日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

雨が空から降れば自然科学が


暑くなることだけが地球温暖化の問題ではないという。異常気象も引き起こし、台風も巨大化している。水害や干ばつも増えて、農業や生活、経済活動にも影響を及ぼす。

天気予報もたいへんらしく「晴れ・曇り・雨」の予報が多い。直近の天候の変化としては、“雨雲レーダー”が重宝している。スマホタブレット、PCですぐに確認できる。昨夜も徒歩で帰るため調べたら、家に着く少し前から降り始める予報だった。

折りたたみ傘を出せるように家へ向かうと、ポツポツときたところで帰宅。今回もピッタリと的中した。すぐに大きな雨音が聞こえてきた。

運動会は気候の安定性から秋に行うと思ったが、最近はそうでもないらしい。運動会に家族で弁当を囲まない小学校も増えているそうな。昼食時、児童は教室に戻り、親と別々に弁当を食べる。

5~6月に開催のところも増えている。秋は修学旅行など他の行事が多いのと、残暑が厳しい時期に練習するのを避けられるから、だとか。

 

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<科学者になるには自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人にのみ真心を打ち明けるものである>。寺田寅彦さんは『科学者とあたま』で、「頭の良さだけが科学者ではない」と著述している。

子ども時代に体得した発音や味覚は成人しても変わらないという。安らぎの作法も同じではないか。作家・星野博美さんはコラムで「バスタオルのマナー」に触れていた。

雨に降られたり蒸し暑さで、風呂やシャワーから上がり、バスタオルで体を拭く日常の一部がとても気持ちがいい。

星野さんは若い頃、外国人たちと船で島へ行ったという。そのとき、お気に入りのタオルを香港の友だちに褒められた。しかし、「日本製品がいいからといって、タオルが10年ももつわけがない。香港のタオルの寿命は、せいぜい1年」とも言っていた。

それから時が経ち、「彼にまた会う機会があったら、言いたい。10年どころか、あれからさらに19年も使っている」と星野さん。

バブルとは、評判の悪い時代ではあったが、悪いことだけでもなかった。その一つが、当時の日本製品の質の高さ。いちいち振り返ることもない日用品のタオルでも、愛着が湧く。

 

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我々の祖先もずっと(生活に欠かせない)自然科学とお付き合いをしてきたことだろう。昨年、北アフリカで、約30万年前とみられる最古の現生人類の化石が発見された。その事実は、これまでの起源説を10万年もさかのぼって覆した。

現生人類はアフリカに起源を持ち、そこから世界に広がったのだ。生物としてはみな同じで、肌の色や骨格の差は行った先に適応したまでのことらしい。

さて、雨の話に戻そう。

随筆家・江國滋さんは、“絶対的雨男”を自任していた。雑誌の連載企画で2年間毎月旅行に出かけたが、普通の雨が24回のうち21回。残る3回は「雪・雪・集中豪雨」だったというからすごい。

その江國さんが“絶対的晴れ男”と豪語する作家・池波正太郎さんと北陸へ3日間の旅に出たそうな。その結果は「雨・快晴・雨曇晴雨曇」だったというから、文句なしの互角勝負だったとのことである。

 

 

今週のお題「雨の日の過ごし方」