日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

みんながハマショー

 「広島出身のミュージシャン」をネット検索してみた。吉田拓郎さん、浜田省吾さん、原田真二さん、矢沢永吉さん、世良公則さん、吉川晃司さん、もんたよしのり さん、奥田民生さん、デーモン小暮閣下・・。まだまだ、いらっしゃいますが、私の独断で抜粋してみた。

この方たちに共通するなにかを感じる。<気骨がある。男らしい。渋い声。やさしさ。・・・>探せばもっと出てくるかもしれない。

  

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ネットでの知り合いで、私といっしょに漫才のような会話をアップし続け、周りをあきれさせるお仲間がいた。初めてお会いしたとき、想像よりはるかに立派な方でおどろいた。いっしょに飲みながら、ネット上とはちがう(照れた)会話に盛り上がった。

その彼も広島出身である。話をしているととても心地よいのである。それがなにか、と考えてみれば、彼の言葉のイントネーションであった。拓郎さんや浜省(浜田省吾)さんが話しているのとそっくりなのである。カッコいい。もう、いっぺんに広島県人ファンになってしまった。

 

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 拓郎さんと浜省さんの歌を、かつてはギターの弾き語りで、その後はカラオケでもよく歌っていた。このおふたりの歌にも、言葉のイントネーションが随所に感じられる。音符どおりに歌っても、それが出せなくて何度も苦労をした。

話変わるが、20年前に自分よりはるかに若い職場の連中と、毎晩のように飲み歩いていた。飲み相手にも世代交代があるようで、年代差にとまどっていた。一番若い者は17歳も年下であった。今ならもっと若い連中ともカラオケで盛り上がれるが、あのときは私も20歳若かったのだから。

 

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 酒の席では、同じ職場なので年代差に困ることはなかったが、2軒目以降でのお相手が問題であった。ゲームセンターやスリックカートなどにも引っぱりまわされたが、やはりカラオケに行くことが多かった。同世代や年長者とは公私ともにさんざん歌いまくっているが、彼らの前での歌うレパートリーが思い浮かばない。

とにかくにぎやかでうるさい曲ばかりよく歌う。そのおかげで、今でも私はX JAPANとB'Zの大ファンになっている。彼らにマイクを向けられて、とっさにひらめいた。そうだ、浜省を歌えばいいんだ。当時、ウォークマンで浜省さんのカセット(古すぎ?)をよく聴いていたので、やっと決断した。浜省さんなら、テンポの速いものやバラードも豊富である。順番が来るたびに彼の歌ばかり歌っていた。

 

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 それからしばらくして異変が起きた。私の歌唱力に説得力があり、こころを揺り動かされたのであろうか、若い彼らが(今まで知らなかったはずの)浜省さんの歌を歌い始めた。内緒でCDを聴き漁り、レアな歌を披露する者までいた。そのまま、私たちだけの浜省ブームがしばらく続いた頃、だれともなく「浜省のコンサートに行かないか!?」という提案が出た。

当時もプラチナチケットであった券を、彼らのひとりが人数分 必死に確保してくれた。さて、コンサートを待つまでの毎日が忙しい。みんなで、浜省さんの曲を全部覚えようと、お稽古カラオケが連日始まった。もう、すべて浜省さん一色で他は歌わない。

 

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コンサートのオープニング曲は愛の世代の前にであった。イントロが流れて、幕が上がった。その瞬間、鳥肌が立って頭が真っ白になった。アリーナ会場全体が盛り上がる中、我々も負けてはいなかった。浜省さんのアリーナツアーは長時間があたりまえであるが、この日はずっとわめき、踊り続けた。まわりの席の若者たちも、あ然として見ていた。コンサートが終わっても、昂奮は冷めなかった。同行の若い女の子も、浜省さんのバラード曲で涙を流していた。

このコンサート以後、我々の浜省熱はどんどんマニアックになってきた。ステージの浜省さんの動きを真似て歌い、聴く者たちはあのときの自分たちを再現する。そしてなによりもすごいのは、カラオケボックスのソファに立ち、全員でトランポリンジャンプをすることなのである。浜省さんが『J.BOYの曲間に、シルエットでトランポリンジャンプをしていたのを、みんな忘れていなかったのである。