日日平安part2

日常を思うままに語り、見たままに写真を撮ったりしています。

ネコやトンボ、ヒト等の雑談

 

イヌ派、ネコ派とよくいわれるが、私はどちらも好きである。ただ、ネコとの同居体験はあるが、イヌと暮らした経験はない。

ネコもヒトと同じような仕組みでアルツハイマー病になるらしい。東京大などの研究グループがその事例を発見した、という。ネコの病変は自然に起きるそうだ。

ヒトのアルツハイマー病患者の脳は、アミロイドβとタウという2種類のたんぱく質の蓄積がみられる。研究グループは、ペットとして飼われていた22歳までの(23頭の)ネコの脳を死亡後に解剖したところ、8歳ごろから脳にアミロイドβがたまり、14歳ごろからタウもたまることがわかった。

そして、異常なタウの蓄積がみられたネコの脳では、神経細胞が減っていたという。
アミロイドβとタウの蓄積で神経が傷つけられる過程は、ヒトの脳でも解明できておらず、ネコの研究が病気の解明に役立つことを期待しているとのこと。

 

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ペットの人気を二分してきたイヌとネコであるが、その数ではイヌが長くリードしていた。しかし、ネコが近いうちに逆転しそうだというデータもあるようだ。小型犬ブームが落ち着き、散歩やしつけの手間から犬を飼う人が減る一方、猫を家庭に迎える人が増えているという。

ペットフードメーカーの業界団体による一昨年の調査で、イヌは1035万匹、ネコは996万匹だった。調査対象5万人の過去5年では、イヌが12.8%減少する一方、ネコは3.6%増えているそうだ。このペースだとその後の調査で猫の数が初めて犬を抜く計算だといわれる。

散歩の必要もない猫は単身者でも飼いやすい。反面、犬の飼育数の減少は続きそうだという見通しである。

 

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動物が色を感じとる視覚として、イヌやネコなど多くの哺乳類は、青と赤を中心に認識する“2色型”なのだという。そして、鳥や爬虫類など(哺乳類以外の)脊椎動物は、4種類を感じる“4色型”が多いらしい。

ヒトは3種類のオプシン(視物質の蛋白質部分)の組み合わせで色を認識する“3色型”で、脊椎動物の中ではかなり珍しいタイプなのだそうだ。

「光の三原色」といえば、赤、緑、青の3色のことである。ヒトは赤と緑を同時に見ると“黄”に感じるなど、3色の組み合わせで色を認識する。3色すべてが均一に混ざると“白”になる。

また、絵の具やプリンターなどで様々な色を表現する場合、シアン(明るい青)、マゼンタ(赤紫)、黄という「色の三原色」が基本となる。

ヒトのオプシンは赤、緑、青という光の三原色に対応する3種類で、この3色の組み合わせの微妙な違いで、様々な色を見分ける。他の哺乳類や鳥、爬虫類、昆虫も、2~5種類程度だという。

 

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おもしろいのは“複眼”と呼ばれるトンボの目で、認識遺伝子が最多で33種類もある。幼虫の時はヤゴとして水中で過ごし、大人になると空を飛び回るトンボの生態が深く関係しているようで、種類によるちがいはあるが、最少でも15種類あるそうだ。

トンボのオプシンがこれほど多いのは予想外であり、トンボは嗅覚や聴覚が発達しなかったからこそ、視覚が進化したのだろうといわれる。そして、ヒトより鮮やかな世界を見ているはずだが、どんな世界かは想像できない。

水中生活を送る幼虫と空を飛ぶ成虫では、周囲の光の環境が大きく異なるため、一度に全ての遺伝子が働くのではないようだ。

脊椎動物はもともと4色型で、哺乳類は進化の過程で2色型に変わった。初期の哺乳類は夜行性で、色覚があまり重要ではなかったとか。

ヒトやチンパンジー、ゴリラなどの霊長類は3色型に変化した。霊長類は昼間、森の中で活動するように進化し、木漏れ日などで色合いが変化しやすい環境だった。そして物を色で見分けるという利点で、3色型になったようである。