天使の歌声
「天使の歌声」といえば、なんといってもスーザン・ボイルさんの代名詞であろう。
オーディションの場面をYouTubeで公開されてから、閲覧数が爆発して一気にスター歌手になってしまった。
また、由紀さおりさんはピンク・マルティーニとのコラボレーション『1969』が海外で高く評価されている。2011年に世界20ヵ国以上でCD発売・デジタル配信され、iTunesジャズ・チャートやカナダiTunesチャート・ワールドミュージックで1位、との大活躍である。
由紀さおりさんも、やはり「天使の歌声」といえるだろう。
どちらも、その実力を広く知らしめた威力として、インターネットが大きく関わっている。
この流れで、もうひとつの「天使の歌声」を世界の人々に届けてほしいと願わずにはいられない人がいる。
現在は、ゴスペルシンガーとしての活動が主なようだが、その歌声は健在のままだと思う。
40年も前の連続テレビ小説『藍より青く』の主題歌『耳をすましてごらん』のあの歌声は今でも鮮烈におぼえている。最近、聴きたくてたまらなくなり、あらためてよく聴いているが、聴くたびにぞくぞくさせられる。
活動期間はそれほど長くはなかったと思うのだが、彼女のオリジナル曲はその歌声とマッチしてすばらしいものばかりである。『めぐりあうためには』という曲の歌詞が大好きで、ギターを弾きながらよく歌ったのがなつかしい。ただ、今その曲を彼女の歌声で聴いたらとても足元には及ばないのを悟った。
本田路津子さんの「天使の歌声」を、今この時にたくさん聴き続けたくてたまらない。