日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

おじさんたちのテーマソング

私が30代の頃、毎晩のように飲み歩いていた。たいていは職場の飲み仲間とのハシゴ酒であったが、カラオケのときなどは高校生の女の子もよく付き合ってくれた。職場ビルの下にあった喫茶店でバイトをしていた子たちである。

バブル絶頂の時期であり、カラオケボックスが世間に浸透する以前だったので、スナックやパブのようなお店でしかカラオケができなかった。歌の好きな女の子たちだから、歌えるチャンスとばかりに、付き合いがとてもよかった。

そういうとき、こちらはあまり歌わず、もっぱら聴き役になった。そして、大いに盛り上げて楽しんだ。今からみれば私たちもずいぶん若かったのであるが、高校生といっしょに遊んでいると、しっかりとおじさんなのであろう。だから、飲み仲間の相棒と私は、自分たちのことをおじさんと呼んで、若い子相手にさんざん(コケる)ギャグを連発していた。

あのときは、カラオケでどんな曲を歌っていたのかよく憶えていない。女の子たちも当時の流行り歌ばかり歌っていたので、知らない曲がほとんどであった。それでも、聴きながらガンガン盛り上げた。

カラオケだけでなく、花見やBBQなどにもよく付き合ってくれた彼女たちも、高校を卒業してからは会う機会もなくなっていた。

ただ、卒業前にカラオケで歌ってくれた『春なのに』という曲の印象がとても強くて、(彼女たち卒業後の)宴会などでも、カラオケでは相棒とよく歌っていた。

とても懐かしいテーマソングである。(今週のお題「卒業」からの連想にて)