日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

好きであれ、器用であれ、そして続けろ。

千利休が茶道の精神を説いた言葉で「上手にはすきと器用と功積むと この三つそろふ日とぞ能くしる」というのがある。私は、数十年前から勝手に要約して、「好きであること。器用であること。続けること。の3大要素」として納得している。仕事でも、勉強でも、趣味や遊びでも、この3大要素と照らし合わせて、時折チェックをしてみる。

 

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さて、この3大要素の中で、一番むずかしいのはどれだろう。まず、「好き」と「器用」は連動するものと考えられる。「好きこそものの上手なれ」という言葉がなによりの証明である。楽しんでやることによってうまくなるものである。また、あることに熟達するには、それを楽しめるようになることが必要であろう。「好き」と「器用」が互いにリンクし合って補うことも可能である。

 

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となると、残りの「続ける」が一番むずかしいのではないだろうか。どんなに「好き」でも「器用」でも、続かなければ水の泡である。才能豊かなスポーツ選手や、アーティストなどが早期引退をすると、誰しもがもったいないと思うであろう。せっかくの才能にもったいなさを感じるが、結局は「続ける」才能がなかったということなのか。

 

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それとは別に、「下手の横好き」と呼ばれる人種がいる。この方たちは「好き」と「続ける」の才能に比べて、「器用」の才能が劣っているのであろう。それでもめげずに、(こちらで)人に劣っていると知れば、あちらに行って、あちらでだめならまた別のあちらへと。

 

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私などは「下手の縦好き」で応用がきかないため、こういう人たちが大好きで憧れる。なにがあっても、続けていられるという才能に惚れ込んでしまう。