日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

だれもが知って だれもが持ってる ホメオスタシス

ホメオスタシス 【homeostasis】

声に出して発すると、舌を噛みそうな言葉であるが、私は日常でよく使っている単語である。

その意味は、生体恒常性。生体が外部の環境の変化に対して内部環境を一定の状態に保とうとする性質とのこと。なんだかむずかしそうであるが、私は勝手に噛み砕いて理解をしている。

 

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ホメオスタシスという言葉を初めて聞いたとき、私の頭の中で、吉田拓郎さんのこの曲が、すぐに浮かんだ。そして、この言葉に親近感を持った。いつも身をもって体感していることばかりであるからだ。

お酒を一杯ならぬ、いっぱい飲んで、気分よく高揚して帰宅した夜中。明日からは「あれをやろう!これもやろう!生まれ変わったつもりでがんばるぞ!!」

しかし、その翌朝は昨夜の自分とはまるでちがう今までの自分にもどっている。

それでも、昨夜の勢いは大事なこと。「少しだけでもがんばってみようか」。この時点ですでに「少しだけ」に切り替わっているが、やる気もかすかに残っている。

 

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そこにすかさず侵入してくるのが、ホメオスタシス機能である。

「いやいや、おまえはタダでさえ忙しいんだ。これ以上無理をしたら体をこわすぞ」との、天使の囁きが入る。そして続けて、「昨日まで平穏無事に過ごしてこれたのだから、今までどおりに生きるべきだ」

また、誰とはいわぬがうちの奥さんは(言ってしまった)、「こうやって間食ばかりしているからやせられないんだよね」と。十年来の口癖である。

そう言いながら、テレビのダイエット番組を熱心に視聴して、ダイエット本を読み漁っている。まさしく、ホメオスタシス効果である。

 

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ちなみに、みなさまのブログを拝読させていただきながらも、ホメオスタシスをよく感じられることがあり、読みながらひとり楽しんでいる。

しかし、心配することはない。ホメオスタシス機能をうまく利用すればいいこともたくさんある。

前に人気の『やる気のスイッチ』では、ホメオスタシスの活用法がメインテーマであった。

  • 自分は怠け者と嘆くなかれ。ホメオスタシス機能があるから当然なのだ。
  • それよりも、集中的ながんばりで、自分をワンランク上の位置に持ち上げて、そこに風穴を開けてみる。
  • すると、ホメオスタシスの効果で、高い位置にいる自分の恒常性を保とうとするようになる。

たしかに、向上心へとの頼もしい解説ではあるのだが、私のホメオスタシスは偏屈なのか、いつもランクダウンへと導いてくれる。ご親切に、そこへ大きな風穴を開けてくれるのである。そしていつも、「あまり無理をするな。だいじょうぶ、だいじょうぶ」とニッコリ微笑んでくれる。