェなどで夜を明かす利用者の実態について、都が行った一昨年のアンケートでは、約4人に1人が「住居がない」と回答していた。

ネットカフェや漫画喫茶、サウナなど都内502店を対象に実施。内訳としては寝泊まりしていた946人のうち、「旅行出張の宿泊」との回答が37.1%で「住居がない」は25.8%。そして、「遊びや仕事で遅くなったため」が13.1%だった。

高度成長の過程で生まれた数々のインスタント食品は、この先もなくてはならないものであろう。食生活も昔からの変化はあるだろう。ただ、高度成長以前の食卓に並ぶおかずも懐かしい。それは、粗食...もとい素食であったが、景気のいいはずの今よりも贅沢な食品だったように感じてならない。