日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

大型連休を多機能に送るか?

 

<小さいものに、機能をたくさん詰め込むことが進歩>のごとく、あらゆる商品が多機能化された。腕時計は、ゼンマイ、自動巻きを体験し、今ではソーラー電波時計が手放せない。ただ、ストップウォッチやタイマー、アラームなどの機能を使う機会はほとんどないが。

ガラケーからスマホに変えた年輩の方も、画面を小器用にいじっている。
電話が携帯できることから、カメラや動画、パソコンの機能など機能満載があたりまえ。

立役者の米アップルは13年ぶりの減収で、主力のアイフォーン(iPhone)の販売台数が頭打ちだとか。腕時計型のアップルウォッチなど、その他製品は売上高を伸ばしたが、アイフォーンの穴を埋められなかったそうだ。

携帯の普及で時計をしない人が増え、その手首を狙う作戦も今後はどうなることか。
時計も懐中から腕に移ったが、携帯も似た“技術的な進化”ではある。

 

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昨秋の統計で、全国の“道の駅”が1079駅なのだという。
全国のJRの駅は約4500で、無人駅を除くと2000程度にとどまるようだ。

1993年(平成5年)に制度がスタートした当初、地域特産品の販売等の高速道路のサービスエリアに似た施設だった。それが、この20数年で地域の創意工夫の場として大きく進化を遂げている。

群馬県川場村(人口3700人)の道の駅には、年間120万人が訪れる。広々とした敷地内に、ビールやミートの工房、陶芸体験教室などがあるとか。
今では、このような人気の道の駅を巡る日帰りの観光バスツアーも盛況という。

お年寄りに宅配サービスを行うなど、多機能な施設に進化している。「MICHINOEKI」として、世界銀行も詳細なガイドラインを、ネット上に掲載している。

 

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1961年、寿屋(現サントリー)がハワイ旅行の懸賞を募集した。
<トリスを飲んでハワイへ行こう>という広告コピーは、宣伝部にいた作家・山口瞳さんである。

1等の賞品は8日間で五つの島を巡る旅なのだが、海外渡航が自由化されていない時代であった。とりあえず、当選者に約40万円分の“ハワイ旅行積立預金証書”が贈られた。渡航が自由化されたのは3年後。当選した64人のうちハワイへ旅立ったのは、たった4人のみだった。

残る人々は現金を選んだ。高度成長へと向かう時代であり、衣食住の生活を整えることに追われ、海外旅行の夢までは気が回りかねたらしい。

この時期の大型連休を“ゴールデンウィーク”と名付けたのは、大映(映画会社)の常務取締役であった松山英夫さん。娯楽の宝箱ともいえる映画館に多くの人が殺到した。

<時計屋の時計 春の夜どれがほんと>。俳人・劇作家の久保田万太郎さんの作だ。
ゼンマイの柱時計だろう。春の宵に針がまちまちな時間をさしているのだ。たまには便利な道具に追われず、マイペースで流れる時間も大切だろう。
私は、多機能と縁のない連休を送れたらよかろう、という心境である。

 

 

今週のお題ゴールデンウィーク2016」