日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

総中流はすでに過去のことか

 

40億年以上前に地球の海は存在していた。その水がどこから来たのかは謎だという。そして、水から生命が誕生して、人体も6割が水でできている。

万物の霊長なるヒトも、動物の中では身体能力が低い。パワー、スピードともに勝る獣たちに捕食される側だった原始時代に、秀でていた能力は長く走り続けることだったようだ。

人類発祥であるアフリカの原人は集団で、(強烈な日差しを受ける面積が狭い)二足歩行で動物を追った。そして、暑さで動けなくなった動物を狩ったとか。

現代は地球に暮らす(9人に1人相当の)8億2千万人以上が飢えに苦しみ、5歳未満の子ども1億5千万人近くが栄養不足による発育阻害に直面。

世界で、すべての人々が十分に食べられるだけの食料は生産されているが、食料が偏って分配されたり無駄にされ、必要な人の口に届かない。

 

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食料の3分の1にあたる13億トンが毎年捨てられているという。試算では、その4分の1が有効に使われれば、飢餓人口のすべてが救われるともいわれる。

日本でも年に643万トンが“食品ロス”になっているとのこと。食料の約6割を海外から輸入する日本で、国連の食料援助の1.7倍にあたる量のロスらしい。ただ、一般家庭では食品を捨てない努力をしているはずなので、その数字にはピンとこないだろう。

近年では、スーパーマーケットなどで販売されている調理済み食品が重宝される。時間や手間を掛けず、食卓や弁当をバラエティー豊かにできるからだ。自分で食べられる量だけ購入すれば、食品のロスもほとんどないはずだ。

それは、外食でも家食でもなく中食と呼ばれて、日ごろの生活で偏りがちな栄養素をバランスよく摂取できる。

 

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大化に始まる日本の元号は、令和まで248を数えるそうな。最短は鎌倉時代の暦仁(りゃくにん)でわずか2カ月である。そして、歴代の最長は62年間も続いた昭和だという。

1950年代後半に登場した白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫が初代で、60年代には、カラーテレビやクーラー、そして自動車も購入されるようになった。“三種の神器”と呼ばれた家電製品は、高度経済成長を告げる象徴である。

70年代に入り、人口が1億人を突破すると、“一億総中流”ともてはやされた。右肩上がり経済が当たり前。なお、バブルに酔いしれて景気も一転崩壊。低成長期で就職氷河期などを経て、若者の非正規雇用化などがすすむことになる。総中流はもう過去形の話になったのか。

1947~49年生まれの団塊世代は“逃げ切り世代”と呼ばれることがあるらしい。退職金や年金の不安無く60歳定年を迎えられた最後の世代とされる・・・から。というが、現実はどうだったのか。

団塊世代とその前後の若者たちは、物の少ない時代に勤勉に働き、経済成長を支えた。当時おさめた税金や年金も、ものすごい額になったろう。なのに、後に続く世代の老後には年金や医療、介護の不安が拭えない。

50年前に今の少子高齢化は予測されていた。それでも手を打たなかったこの国のツケは大きすぎる。