日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

不明瞭な優勝

プロ野球の今季、パリーグはぶっちぎりでソフトバンクの優勝が決まった。
監督、選手、スタッフ、そしてファンのうれしそうな顔が何度もテレビに流れていた。
それを観ながら、不可解な思いがあふれてきた。今、この時点で(リーグ)優勝をよろこんでいても、これからの落差がどれだけ出てくるのか。それが引っかかってたまらない。

とくに、ソフトバンクはダイエー時代から3度もリーグ優勝はしてもCS(クライマックスシリーズ)でリーグ2位以下のチームに敗れて日本シリーズに出場ができていない。
CSが導入されて最初から唯一の犠牲(リーグ優勝)チームがソフトバンクで、昨年まで「勝ち進めない病」のままである。ちなみにセリーグの犠牲チームは巨人が1回のみ。

だから、今の優勝をみていて、あんなに浮かれていていいものなのかとても気になる。
昨季は、リーグ3位だったロッテだが、我々の記憶には日本一の強いチームとしてハッキリと焼き付けられている。もう、CSがあるかぎり、リーグ優勝などはなんの意味も持たないような気すらしてくる。

せっかく、長いシーズンを戦い抜いて勝ち得た勝利なのに、なんでそのあとに2位、3位のチームを相手に短期の勝ち抜き戦をしなくてはいけないのだろう。それで3度も敗けて、今度も敗けたら最大の悲劇もいいところである。セリーグでは、(犠牲としての記録としては現れていないが)CS、日本シリーズの短期決戦にとても弱いのが阪神である。
昨季はリーグ2位で本拠地の甲子園に同3位の巨人を迎え撃ったが、1勝もできずに敗退したように記憶している。ロッテの下剋上優勝は本当に爽快であったが、その裏の犠牲があまりにもむなしく感じてしかたがない。

この際、CSを中止にしたらいかがなものか。リーグ優勝の最終の競り合いがおもしろければおもしろいほど、CSの短期決戦で水を差され、応援チームの出場しないファンにとっては日本シリーズなど無関心の蚊帳の外である。もっともっと、リーグ優勝に重みを持たせ、日本シリーズではリーグの名誉を背負った2チームによる短期決戦というのが、選手にとってもファンにとっても熱くなれるものだと思う。

もし、これで今季もソフトバンクが敗退したら、悲劇で片付けられるものではないだろう。