台風一過の秋晴れである。青空が気持ちいい。思えば、昨年の今頃まで、こちらは夏日の連続だった。今年は、早くから秋の風を肌に感じている。
秋になると山の風景を見たくなる。そこで出会える建物や石像。どれもが自然と一体化されている。人間の手により作られたモノであるが、それぞれにこころが宿り、静かな秋の中で語りかけてくれるようである。
耳をすましているといろいろな音が聴こえてくる。都会ではよく見えない星が、郊外の自然の中では降るように多く見える。それと、同じことが音にもいえるのであろう。その音は、季節によって変わるはず。そして、この時期の音色はとくにすばらしいような気がしてくる。