ロマフェチと竜宮城
自分はもしかして、ロマンスカーのフェチではないかと思い始めている。普通に(小田急線の)電車へ乗ればいいのに、ロマンスカーを見るとそちらに乗りたくてたまらなくなる。平日の江ノ島線では、午前中に1本しかないのにその時間に合わせて乗る。各駅停車や急行は本数が多くて、座って行ける時間帯なのに、ロマンスカーがいい。
乗車時間は短いので、手持ちの缶ビールをあわてて飲み終わると、竜宮城の片瀬江ノ島駅に着く。この駅をずっと竜宮城と呼んでいるのだが、今ネット検索をしてみたら、やはり竜宮城のデザインなのだそうだ。いつもの駅前の店で、ビールと食料を調達。すでに、竜宮城のウキウキ気分である。
駅前から海へ向かう短い橋は弁天橋というそうだ。これも今知った付け焼刃の知識であるが。数えきれないくらいこの橋を渡っているが、名前のことを考えたこともなかった。さて、つい最近まで暑かった海も、9月になると極端な涼しさである。例年の今頃はもっと暑かったのに。
海水の温度も少し冷たくて気持ちがいい。一ヶ月前はぬるめの温泉みたいな温度だったので、地球はだいじょうぶなのかと心配した。その後のテレビ番組で、海水温度の上昇による異常気象・・うんぬんと言っていたので、やっぱりな、と妙に納得した。
この時期の海は解放感がいっぱいでうれしい。人出はそこそこあるが、どの人たちも真夏の喧騒から逃れたように、のびのびとしている。今回は、海にお似合いのカップルを遠目で撮ったり、油断のならないトンビも撮った。
いつも江ノ島に渡ってすぐの公園のベンチで、ビールを飲んだりとゆっくりしているのであるが、砂浜でつながっているというのを初めてみた。おそらく潮の満ち引きのかげんなのであろうが、ここはいつも海であった。何度も写真を撮っているし。せっかくだから、こちらから渡ることにした。車でも徒歩でも、大橋を使わないで江ノ島に渡るのは初めてである。そして、公園に着いたそのときにトンビの魔の手が・・。